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Codex(VS Code拡張機能)での開発中コードレビュー効率化

Last updated at Posted at 2025-12-04

対象読者

以下3点を満たす方向けの記事です。

  1. VSCodeでCodex拡張機能(Codex – OpenAI’s coding agent)を利用中の方
  2. Codex拡張機能で開発途中の自分のコードレビューを効率よく実施したい方
  3. Codex CLIとCodex拡張機能を併用はしたくない

結論

Codex CLIに比べると少し手間はかかるが、スニペットを使えば、Codex拡張機能でもレビュー効率は上げられる。

はじめに

Codex CLIでは、コードレビュー専用のスラッシュコマンド(/review)が用意されています(※1)。
しかし、Codex拡張機能ではそれに匹敵するコマンドがありません。(※2025/12/05時点)
そのため、効率よくコードレビューをするには、工夫が必要です。

Codex拡張機能のレビューボタン

先程、「匹敵するコマンドはない」と言いましたが、
レビューボタン自体は存在します。

レビューボタン利用イメージ

STEP1️⃣. チャット欄下の「/」ボタンをクリック
image.png

STEP2️⃣. 選択肢が上に出てくるので、「Code review」をクリック
スクリーンショット 2025-12-04 20.22.34.png

STEP3️⃣. レビューしてほしい対象をクリック
スクリーンショット 2025-12-04 20.30.27のコピー.png
→ 上の「Review against a base branch」を選択した場合は、
 branch名の選択を経て、レビュースタート
→ 下の「Review uncommited changed」を選択した場合は、そのままレビュースタート

STEP4️⃣. レビュー完了
image.png

レビューボタンの問題点

普通にレビューしてくれるように見えますが、下記問題点があります。

  1. レビュー範囲の指定がしづらい
    (特定のファイルや、worktree上の変更点だけ見てほしいときなどに、調整しづらい)
  2. 推論レベルが必ず「Low」で実行される
    image.png
    (STEP3️⃣とSTEP4️⃣の画像を比較してもらえると、「Extra high」から「Low」になってるのがみえます)

2の推論レベルに関しては、「Lowの方がHighより良い」というような記事(※2)もありますが、柔軟にレベルを変更できた方が良いと考えています。

ではどうするか?

現状だと、上記のレビューボタンが使いづらいため、通常通りチャットでレビュー指示を出します。
が、その際に、「スニペット」を使って効率化します。

私の場合は、「RayCast」のスニペット(※3)で、下記のような文言を登録しています。

あなたはLaravelとVue.jsに精通したシニアエンジニアです。
本プロジェクトでは下記バージョンを利用しています。
- Laravel: ○.○
- php: ○.○
- Vue.js: ○.○

下記実施してください。
- `git diff --staged -w`で表示されるコードをレビューしてください。
- レビュー時には、必要に応じて、周辺のコードも参照してください。

レビューの観点:
- バグの有無
- セキュリティリスク
- パフォーマンス
- 可読性
- ベストプラクティス

※バージョン部分は、実際のバージョンに即して登録

上記のスニペットを「;rev」などのKeywordで登録しておき、
擬似的なスラッシュコマンドのようにして使いやすくしています。

↓スニペット登録イメージ
image.png

スニペットを使った基本のレビューの流れ

  1. 何かしらのコード書いて、git add .
  2. Codex拡張機能内で;revを使い、スニペット入力して、レビュー開始
  3. レビューで指摘をもらったら、そこを修正
  4. Codexに「修正しました。git diff -wで確認してください。」(※)と指示出し
  5. 追加で指摘がある場合、いったんgit addする
  6. 追加指摘箇所を修正
  7. 「修正しました。git diff -wで確認してください。」と指示出し
  8. 修正終わるまで、繰り返し。。。

※この文言も;checkなどでスニペット登録するのもありです。

補足

  1. RayCastのKeywordでのスニペットを使うと、Codex拡張機能では、勝手に改行削除されます(下図)が、レビューには支障ないです。
    image.png
     
  2. git diff -wwオプションは「スペースの変更を無視する」ためのオプションです。
    例えば、「インデント調整のために半角スペースを増減した箇所」が、git diff -wだと表示されなくなります。
    このオプションを使うことで、トークンの節約を図ります。
     
  3. スニペットに登録しているgit diff --staged -wの部分をgit diff [コミットハッシュ] -wgit diff [ファイル名] -wで特定のコミット、特定のファイルに絞ってレビューさせることもできます。

まとめ

VSCodeのCodex拡張機能でのレビューは、スニペットを使えば、効率化可能です。
(そのうち、備え付けのレビューボタンもより便利になると信じていますが、、、)

ちまたでは、VibeCodingが流行っていますが、自分の基礎力・技術力をあげたいなら、
自分でコードを書く→AIにレビューしてもらう」という動きをいかに反復するか、
が大事だと思います。

うまくAIレビューを活用して、良いコードを書き、
価値を届けられるプログラマーになりましょうb

参考記事一覧

※1: Codex CLIの/reviewコマンドを使ってコードレビューを効率化する方法
※2: Codex lowはCodex highより良いよ!
※3: Raycastのsnippetで生産性を上げよう!

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