概要
NW機器などを仮想化できるGNS3を使ってDELLの仮想スイッチを用意するところまでの備忘録メモ。
GNS3公式の案内:
https://gns3.com/community/discussions/build-your-own-dell-os10-network-for-free
前提:
- 使用するPCはWindows 11である
- 仮想マシンとしてHyper-Vを使う (Hyper-Vが利用可能になっていること)
- S4128Fの仮想スイッチを作成する
全体の流れ
- GNS3をインストールする
- GNS3 VMを用意する
- スイッチのイメージを用意する
- GNS3上に仮想スイッチをインポートする
- 仮想スイッチに接続する
1. GNS3のインストール
公式Webサイトから無料でインストーラ(GNS3-2.2.54-all-in-one-regular.exe)をダウンロード可能。
https://www.gns3.com/
ユーザ登録が必要だがメールアドレス認証できるメールアドレスさえ用意すればあとは適当に登録すればよい。
「GNS3-2.2.54-all-in-one-regular.exe」をダブルクリックしてインストーラを起動する。
順当にインストーラ画面を進めていき
Choose Componetsにおいて「GNS3 VM」にチェックを入れる。

同様にPuttyに関する入力画面が表示される。
コンソール接続に使用するためメールアドレスを入力する。
最後に起動する/しないの選択で起動しないを選ぶ。(起動しても特に問題ない。画面を閉じればよい。)
2. GNS3 VMを用意する
インストール中にダウンロードされた「GNS3.VM.Hyper-V.2.2.54.zip」を展開する。
管理者権限でコマンドプロンプトを開き「install-vm.bat」を実行する。
Hyper-Vマネージャ上でGNS3 VMが動作していることを確認する。
仮想マシンの設定から割り当てメモリ容量を増やす。
S4128Fの場合には4GB必要らしく8GBを割り当てた。 ←つまずきポイント
※メモリ容量を増やさないと起動時にメモリ割り当てのエラーとなる。
GNS3を起動する。
「GNS3 VM」の設定画面で以下の設定を行う。
- 「Enable the GNS3 VM」のチェックを入れる
- 「VM name」においてGNS3 VMを選ぶ
- 「RAM」においてHyper-V上で設定したメモリ容量未満の値を設定する ←つまずきポイント
※Hyper-Vだけでなくここでもメモリ容量設定を行う必要がある。
3. スイッチのイメージを用意する
以下のリンク先にアクセスして必要なイメージをダウンロードする。
ダウンロードしたzipファイルを展開する。
4. GNS3上に仮想スイッチをインポートする
GNS3の画面上で「import appliance」を選ぶ。

仮想化したいDELLスイッチのイメージ(gns3a)を選ぶ。

RoutersのテンプレートとしてDELLスイッチが登録される。
ドラッグアンドドロップで仮想スイッチを用意する。

5. 仮想スイッチに接続する。
画面右側「Servers Summary」においてGNS3 VMが緑表示になっていることを確認する。

正常に起動したら仮想スイッチを右クリックして「Console」を選ぶ。
Puttyが起動してコンソール画面が表示される。
初回は初期化処理があるためコンソールが入力可能な状態になるため数分待たされる。
補足
- Hyper-V上でGNS3 VMの停止などの操作を行うと、赤表示になったまま元に戻らなくなる。復旧方法としてはGNS3の再インストールが手っ取り早い。
- 初期アカウント・パスワードは admin admin







