Window環境でのTidal
- Tidalについて、OS Xへでのセットアップについてはこちらを参照: Tidalでライブコーディング! - セットアップ編
Tidalは基本的にはUnixベースの環境を前提としているため、Windowsで動かすには、いろいろ設定が必要です。
TidalをWindowsで動かすために、まずCygwinという、Windowsオペレーティングシステム上で動作するUNIXライクな環境をインストールし、そこに必要なライブラリーをインストールした後、Tidalの環境を構築します。
Cygwinのインストール
下記のリンクからダウンロードします。
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64bitOSの場合は、setup-x86_64.exe をダウンロードして実行
-
32bitOSの場合は、setup-x86.exe をダウンロードして実行
インストーラーでインストールを進めると、途中でパッケージを選択する画面になります。ここで、下記のパッケージをsearchから検索して、表示されたパッケージのバージョン番号をチェックをしてインストールする設定にします。
git
gcc-core
make
gcc-g++
libsndfile
libsndfile-devel
libsamplerate
libsamplerate-devel
Portaudioのインストール
Portaudioは、パッケージ化されていないので、ダウンロードして手動でビルドする必要があります。まずPortaudioのダウンロードページに行き、安定板(2016年4月現在はpa_stable_v19_20140130.tgz)をダウンロードします。ダウンロードしたpa_stable_v19_20140130.tgzをCygwinのホームにコピーします。その上で、下記のコマンドでPortaudioをインストールします。
cd ~
tar xvzf pa_stable_v19_20140130.tgz
cd portaudio
./configure && make && make install
Libioのインストール
OSCをやりとりするためのライブラリーlibioもapt-cygではインストールできません。libioのサイトのDownloadにある最新の安定版(2016年4月現在はliblo 0.28)をダウンロードして、下記の手順でインストールします。
cd ~
tar xvzf liblo-0.28.tar.gz
cd liblo-0.28
./configure && make && make install
Dirtのインストール
Tidalで使用するサンプラー、Dirtをインストールします。Dirtはgithubからクローンします。
cd ~
git clone --recursive http://github.com/tidalcycles/Dirt.git
ダウンロードしたら、ビルドします。
cd Dirt
make dirt-pa
Haskellのインストール
Tidalのベースとなっているプログラミング言語Haskellをインストールします。まずHaskellのインストールページを開きます。
自動的にWindowsでのインストールのページが表示されます。使用している環境にあわせて、32bit版か62bit版のHaskellのインストーラーをダウンロードします。ダウンロードが完了したら、インストーラーを起動してHaskellをインストールします。
Haskellをインストールしたら、Cygwinを再起動してください。
Tidalのインストール
Cygwinを起動して、下記のコマンドでTidalをインストールします。
cabal update
cabal install cabal-install
cabal install tidal
これで、完了です!
Atomの設定
Windows版でも、Atomをエディターとして使用可能です。OS X版と同様に、まずAtomをインストールした後、Tidalパッケージを追加します。
TidalパッケージのSettingを開きます。ここでghci.exeへのパスを正しいものに変更します。
- 例: C:\Program Files\Haskell Platform\7.10.3\bin\ghci.exe
あとは、テストでコードを実行させてみて音が鳴れば、設定完了です!!
d1 $ sound "909 bass"