軽くてバッテリーライフが長いので、kindle paperwhiteを愛用していますが、青空文庫はiPhoneの読書アプリを使っていました。
ふと、思い立って青空文庫の作品を Kindle で読む方法を探してみたら、結構簡単にできることがわかったので、ここにメモしておきます。
必要な手順
- 青空文庫のファイルを ePub 形式に変換する
- ePub形式のファイルをKindle形式（mobi）に変換する
- Kindle に送る
必要なアプリ
1. 青空文庫のファイルを ePub 形式に変換するアプリ
AozoraEpub3
以下のサイトから zip ファイルをダウンロードして展開する。
http://www18.atwiki.jp/hmdev/pages/21.html
上記サイトは残っていますが、ダウンロードリンク先が無くなっているようなので、以下の girhub からダウンロードして展開します。
https://github.com/kyukyunyorituryo/AozoraEpub3
（動作させるには Java（JDK） が必要なので、無ければそれもインストールしておく）
2. ePub 形式のファイルを mobi 形式に変換するアプリ
Kindle Previewer
（多機能アプリなのだが、今回は mobi形式に変換して Kindle に転送する機能を使う）
以下のサイトからダウンロードしてインストールする
https://www.amazon.com/gp/feature.html?ie=UTF8&docId=1000765261
実際の操作例
青空文庫（ https://www.aozora.gr.jp ）から読みたい本のデータをダウンロードする。
例えば、夏目漱石の「こころ」
https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/card773.html
のページから「ファイルのダウンロード」をクリックして表示されるページから「テキストファイル」をダウンロードする（ebkは変換できない）
AozoraEpub3 の操作
・AozoraEpub3を展開したフォルダー中にある AozoraEpub3.jar をダブルクリックして起動
（縦書き・横書きが選べるので選択する）
・AozoraEpub3のウインドウに変換したいテキストファイルをドラッグ＆ドロップ
・変換前確認のウインドウが開くので、問題なければ「✔︎変換」をクリック
（AmazonEpub3 のウインドウに変換後のファイル名とパスが表示される）
Kindle Previewer の操作
・Kindle Previewer を起動して ePub ファイルを開く
（変換が始まる）
・端末の種類を「Kindle端末」にする
・ファイルメニューのエクスポートを選択
・エクスポート先を選択して保存
Kindle をUSBドライブモードで接続している場合は直接（Documents フォルダに）そうでなければ適当なフォルダにエクスポートし、後でKindleをマウントしてコピー
おまけ
AozoraEpub3 で直接 mobi ファイルにする方法もあります
AmazonEpub3 で端末設定を「Kindle PW」にすると kindlegen が必要だと言われますが、このツールは Kindle Previewer アプリの中にあるので、それをコピーしてきて AozoraEpub3 を展開したフォルダに入れます
（アプリの中身を開くと、Contents –> lib –> fc –> bin の中にあります）
そうするとAmazonEpub3で直接 mobi ファイルに変換ができるようになります
追記(2023/03)
AozoraEpub3がアップデートされていました。
「AozoraEpub3-1.1.1b9Qをリリースしました。」
→ https://99nyorituryo.hatenablog.com/entry/2021/05/06/222829
また、AppleシリコンのMacではJavaがエラーになるので、ここの記事を参考に zulu-11.jdk をダウンロードして所定の場所にコピーします。（念のため元々あった Openjdk はどこかに移しておきましょう）
「M1 Macの開発環境」
→ https://qiita.com/shibukawa/items/797b7cbb7e530842e6f7