備忘録も兼ねて､Gitを個人開発で使うときの流れとか注意点について､よく使うコマンドを交えて書いていきます｡
最小限これさえ知っとけばとりあえずgitで個人開発できる､くらいの初心者向けの内容です｡
1. リポジトリの作成
$ git init
現在のディレクトリに.gitという隠しディレクトリが作成され、Gitで管理できるようになります。
2. ブランチの作成､切り替え
$ git switch -c <ブランチ名> # -cオプションで作成と切り替えを同時に行う
面倒かもしれませんが､mainブランチで作業するのはやめましょう｡(自戒)
個人開発でも
- 安全なコード管理
開発中のコードやバグ修正が途中でも、安定しているメインブランチから分離されるので､常に安定した状態のコードがメインブランチに維持できる。 - 変更履歴の追跡が簡単
各ブランチで独立してコミットが行われるため、どの機能追加やバグ修正に関する変更かが明確になり､後で変更履歴を追跡しやすくなる。
というメリットがあります｡
3. ファイルの追加､コミット
$ git add . #すべてのファイルを追加
$ git commit -m "コミットメッセージ"
- コミットメッセージはわかりやすく。例: "〇〇の不具合の修正"､"〇〇を追加"など
- 特定のファイルを追加する場合、git add <ファイル名>で特定のファイルだけ追加できます。
- .gitignoreファイルを作成してgitの管理下に置きたくないファイルはあらかじめ分離しておきましょう｡
3.1 直前のコミットを取り消したいとき
$ git reset --soft HEAD^
-
--softはコミットだけを取り消すオプション。（--hardはコミットを取り消した上に変更内容も取り消される。） - HEAD^は直前のコミットを表す
- n個前のコミットを取り消す場合は
HEAD~n(3つ前を取り消す例：HEAD~3)
3.2 コミットの上書き
$ git commit --amend
コミットメッセージを変えたいときにgit commit --amend -m "コミットメッセージ"としてよく使う｡
4. ブランチのマージ
$ git switch main
$ git merge <ブランチ名>
作業が完了したらメインブランチに戻り､作業ブランチをメインブランチにマージ(統合)します。
5. リモートリポジトリ(GitHubなど)へのプッシュ
$ git remote add origin <リモートリポジトリのURL>
$ git push -u origin main
GitHubなどのリモートリポジトリを利用している場合はプッシュして反映させます。
6. ブランチの削除
$ git branch -d <ブランチ名>
マージし終わった作業のブランチは削除しておきましょう。
あとは2~6のブランチを作っては消す作業を繰り返すだけ!
今の状況がわからなくなったとき
$ git statusでプロジェクトファイルのステージング状態を確認したり､
$ git logでコミット履歴を確認できます｡
また、$ gitkでGUIに表示するのもわかりやすいです｡
vscodeの拡張機能だとGit GraphやGitLensがおすすめです｡
コツ
- ブランチをちゃんと切る。
- 定期的にこまめにコミットする。
- わかりやすいコミットメッセージを書く。