Chromium 版 Edge に開発者モードで読み込んだ拡張機能があると、デベロッパーモードの拡張機能を無効にする
という警告が表示され、拡張機能が無効化されます。セキュリティ対策を意図した機能と考えますが、ストアに提出していない自作拡張機能のサイドロードが制限されてしまうため不便です。どうにかしたい。
ローカルグループポリシーで特定の拡張機能のインストールを許可する
Chromium 版 Edge は Google Chrome の場合と同様、edge://settings/
にはない設定をポリシーから指定できるようになっています。なお、ローカルグループポリシーを設定するには Windows 10 が Pro Edition 以上である必要があります。
まず、Microsoft のビジネス向け Edge のページからポリシーテンプレートを取得します。チャンネル/バージョンとビルドを指定すると、ダウンロードのリンクが有効化されます。
ダウンロードしたポリシーテンプレートを所定のディレクトリに配置します。1
-
msedge.admx
- From:
windows\admx\
- To :
C:\Windows\PolicyDefinitions\
- From:
-
msedge.adml
- From:
windows\admx\ja-JP
- To :
C:\Windows\PolicyDefinitions\ja-JP\
- From:
次に、拡張機能をインストールします。edge://extensions/
を表示し、開発者モードに切り替えてから .crx
形式のファイルをドラッグ&ドロップしてください。
しかし、この拡張機能は既知のソースからのものではなく、ユーザーの知らないうちに追加された可能性があります。
と表示され、無効化されてしまいました。個別に許可する必要がありますので、拡張機能 ID を控え、削除しましょう。
グループポリシーエディタを開き、管理用テンプレート\Microsoft Edge\拡張機能\特定の拡張機能のインストールを許可する
を開きます。
禁止リストから除外する拡張子 ID
2 にインストールを許可したい拡張機能の IDを指定します。
Edge の再起動後、ローカルホストからのインストールを再試行してください。今度は成功するはずです!
なお、この方法で導入した拡張機能を更新する場合 .pem
ファイルを削除して新しい .crx
ファイルを作成しないと正しく動作しない可能性があります。このとき、.pem
ファイルを引き継がないと拡張機能 ID が変化することから、グループポリシーの再変更が必要となります。
ちなみに
Google Chrome における該当の事象について調べている最中、ポリシー名の表記ゆれがあることに気が付きました。どうやら、BLM 運動に関連して名称の変更が行われたようです。
-
ExtensionInstallBlacklist
=>ExtensionInstallBlocklist
-
ExtensionInstallWhitelist
=>ExtensionInstallAllowlist
そろそろ本格的にプログラミング用語を置き換える時期なのかもしれません。
参考リンク
- 「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」の警告の対処法!
- ビジネスに適した新しい Microsoft Edge をダウンロードして展開する
- ExtensionInstallAllowlist(Edge)
- ExtensionInstallAllowlist(Chrome)