チョムリアップスオ
私はカンボジアでITを教えているエンジニアです。
さて、アドベントカレンダーも最終回イブとなりました!
今回はカンボジアで海外協力隊として感じたことを、エンジニア目線で語りたいと思います。
いま、国際協力で必要とされているのはエンジニアだ!
皆さん、海外協力隊にはどのようなイメージを持っていますか?
私がまだ学生だった頃(うん十年前)に抱いていた海外協力隊のイメージは、井戸を掘ったり、村の小さくて黒板と机しかない学校で教えるというようなものでした。
未だにそのようなイメージを抱いている方々もたくさんいらっしゃると思います。けれども時代は進み、現在はODA(政府開発援助)を必要としている国のニーズも多様化してきたことを私も肌で感じています。
現在カンボジアでは、港や道路の整備を日本が援助しています。そこでは、これまで日本が培ってきた建設・土木・機械技術が活躍しています。また、同じ海外協力隊の仲間たちにも、私と同じPCインストラクターを始め、大学や職業訓練校で教えている自動車や機械の専門家の方々がいらっしゃいます。
さらに協力隊派遣前訓練でのカンボジア以外の国に派遣予定の仲間の中にも、エンジニアの方がたくさんいました。海外協力隊の案件の職種別一覧をみていただければわかるように、たくさんの技術系案件があり、世界中の国の発展のために今はエンジニアリングの力が求められていることがわかります。
カンボジアに来てさらに感じるのは、支援を必要としている国の需要に対して、先進国からの技術者の供給が全然足りていないということです。私の学校でも、自動車技術など私が関わっているICT学科以外の学科からも要請が出ていますが、なかなか応募が無いようです。
また学校や会社などでは日本と同じようにパソコンで仕事をしますので、エンジニア以外の職種でも、日本と同じようにITリテラシーや基本的なPCスキルが必要とされています。そういった教育を受られるようにする仕組みづくりも必要だと感じています。
エンジニアは意外と協力隊に向いている?!
私は実は極度のあがり症であり、人前で話すことが本当に苦手なので、日本で仕事をしていた時は、極力そういったことから離れられるように、仕事を選んできました。
そんな私がどうして協力隊に?と私自身も思っていましたが、何とかやれてこれています。それは、エンジニアに染み付いているロジカルシンキングが非常に協力隊の活動と相性がよいからだと思います。
協力隊の活動では、いろいろな種類の困難が立ちはだかる可能性があります。それは、文化の違いによるものかもしれないし、言語が通じないことによるものや物理的にものが足りていない、時間が足りないなど、色々な原因からくるものであり、予測することも難しいです。
そう言った、複雑で予測困難な問題が起きた時、エンジニアの本領が発揮されると思うのです。落ち着いて物事を見極め、分析し、原因を突き止め、対処法を洗い出す。
このように、エンジニアのロジカルシンキングの力は困難な環境での問題解決にとても有効であると思うのです。
チョムリアップリア
いかがでしたでしょうか。
協力隊は2年の期限付きの活動です。もし興味が出てきたら、ぜひ挑戦してください!
私はこれまでの協力隊としての体験を乗り越えて、自分に自信がつき、日本にいた頃よりも人前で話すことが苦手ではなくなった気がします。いろいろなことを得られる2年間になると思います。