0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

ActiveDirectoryを搭載したImage Templateで仮想サーバーをオーダーした時は適切に動作しないようです

Posted at

はじめに

IBM Cloudには、仮想サーバーの環境をImage Templateとして保存するサービスがあります。「Active Directoryが動作しない!」という話を聞き、調べたところ、Image Templateをバックアップのように使っていることがわかったので、注意喚起も兼ねて、動作検証してみました。

仮想サーバーのImage Templateについて

「IBM Cloud® のイメージ・テンプレートを使用すると、仮想サーバーのイメージを取り込んでその構成を素早く複製できるので、注文プロセスで行う変更が最小限になります。 イメージ・テンプレートは、オペレーティング・システムに関係なく、すべてのVirtual Servers用のイメージ・オプションを提供します。 」だそうです。
イメージ・テンプレート入門

誤解するポイントと正しい理解(結論)

イメージテンプレートを使用すると、仮想サーバーのイメージをエクスポート・インポートできるわけなので、複数生成できる(=バックアップにも使えそう)という推測ができると思います。
ところが、厳密には、イメージをそのまま使うわけではなく、内部的には、イメージテンプレートを使って環境をロードしても、OS導入後にCloud -initなどの初期導入処理は実行されますので、厳密には同じものが複製されるわけではありません(具体的にどんな動作かは不明)。

そのため、一部のソフトウェアは複製したとしても、適切に動作しないケースがあります。
例えば、Windowsサーバー環境ですと以下のように、期待しているようなGUIだが、実際には適切に動作していないケースがあります。

  • Active Directoryを含むイメージテンプレートを取得し、別サーバーにイメージテンプレートを使ってオーダーした場合
    • OSにログインすると、ADは正常稼働しているように見える。しかし、実際にはADとしては適切に機能しておらず、降格・昇格が必要となる。
  • Active Directoryに所属したWindows Serverのイメージテンプレートを取得し、別サーバーにイメージテンプレートを使ってオーダーした場合
    • Active Directoryに所属しているように見えるが、実際には所属できていないケースがある。

おまけ:実際にやってみた(非推奨)

Active Directoryを搭載した仮想サーバーをイメージテンプレートでオーダーしてみました。その後、Windows ServerにDomain Adminユーザーでログインしようとしてみると、ログインできません。仕方がないので、KVMからログインしてみます。

image.png

見た目上は、Active Directoryは動いているように見えます。(が、動いていない)
スクリーンショット 2022-07-30 16.38.25.png

この環境を復旧したい場合は、一旦、降格するしかなさそうです。
なお、ドメインコントローラーを降格におけるパスワードは、IBM CloudのPortalで確認できるAdministratorの自動生成パスワードで実行できました。

スクリーンショット 2022-07-30 16.37.31.png

そのままADDS/DNSを削除します。
image.png

削除したことで、リモートデスクトップでログインできるようになっていますので、必要に応じてホスト名と所属ドメインを変更したり、改めてADDS/DNSを導入したりしましょう。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?