前回、SSHキーを使ってLinuxサーバのシェルへのログインを書きましたが、せっかくなのでファイルのやり取りについても書こうと思います。
使うアプリ
ここではWindowsからのアップロード/ダウンロードについて説明します。
WindowsからOCIのコンピュートとファイルのやり取りをする場合はWinSCPというアプリを使うと便利です。
ISO27001(ISMS)等を取得されている会社ではファイルのやり取りをするソフトを制限されている事が多いかと思います。
ファイルを送れるというのは情報漏洩につながるリスクがある為です。
ISMSの要件に情報資産を把握する事がありますが、SS1とかのインベントリーツールでインストールされているソフトを情報システム部門が把握していると思いますので、勝手に入れると怒られるリスクがあります。
必要な場合にはインストール許可をもらってからの方が安全です。
以下、WinSCPがインストールされている前提で説明します。
WinSCPを起動するとログイン情報を入力するウィンドウが出ます。
以下の情報を入力し設定ボタンを押下してください。
設定箇所 | 値 |
---|---|
転送プロトコル | SFTP(デフォルト) |
ホスト名 | サーバのIPアドレス |
ユーザー | opc |
パスワード | SSHキーにパスフレーズを設定していなければ空白 |
設定ボタンを押下すると新しいウィンドウが表示されます。
左側のペインより、「認証」を選択し、秘密鍵を選択するために右側の「…」をクリックします。
秘密鍵を選択するファイル選択ダイアログが表示されますので、キーペアの秘密鍵のあるフォルダを選択します。
WinSCPではPuTTY形式の秘密鍵が必要なため、この段階では「.ppk」の拡張子にマッチするファイルが無く、ファイル一覧には何も表示されません。
そこで右下のファイル形式のフィルタを選択し、「すべてのファイル」を表示するようにします。
そうすると秘密鍵が表示されますのでファイルを選択し、「開く」ボタンを押下します。
下記のメッセージがでるので「OK」を押下するとファイル保存ダイアログがでます。
「保存」ボタンを押下して保存します。
保存が成功すると以下のメッセージがでます。
次回以降はこの変換した秘密鍵を使って接続できます。
「OK」ボタンを押下すると秘密鍵が選択された状態になりますので「OK」ボタンを押下します。
最初のログインウィンドウに戻りますので「ログイン」ボタンを押下するとサーバにログインしに行きます。
そのサーバに初めて接続する際は下図のようなメッセージが出るので「はい」を押下します。
サーバに繋がらない場合、ネットワーク設定に問題がある場合があります。
特に社内ネットワークからは22番ポートへのアウトバウンドをブロックしている場合があります。
OCI側の接続ルールも確認する必要があるかも知れません。
接続が完了するとユーザーのホームディレクトリが表示されます。
2回目以降は前回、アプリケーション終了時にいたディレクトリが表示されます。
あとはエクスプローラのようにドラッグ&ドロップでファイルをサーバにアップロードしたり、逆にサーバからダウンロードしたりできます。
以上、WindowsとOCIのファイルのやり取りでした。