業務フロー図はもう古い!?
というわけでもありませんが、それだけではありませんよ。という話し。
業務フロー図とはスイムレーンを配置して四角や菱型といった図形を用いてフローを表すものですね。一般的にはJIS X0121の情報処理用流れ図を用います。
「JISX0121 情報処理用流れ図・プログラム網図・システム資源図記号」
http://www.jisc.go.jp/app/pager?id=2980581
ただ、図形の用いかたに縛りがないので、割りと好き勝手に書いていることでしょう。それよりもどういった観点で書くのかが重要で、おもわず詳細なところまで落とし込んでしまって粒度がバラバラだったり、他人に意図が伝わりにくいことがあります。
マジカ!
株式会社マジカジャパンさんの「マジカ!」だと楽しく業務フローが書けます。こういう楽しさも時には必要です。カードに書いていくと全体像が見えてきます。このカードの良いことろは「役割」と「成果の受け渡し」がはっきりするところです。「誰々さんから」と「誰々さんへ」と繋げるので自然に粒度も揃います。4コマ漫画風で間違いなく意図が伝わりやすいです。みんなでわいわい作るので、その時点で意思疎通ができています。
ビジネスプロセスモデリング表記法 (Business Process Modeling Notation, BPMN)
業務フロー図と同じくスイムレーンに図形をフローで繋げていく表記法ですが、UMLと同じく世界標準です。ビジネスプロセスモデリング言語 (Business Process Execution Language; BPEL)も定義されているので、単なる表記ではなく実行可能という点が違います。
実際に動作するオープンソースプロジェクトやサービスも多数存在します。
仕様がきまっていますので、基本的にはそれぞれのサービス間で交換可能なはずです。(交換できなかったらそのサービスが外れているかと)
「Activiti 」
http://activiti.org/
「Camunda」
https://camunda.org/
「Bonita」
http://www.ossbpm-japan.com/bonita-bpm.html
「Questetra BPM」
https://www.questetra.com/ja/
Enterprise Architect や Visioでも書くことが出来ます。
以前の仕事ではBPMNを採用しました。
ただ内包する形で利用しやすいサービスがなかったので、簡易版のBPMNを定義して、Jung というグラフ型データ構造のオープンソースを利用して内製していたりしました。