チョムリアップスオ
私はカンボジアでITを教えているエンジニアです。
カンボジアにはアンコールワット遺跡群があり、それらの遺跡には美しい彫刻が施されています。これらのような、クメール王国時代の芸術作品にはハッとさせられることが多いです。
私はカンボジアに暮らしてみて、日常的に見るものからも、そのデザイン性にハッとさせられることがあったので、今回はそのことについて書きたいと思います。
クメールの美的センス
クメール美術
まずは、現代カンボジアの美的センスに影響を強く残していると言えるクメール美術について少しご紹介します。
クメール美術は、9〜15世紀のアンコール王朝が繁栄した時代に生まれた独特の美の世界です。左右対称の構造や精密な石の彫刻が特徴で、ヒンドゥー教と仏教の世界観が壮大なスケールで形にされています。寺院の壁にはアプサラやデヴァターと呼ばれる女性像が優雅な姿で刻まれ、柔らかいラインや豊かな生命力の表現に、クメールの美的感覚がよく表れています。細部まで整えられた装飾や、動きと静けさが同居した彫刻も魅力です。

私が一番驚いたテワダー。腰巻のシースルー感が表現されている。
暮らしてみて気づいたこと
カンボジアで暮らしてみて、本当にいろいろな場所で現代カンボジアの美的センスのすばらしさを感じています。
結婚式の装飾(家の前の道で結婚式をやるのでとてもよく遭遇する)や、式典などでの伝統的な服装は、きらびやかで細かな装飾が施されています。派手な印象を与えないのに、きらびやかで美しい印象を受けます。
お店の看板やロゴ、商品のパッケージにも目を向けてみると、多くの色や模様を使っているのにも関わらず、それぞれの色や模様が調和して、一つのものとして成り立っている美しさを感じます。
「侘び寂び」や「間と余白」のような日本的な美的感覚に慣れている私にとって、多彩な色や模様を使いつつ、ごちゃごちゃさせないものを作るというのが大変難しいように感じます。しかし、それをやってのけてしまうカンボジアの方々のセンスのすばらしさに驚くばかりの毎日です。

細かな模様や色を使ったロゴの例。かっこいい。
ロゴの配色に合わせたネームプレートデザインもセンスが光る。
生徒たちのCSSへのこだわりがすごい
WEBアプリ開発講座の実習で生徒が作った画面にも、私はハッとさせられました。
これらを実装した生徒たちは、まだ2年生になったばかりで、CSSについても授業ではそれほど深く学んでないと思います。ですが、このようなクールな画面を作れるのは、やはりかっこよくきれいに作りたいというこだわりやセンスがあるからだと思いました。
チョムリアップリア
いかがでしたでしょうか。
今回、記事をかいてみて、それぞれの国や地域の美的感覚の違いやそれに影響を与える文化や美術について考えるのはとても面白いなと思いました。
皆さんにもぜひカンボジアに来て、クメール美術に触れ、そこから影響を受けている現代カンボジアの美的センスも感じてみて欲しいです!

