はじめに
graphviz は scikit-learn でも使用されている、
グラフ(木)描画用のライブラリです。
このgraphvizを導入せずにライブラリを使用してしまうと、、、
FileNotFoundError: [WinError 2] 指定されたファイルが見つかりません。
アバー
graphviz.backend.ExecutableNotFound: failed to execute ['dot', '-Tpng', '-O', 'binary_tree'], make sure the Graphviz executables are on your systems' PATH
graphviz
内の dot.exe
が見つからなくて怒られます。
というわけで、今回はgraphvizを導入していくわけですが、
タグを見ればわかる通り、今回もWinPythonを用いてポータブルに導入します。
インストール手順
今回の手順は
- Windows 10 Pro 64bit
- WinPython 3.8.10
で実施します。
graphvizのダウンロード
Windows用のダウンロードページが用意されています。
何も考えずにインストールするのであれば、「graphviz-2.38.msi」のインストーラ形式を選べばよいのですが、
私はインストーラを使用してシステムを汚すのが嫌なので、
ポータブルに導入すべく、 「graphviz-2.38.zip」 をダウンロードしました。
graphvizのインストール
まずは先程ダウンロードした graphviz-2.38.zip を WinPython展開先の t
フォルダに展開します。
展開した中を見ると、、、
dot.exe
がある!
ということで、このフォルダをPATHに追加していきます。
んですが、何度も言うようにシステムを汚してしまうので、WinPythonを実行するときだけPATHが通るようにします。
そういうときに使うのが、
{winpythonInstallDir}\setttings\winpython.ini
ファイルです。
ここにPATHを追加していきます。
追加するPATHは {winpythonInstallDir}\t\graphviz-2.38\release\bin\
ですが、
WinPythonを展開したフォルダのパスは環境変数WINPYDIRBASE
に格納されるので、
D:\Applications\WPy64-3810\t\graphviz-2.38\release\bin\
を追加するためには下記のように記載します。
ここで、WINPYDIRBASE
を使用せずにPATHを追加してしまうと、WinPythonフォルダを移動したときに使えなくなるので注意が必要です。
(USBメモリに入れて環境を持ち運んだりするとドライブレター変わってしまったりするので。)
動作確認
では、先程問題になった dot.exe
が使用できるかチェックしてみましょう。
WinPython Command Prompt.exe
をダブルクリックして、 dot -v
コマンドを実行します。
いいぞ。
Jupyterでも使えます
こちらの記事を参考に、graphvizを試してみました↓
おわりに
WinPython、一番好きなPythonディストリビューションです!