はじめに
2020/5/19-20 (米国時間) にて、初のオンライン開催となった Microsoft Build 2020 にて、Azure Synapse Analytics がパブリックプレビューに入りました!
これまでは、申請ベースで許可されたユーザーのみが利用できる、プライベートプレビュー状態でしたが、このアップデートにより、誰でも Azure Synapse Analytics を試せるようになりました。
本記事では、晴れてパプリックプレビューとなった Azure Synapse Analytics の環境を作成していきます。
価格
以下に記載している各課金内容の合計が、Azure Synapse Analytics の課金になります。米国西部2
リージョンでの計算になります。
※詳細更新中
2020/5/20時点で、Azure Synapse Analytics をデプロイできるリージョンは限られており、残念ながら、日本(東日本/西日本)リージョンは選択できない状況です。
サーバレス
この機能を使用すると、クエリごとに支払いを行い、T-SQLを使用して、リソースを前もってプロビジョニングするのではなく、Azure Data Lake Storage (ADLS)
からデータをクエリすることができます。
この価格設定は、データレイクからのデータの問い合わせに特化したものです。ストレージの価格設定については、ADLS の 価格設定ページ を参照してください。
料金 | |
---|---|
Serverless | 月 ¥560/TB |
最適化された Gen2 の計算でプロビジョニングされたリソース
データウェアハウス本体の価格がかかります。これは、Azure Synapse Analytics が、旧 Azure SQL Data Werehouse が進化したものであるためです。
従量課金制で、以下が最低価格になっています。
- サービスレベル: DW100c
- DWU: 100
- 料金: ¥134.40/時間
詳細は、価格ページ を参照してください。
環境構築
Microsoft Docs に記載の内容に従い、作業を行っていきます。
Azure Synapse workspaces の作成
Azure Portal にて、Azure Synapse Analytics (workspaces preview) の項目を探します。
[作成] を選択します。
[基本] タブにて、情報を入力していきます。
- サブスクリプション: 任意のサブスクリプション
- リソースグループ: デプロイ先のリソースグループ
なお、Azure Synapse リソースプロバイダーへのサブスクリプション登録が未実施の場合は、登録する必要がありますので、Click here to register
を押下して登録を行ってください。下記のように表示されれば OK です。
- ワークスペース名: 任意のワークスペース名
- 地域: デプロイするリージョン
- Data Lake Storage Gen2 を選択する: サブスクリプションから
- アカウント名: 任意の ADLS アカウント名
- ファイルシステム名: 使用するファイルシステム名
[セキュリティとネットワーク]、[タグ]タブは、任意で変更してください。
- 管理者ユーザー名: sqladminuser
- パスワード: 任意のパスワード
- パスワードの確認: 上記で入力したパスワード
- ワークスペース マネージド ID: チェック ON
- ワークスペース マネージド ID: チェック ON
- マネージド仮想ネットワーク: Azure Private Link を使いたい場合は ON
- すべての IP アドレスからの接続を許可する: ON
[概要]タブに遷移し、問題がなければ、作成 を選択してデプロイを開始します。