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【VSCode × Python】プロジェクトごとに仮想環境を作る手順まとめ

Last updated at Posted at 2025-06-12

この記事でできること

VSCodeでPythonプロジェクトを新規作成し、仮想環境(.venv)を構築・設定・有効化するまでの手順を紹介します。

こんな方にオススメ

  • 仮想環境についてはわかったけど、実際にどうやって作るの?
  • Python初心者でVSCodeは他言語で使ったことあるよ!

環境

  • Windows 11

  • VSCode(最新版)

  • Python 3.11.4(公式からインストール済み)
    ※ Pythonのインストールがまだの方は、こちらの公式手順をご参照ください。

  • VSCodeの新しいウィンドウでプロジェクトを開いている

手順

ステップ1:仮想環境を作成

.venv をプロジェクト直下に作成

VSCode のターミナル(Ctrl + `(バッククォート))で以下を実行:

python -m venv .venv

.venvフォルダが作成されていたら成功

ステップ2:仮想環境を選ぶ

  1. Ctrl+Shift+PPython: インタープリターの選択 を開く
  2. 表示されたリストから以下を探す:
./.venv/Scripts/python.exe (Windowsの場合)
./.venv/bin/python         (Mac/Linuxの場合)

上記のファイルが表示されないときの対処法

  • VSCodeをいったん再起動する
  • ワークスペースに .vscode/settings.json がある場合は、以下のように手動で追記:
{
  "python.pythonPath": ".venv/Scripts/python.exe"
}

(VSCode最新版では "python.defaultInterpreterPath" に変更されている場合もあります)

正しい仮想環境が選ばれたかの確認

ターミナルで以下のコマンドを実行してみてください:

where python  # Windows の場合
which python  # mac/Linux の場合

出力が以下のようになっていれば OK です:

例(Windows):
C:\Users\ユーザー名\プロジェクト名\.venv\Scripts\python.exe

例(mac/Linux):
/Users/ユーザー名/project/.venv/bin/python

出力されなかった場合:

以下のコマンドを実行

python -c "import sys; print(sys.executable)"

出力が以下のようになっていれば OK です:

例(Windows):
C:\Users\ユーザー名\プロジェクト名\.venv\Scripts\python.exe

例(mac/Linux):
/Users/ユーザー名/project/.venv/bin/python

ステップ3:VSCodeターミナルで仮想環境を有効にする

VSCodeターミナル内で実行:

.venv\Scripts\activate  # Windows の場合
source .venv/bin/activate  # mac/Linux の場合

🔄 実行後、ターミナルに以下のような表示が出るようになります:

(.venv) PS C:\Users\ユーザー名\プロジェクト名 >

※ パス(C:\Users\~)はご自身のPC環境に応じて変わります

ステップ3の必要性
もしステップ3が無いと、ターミナルでコマンドを打つときに問題が起こる可能性があります。
特に、ステップ4の作業(pip install)は仮想環境ではなく、グローバルに入ってしまう可能性があります。

ステップ4:必要なライブラリをインストール

1. 必要なライブラリをインストール

仮想環境が有効か確認( (.venv) 表示があるか確認)したうえで、進めてください。

下記のコマンドは例になります。
※ ご自身がインストールしたいライブラリによってinstallより後の内容( torch, torchvision )を書き換えてください。

pip install torch torchvision

ライブラリとは
色んな便利な機能をひとまとめにしたものです。
Pythonファイルの冒頭に書かれているimportの後の部分(又はfromの後)がライブラリの名前になります。

import torch
from torchvision import models, transforms

2. requirements.txt を作成

複数人で開発したり、同じ環境を別のPCで再現したいときに役立ちます。

以下のコマンドを実行:

pip freeze > requirements.txt
【今後】同じ環境を再現するとき

requirements.txt を渡したうえで、pip install -r requirements.txtを移行先のターミナル内で実行すると同じ環境を再現できます。

まとめ

今回はVSCodeでPythonプロジェクトの仮想環境を作ってみました。
初めてやったのですが、最初ライブラリを仮想環境ではなくグローバルにインストールしてしまって焦りました💦
反省を活かし、1つ1つの段階に確認事項を出来るだけ書いてみました。
この記事を読んで、同じ間違いをする人が減ると嬉しいです!

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