🎯 結論から言うと…
PyCharmからVSCodeに乗り換えたら、パソコンが軽くなって快適になりました。
「最近パソコンが重いな……」と感じていた方は、エディタを見直すだけで改善する可能性があるかもしれません。
🧠 背景:開発環境が重い!
私は卒業研究で、Pythonを使った開発(AI画像処理など)を行っており、エディタには PyCharm を使っていました。
ところがある日、明らかにパソコンの動作が重くなり、以下のような症状が起きていました。
- 起動後しばらく固まる
- Chromeとの併用で動作がカクつく
- メモリ使用率が常に85%以上
🔍 原因を調べてみた
タスクマネージャーで確認した結果:
アプリ | メモリ使用量 |
---|---|
PyCharm | 1500MB超え |
Chrome | (タブ多数で)4000MB前後 |
その他(セキュリティ、Epic等) | 数百MB |
→ メモリ16GBあるのに、ギリギリの状態。
💡 VSCodeに移行してみた
VSCodeに移行するだけでどれくらい変わるのか、試してみました。
結果は…?
→ 半分以下になり、体感もかなり軽くなりました!
エディタ | メモリ使用量 |
---|---|
PyCharm | 約 1500MB〜2000MB |
VSCode(仮想環境・Git・Copilot有) | 約 500MB〜900MB |
今回の環境
OS:Windows 11(メモリ16GB)
Python:3.11.4
PyCharm:2025.1.1
VSCode:1.101.0
( VSCode ) 拡張機能 一覧
※今回の検証環境で有効化されていた拡張機能です。すべてがPython開発に関係しているわけではありません。
bmewburn.vscode-intelephense-client esbenp.prettier-vscode github.copilot github.copilot-chat mosapride.zenkaku ms-ceintl.vscode-language-pack-ja ms-python.debugpy ms-python.python ms-python.vscode-pylance ms-vscode-remote.remote-ssh ms-vscode-remote.remote-ssh-edit ms-vscode-remote.remote-wsl ms-vscode.cmake-tools ms-vscode.cpptools ms-vscode.cpptools-extension-pack ms-vscode.cpptools-themes ms-vscode.remote-explorer natizyskunk.sftp ritwickdey.liveserver twxs.cmake
⚖ VSCodeとPyCharmの違い(簡易比較)
項目 | PyCharm | VSCode |
---|---|---|
メモリ消費 | 多い(常時1.5GB以上) | 少ない(状況により600MB以下) |
起動速度 | 遅め(Javaベース) | 速い(Electronベース) |
機能 | オールインワンIDE | 拡張でカスタム可能 |
拡張性 | やや限定的(JetBrains依存) | 非常に柔軟(Marketplaceが豊富) |
学習コスト | 少なめ(最初から色々ある) | 少し高め(自分で必要な拡張を入れる) |
✅ メモリを節約できた理由
- PyCharmは「使わなくても裏で動く」機能が多い= 重い
- VSCodeは「必要なものだけを動かす」= 軽い
PyCharmは「自動インデックス・自動解析」などが走っており常にフルスペックで動いているため、今回のような軽量プロジェクトではPyCharmがオーバースペックだったようです。
【実践】PyCharmからVSCodeへの移行方法
「試してみようかな?」と思った方に向けて、私が行った移行手順をまとめました!
手順
-
PyCharmのターミナルにて
pip freeze > requirements.txt
を実行する
→ この作業は、移行先(VSCode)で同じ環境を再現するために必要です
-
PyCharmで作成していたプロジェクトのフォルダをコピー
→ 失敗したときのために、元データは触らずコピーしましょう
-
コピーしたフォルダをVSCodeで開く
-
プロジェクト内の以下のフォルダを削除:
→ VSCodeが誤って旧設定(PyCharmの設定)を読み込むのを防ぐため削除します-
.venv
(PyCharmの仮想環境) -
.idea
(PyCharmの設定フォルダ)
-
-
以下の記事の手順に沿って、VSCodeで新たに仮想環境を構築
上記の記事の ステップ4は行わず、代わりに pip freeze > requirements.txt
を実行してください。
→ 移行先(VSCode)で同じ環境を再現するために必要です
最後に
PyCharmはとても強力なIDEですが、「軽さ」や「シンプルさ」を求めるならVSCodeへの移行も大いにアリだと感じました。
私のように、ブラウザで大量のタブを開きながらコードを書いている方には特におすすめです。
ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。