チョムリアップスオ
私はカンボジアでITを教えているエンジニアです。
みなさんはメッセージアプリってどうやって使いますか?
日本では、チャット機能ではテキストメッセージ、電話かけたいときは音声通話という使い方が主流かなと思います。
でも、カンボジアの方々はもう一つ別の使い方もします。
今回は、「目から鱗!カンボジア流メッセージアプリの使い方!」をお届けします。
カンボジア流メッセージアプリの使い方
初めてのカンボジア暮らし、街で見た不思議な光景
念願のカンボジア暮らしが始まって、間もない頃、街中で見かける「スマホのお尻部分を直角に耳にあててる人」が、一体何をしているのかわからなかったんです。
日本でスマホを耳にあてるときって、音声通話するときや留守番電話聞くときで、耳にあてる部分はおもて面の上部がほとんどだと思います。だから、不思議だなと思っていました。
けれども、カンボジアの現地の人とメッセージアプリでやりとりするようになってから気づきました。「あぁ、あの人たちはメッセージアプリのボイスメッセージを聞いていたんだな」と!
そう、カンボジアではチャット機能では、テキストメッセージよりもボイスメッセージのやり取りが断然主流です!でも不思議なことに、英語で会話する時は、テキストメッセージなのです。
その理由は、ただ一つ 「クメール文字をスマホで打つの、超絶めんどくさい」 からです。
私はクメール語学習を始めた時、パソコンにもスマホにもクメール語キーボードを入れました。
パソコンのキーボードの配置はこうなってます(日本語キーボードにシール貼りました。取れちゃってるのも数個あります)。子音と母音それぞれ、アルファベットのキーの発音に似ているのが半分、全然違うのが半分という感じです。

お分かりの通り、入力するために使わなければならない文字の種類がめちゃ多いです。母音と子音合わせて、56文字あります。これが、スマホで打つのが面倒くさくなってしまう理由だと思います。
この使い方便利すぎて日本でも流行らせたいけど...
そんなこんなで、私もカンボジアの方とやり取りする場合は、英語かクメール語のボイスメッセージを使うのですが、むしろもう全部のやりとりをボイスメッセージにしたいくらいです。
チャットの画面を開いて、マイクボタンを押しながらしゃべるだけですから、とても簡単!
日本に帰ったらこの使い方流行らせたいなーと思ったのですが、バスとか電車の中で急にしゃべり始めたら、日本だと白い目を向けられそうなのが目に浮かび躊躇しています。
これは、他人がバスの中や仕事場で音を出してニュースを聞いていても、電話に向かってしゃべっていても全然OKな、カンボジアの人々の寛容さが可能にしている手法なのかもしれませんね。
チョムリアップリア
いかがでしたでしょうか。
メッセージアプリの使い方一つにしても、違いが出てくるなんて、世界の言語や文化はほんとうに多種多様だなと思いますね。
みなさんにもぜひ、TPOに応じてボイスメッセージを使って、その快適さを感じてもらえたら嬉しいです!

