インスタンスの作成
前回、インスタンス(サーバ)を置くネットワークまで構築したので今度はインスタンスを作成します。
IPアドレス取得
まず最初に、サーバに割当てる固定IPアドレスを取得します。
固定IPアドレスを利用しない場合、インスタンスを立ち上げるたびにIPアドレスが変わってしまうため、ドメインを扱う際に不便ですので固定IPを取得してサーバでそれを利用します。
OCIコンソールの左上の3本線からメニューを開き「ネットワーキング」の中の「予約済みパブリックIP」を選択します。

「パブリックIPアドレスの予約」をクリックします。

各項目に入力(選択)し、一番下の「パブリックIPアドレスの予約」を押下します。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 予約済みパブリックIPアドレス名 | 任意の名称 |
| コンパートメント | VCNを作成したコンパートメント(たぶんデフォルト) |
| IPアドレス・ソース | Oracleを選択 |
固定IPアドレスが予約できました。

サーバを作成した時にこのIPアドレスを割当てます。
インスタンス作成
次にサーバ・インスタンスを作成していきます。
OCIコンソールの左上3本線から「コンピュート」を選び「インスタンス」を選択します。

「インスタンスの作成」ボタンを押下します。

各項目に入力(選択)していきます。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 名前 | サーバの名前(任意) |
| コンパートメント | VCNを作成したコンパートメント(たぶんデフォルト) |

下にスクロールして次はシェイプの選択です。
今回は一番コストパフォーマンスの良いAmpereシェイプにしようと思いますので「Change Shape」を押下します。

各項目に入力(選択)していきます。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| インスタンスタイプ | 仮想マシン |
| シェイプ・シリーズ | Ampere |
| Shape Name | VM.Standard.A1.Flexを選択(パラメータはそのまま) |
入力したら「シェイプの選択」を押下します。

シェイプがAmpereに変わりました。

下にスクロールして「ネットワーキング」に入力していきます。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 仮想クラウドネットワーク | 前回作成したVCN |
| サブネット | 前回作成したサブネット |
| パブリックIPアドレス | パブリックIPv4アドレスを割当てないでくださいを選択(後で固定IPを割当てる為) |

下にスクロールして「SSHキーの追加」でSSHキーを取得します。
SSHキーを作成するのところで少し触れましたが、Ampereの場合、自分で作成したものが上手くいかなかったので、自動生成されたものを使います。
「キー・ペアを自動で生成」が選択されているとキーが既に生成されています。
「秘密キーの保存」を押下して秘密キーをダウンロードします。

このキーが無いとサーバにアクセスできないのでしっかりと保存します。
公開キーも一応保存しておきます。

下にスクロールしてブートボリュームはそのままにしておきます。
ストレージのサイズを変えたい場合は「カスタム・ブート・ボリューム・サイズを指定します」をチェックすると変更できます。
Ampereはデフォルトで47GBのブロックボリュームが割当てられます。
最後に「作成」ボタンを押下すると構築(プロビジョニング)が開始されます。

プロビジョニングはアイコンがオレンジ色になっています。

プロビジョニングが終了するとアイコンが緑色になります。
プロビジョニングには2~3分かかりました。

固定IPアドレスの割当て
インスタンス情報を下の方にスクロールしていくと左側の「リソース」欄に「アタッチされたVNIC」があるので選択します。

先ほど作成したインスタンスと同じ名前のVNICがあるため、それをクリックします。

左側のリソース欄の「IPv4アドレス」をクリックします。

一番右側の点3つをクリックすると選択肢が出て来ます。

編集を選択します。

この状態ではパブリックIPアドレスが割当てられていないため「パブリックIPがありません」になっています。

「予約済みパブリックIP」を選択するとその下にメニューが増えます。
「既存の予約済みIPアドレスの選択」を選び、下の欄から先ほど取得した予約済みIPアドレスを選択して「更新」ボタンを押下します。

固定のパブリックIPアドレスが割当てられました。

接続してみる
Teratermで接続してみます。
ホスト名には上記パブリックIPアドレスを入れて「OK」を押下します。

初めてそのサーバにアクセスする場合には警告がでるので「続行」を押下します。

繋がると下の画面になるのでユーザ名に「opc」を入れ、「RSA~」を選択し、「秘密鍵」を選択します。

秘密鍵は先ほど保存した秘密鍵を選択しますが、ファイル選択ダイアログではデフォルトでフィルターがかかっていて表示されないため右下の拡張子フィルターを「すべてのファイル」にすると保存した秘密鍵が出てくるので選択して「開く」を押下します。

「OK」ボタンを押下するとログインします。

無事にシェルのプロンプトが表示されました。

次回はこのサーバにHTTPサーバを構築していきます。
