PCA更新試験を受験しました!
先日、Google Cloudの認定資格であるProfessional Cloud Architect(PCA)の更新試験を受験し、無事合格することができました!
更新試験(Renewal Exam)とは?
今回私が受験した「更新試験」ですが、実はこれは最近新設された制度です。
Google CloudのProfessional Cloud Architectには資格の有効期間が2年間と定められており、今まで(2025年以前)は有効期間の更新のためには初回受験時と同じ通常版の試験(120分・50~60問)を再度受験する必要がありました。
しかし、現在は以下の条件を満たしていれば、短縮版の「更新試験」を選択できるようになりました。
- 有効な Professional Cloud Architect 認定資格を保有していること
- 認定資格の有効期限が迫っていること(有効期限の60日前から受験可能)
この新しい選択肢のおかげで、より負担の少ない形で資格を維持できるようになりました。これは非常に大きな改善点だと思います。
このPCAの更新試験、日本語版は始まったばかりのようで、私が受験した2025年10月現在、情報が非常に少ない状態です。これから受験される方や、更新をどうしようか迷っている方の参考になればと思い、試験の感想をまとめてみたいと思います。
Google Cloudの詳細な知識は少な目
想像していたよりもGoogle Cloudの各サービスに関する深い知識は問われませんでした。「このサービスのこの機能の、この設定項目は…」といったマニアックな問題はほとんどなく、またサービスを組み合わせたらどうなる?といった出題も少なかった印象です。
主要なサービスの名前とそれが何をするためのものか、といった概要を理解していれば十分対応できる印象でした。
もちろん、基本的なアーキテクチャ設計の考え方は必要ですが、これから新しいサービスを必死に勉強するというよりは、これまで培ってきた知識の再確認で臨める内容だと感じました。
「生成AI」がメイン
今回の試験で最も重要だと感じたのが、「生成AIをいかにビジネスで活用できるか」という視点です。
多くの問題が「ビジネスにおいてこのような課題があるが、生成AIをどのように活用して解決できるか?」というテーマに沿ったものでした。
ただし、AIや機械学習の難しいアルゴリズムや数式が問われるわけではありません。生成AIを扱う上で知っておくべき基本的なパラメータ、例えばtemperatureやtop-k、top-pといった設定が、出力結果にどのように影響を与えるのかを理解していることが重要だと感じました。
難しい専門知識よりも、「生成AIを使って何ができるのか」「どうすればより良いアウトプットを引き出せるのか」といった、実践的な活用能力が試される試験だったと思います。
手軽に受験可能
Professional Cloud Architectの通常試験は120分・50~60問と長丁場で体力も必要ですが、今回の更新試験はほぼ半分の60分・25問と、非常にコンパクトでした。
集中力を切らさずに挑める問題数と時間設定で、負担が少ないのは嬉しいポイントでした。
再受験ポリシーに注意
比較的手軽に受験できるのは魅力的ですが、更新試験の受験が許されるのは更新機会につき1度のみのようです。つまりこの更新試験を一度不合格になると再受験はできず、有効期限延長のためには通常試験の受験が必要となるようです。
※この内容は更新試験受験時の注意事項?ページに記載されていたと記憶しているのですが、受験後にWebサイト等を探しても該当する記述が見つかりませんでした。今後変わる可能性もあるかと思いますので最新の情報をご確認いただくことをお勧めいたします。
まとめ
今回のProfessional Cloud Architect更新試験は、
- Google Cloudの深い知識よりも、主要サービスの概要理解が重要
- 最大のポイントは「生成AIのビジネス活用」に関する知識
- 難しいアルゴリズムではなく、temperatureなどの基本的なパラメータの理解でOK
- 60分25問と、短時間で受験できる
といった特徴がありました。
Google Cloudが今、生成AIの分野にどれだけ力を入れているかが伝わってくるような試験内容でした。これから受験される方は、ぜひ生成AIの活用事例や基本的な考え方についておさらいしてから臨むと、スムーズに回答できると思います。
この記事が、皆さんの参考になれば幸いです。