1. 概要
- 事象: Antigravityのバージョン2.0への自動アップデートに伴い、従来のVS CodeベースのIDE機能(コード編集画面)が削除され、スタンドアロンのエージェント管理画面のみが起動する仕様に変更された。
- 目的: 本記事では、旧IDE版である「バージョン1.23.2」へ安全にロールバックし、自動アップデートを停止して環境を固定する手順を解説する。
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前提条件(重要):
本手順は、「手元にまだアップデートされていないv1.0系の環境(別PCなど)が残っている」または「アップデート前に旧環境の設定・拡張機能フォルダーのバックアップを確保している」場合のみ有効である。すでに手元のすべての環境が2.0に上書きされ、古い資産(設定・拡張機能の実体ファイル)が残っていない場合は、データの引き継ぎは行えないため注意すること。
すでにv2.0系にupdateされてしまって、v1系が残されていない場合は対象外なんだ…
2. 事前準備:既存資産のコピー(退避)
アンインストールやフォルダの削除を行う前に、「現在もv1.0(1.23.2など)が正常に動いているPC」から、設定データと拡張機能データをあらかじめ別媒体(USBメモリや共有フォルダなど)へコピーして退避させます。
- コピー対象フォルダ:
- ユーザー設定・キーバインド(
Userフォルダのみ)
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コピー元パス:
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Antigravity\User
- インストール済み拡張機能(
extensionsフォルダのみ)
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コピー元パス:
C:\Users\<ユーザー名>\.antigravity\extensions -
コピー実行時の注意点:
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すでに2.0へ書き換わってしまったPC内のフォルダには、2.0向けのデータや破損した設定が含まれている可能性があるため、コピー元としては使用しない。必ずv1.0系が残っているPCからコピーを取ること。
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extensionsフォルダは数バイト〜数KBの極小ファイルが数万個単位で含まれているため、そのままコピーを行うとOSの転送オーバーヘッドにより異常に時間がかかる。そのため、フォルダを一度右クリックからZIP形式等に圧縮し、1つのファイルに固めてから別媒体へコピー・転送することを強く推奨する。
3. 既存環境のクリーンアップ(競合回避)
アンインストーラーを実行しただけでは一部のキャッシュやバイナリの残骸が残り、1.23.2の再導入時に正常に起動しないケースがあるため、手動で削除を行います。
- コントロールパネル等の「インストールされているアプリ」から、現在のAntigravityをアンインストールする。
- 以下のフォルダが残存している場合は、フォルダごと手動で完全に削除する。(フォルダ名を変更して残しておくことを推奨)
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\AntigravityC:\Users\<ユーザー名>\.antigravity
4. 1.23.2のインストールと自動アップデートの無効化
- 公式サイトのアーカイブ等から、旧エディタ機能を持つ「1.23.2」または「Antigravity IDE」のインストーラーを取得する。
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PCのネットワークを切断(オフライン状態に)する。
※オンラインのまま起動すると、バックグラウンドで即座に2.0への自動アップデートが実行されるため。 - オフラインの状態でインストーラーを実行し、アプリを起動する。
- 起動直後に
Ctrl + ,で設定を開き、検索窓にupdateと入力。Update: Modeをnoneに変更する。 - 設定反映のため、アプリを一度完全に終了(クローズ)する。変更後はネットワークを元に戻して問題ない。
5. 各種データの移植と階層の修正
- 新しく生成された
AppData\Roaming\Antigravityの中に、バックアップ(退避)しておいたUserフォルダ を上書き配置する。 - 新しく生成された
.antigravityの中に、バックアップ(退避)しておいたextensionsフォルダ を上書き配置する。
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注意点(階層のズレ):
ZIPファイルの解凍ソフトの挙動等により、extensions/extensions/...のようにフォルダ階層が二重に深く展開されてしまうケースがある。その場合、プラグインが認識されず一覧が真っ白になるため、必ず.antigravity\extensions直下に各プラグインフォルダ(ms-python.python-xxxxなど)が直接並ぶよう配置を修正すること。
6. 日本語言語パック(Japanese Language Pack for Visual Studio Code)の再認識手順
ロールバック後、Marketplaceの仕様変更により「This extension is no longer available on the Extension Marketplace.」とエラーが表示され、UIが英語のままになる場合がある。ローカルに実体ファイル(ms-ceintl.vscode-language-pack-ja-...)がコピーされていれば、以下の手順で強制的に再認識が可能である。
- アプリを起動する(英語表記の状態で可)。
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Ctrl + Shift + Pを押してコマンドパレットを表示する。 -
Configure Display Languageを選択する。 - ローカルのファイルを検知して選択肢に
ja(日本語)が表示されるため、これを選択してエディタを再起動する。
7. まとめ
- 以上の手順により、バージョン2.0との競合を防ぎつつ、使い慣れた1.23.2のIDE環境および過去の設定資産をローカルに復元できる。
- 当面の間は
Update: Mode: noneおよび設定同期機能(Settings Sync)のオフを維持して運用することが推奨される。