先日GitHubから以下の発表がありました。
GitHub to replace 'master' with 'main' starting next month /
GitHub来月10月からブランチの「master」を「main」に名称を置き換える
GitHubでは、来月からmaster
ブランチという名称は使わず、main
ブランチという名称に変更するという発表でした。来月ってもう普通にすぐだけど、、、。
実は元々数ヶ月前に発表はあったんだけど、そこまで日本では話題にならなかった。
GitHub abandons 'master' term to avoid slavery row
2020-09-30: 追記
あくまで上記強制ではないっぽいです。
今まで通りmasterを使いたい人はmasterで、mainを使いたい人はmainを。
あくまでGitHub側からの配慮ですね。変えたい人は変えられるよと。
なんでこうなった?
大体の人はニュースなどで話題になったり、最近ではテニスの大阪なおみ選手が身につけているマスクで再度日本中でも話題になったので知っている人がほとんどだと思いますが、アメリカで起きた黒人差別などの事件から起きた「black lives matter(通称:BLM運動)」から派生した動きです。
元々、プログラミング用語というかIT業界における用語には黒人差別に近いような言葉だったり、奴隷制度を連想させるような言葉があります。日本人だと特段横文字ってこともあって特に意識する人もそんなに多くはないと思いますが、大体のIT用語は世界共通で使われているので、外国の方では結構その用語を使うこと自体に抵抗があるらしい。
具体例
- master / slave
- 主人 / 奴隷といった事を意味する(奴隷制度連想)
- こちらの業界で使う意味としてはサーバーなどの名称によく使います。日本人からするとslave = サブ機みたいな認識くらい
- Whitelist / Blacklist
- ホワイトリスト / ブラックリスト(黒人/白人など"肌の色"を連想させるような用語)
- これはIT業界に限らずまあまあ使う。「ブラックリスト = 除外対象/悪質対象」「ホワイトリスト = 非除外対象」的な感じ
- 「ブラック = 悪い」 「ホワイト = 良い」みたいな連想を促すので、master/slaveより露骨な言葉かも
これからどう変わっていくの?
既にTwitterやApple, GoogleやMicrosoftでは用語の代替が始まっているみたいです。
まだ言語自体の大体は混在していて
Master(マスター)/Slave(スレーブ)
の代替語
- leader/follower
- primary/replica
- primary/standby
Pythonはslaveを**「worker」「helper」に、master processは「parent process」**
プログラミング言語の中でも処理の名称が変わっていっている。
Blaklist(ブラックリスト)/Whitelist(ホワイトリスト)
の代替語
- blocklist/allowlist
- blocklist/safelist
- blocklist/passlist
- denylist/allowlist
- stoplist/golist
- redlist/greenlist
とか会社によってまちまちだったりしているっぽい。
会社によって変わってくると職場が変わった時に混乱不可避になる(あと他社との打ち合わせの時とかに不便ちゃ不便
日本でもだんだんと差別用語を使わない流れに変わっていくかな
元々、上記で出てきた用語ってIT業界の中でもう既に定着してきている言葉で、会社の中でもめっちゃ普通に使ってしまうし定着してきている人からすると違和感が半端ないと思います。ただ時代はグローバル「日本だけまだ差別用語使って仕事してんの?w 遅れてんねw」とか外国の人に言われたりしたら単純に会社としても恥やん。
特に外国の方がいる他社との取引がある会社では、上記の用語を気を付けなくてはいけない。
て事で社内からまずは改革していくのが良いのかも。
ポエム
用語がツール毎や言語によって変わるの辛いから統一してほしい(ボソっ
GitHubがmainブランチに変更しているのに、Git自体がmaster使ってたりするとちょっと不便やで...!!
ついでにSourceTreeとかもどうなるんでしょか...!!