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Windows側で接続したVPN先のサーバーにWSL2からも接続できるようにする

Last updated at Posted at 2021-12-03

Windows側で接続したVPN先のサーバーにWSL2からはどうやっても接続できなかったので回避方法を考えた。

  • 「WindowsでVPNを貼るとWSL2が インターネットに出られない 」という症状は各所でむっちゃいっぱい報告されているが、 今回問題なのは接続したVPNの先にあるイントラサーバーに接続できない 、というもの。自分の場合はWSL2もインターネットには出られたので、ただのapt installなどは普通に動いた。
    • 当該serverにpingしたりするとIPアドレスは取れているので、名前解決の問題ではない。tracerouteは途中で帰ってこない。
  • WSL2直下だとVPN先に接続できないが、Docker Desktop for Windowsを使っていたときは作ったコンテナの中からなら到達できた。
    Windows側から何かしらネットワークに関してケアが入っていると思われるが、詳しくは分かっていない。今回はDocker Desktop for Windowsへの依存をやめようと思ったのがきっかけ。

うまく行った方法

windowsをプロキシとして使う。opensshサーバーを立ててProxyCommandで多段sshする。

windows側作業

  • opwnsshのserverをインストールする
  • windowsのopensshを公開鍵認証にしてパスワード不要にする
    • https://qiita.com/syoyo/items/780c3a2206c99a7568ac
    • 当該ディレクトリにExplorerからファイルを書き込めなかったので、適当なフォルダで同名のファイルを作ってから移動して設置
    • ちなみに単にssh-copy-idするだけではうまく行かなかった (多分ファイルのパーミッションのせいだが、コンソールが文字化けしてエラー内容がわからず)
  • 多段sshにするconfigを書く: ProxyCommandを使って最終的な接続先へのsshコマンドの際に中継のWindowsを自動で通すようにする
    • 方法1 windowsマシンのIPアドレスをハードコードして2つエントリーを書く。シンプルだが、WSL2から見たときにWindowsホストのipアドレスが再起動のたびに変わるので、~/.ssh/configを都度書き換えるような必要が発生する。

      Host windows
          HostName 172.12.34.1 # 再起動のたびに変わる
          User username_on_windows
      
      Host target-server
          HostName your.target.server.co.jp
          User username_on_target
          Port 22
          ProxyCommand ssh -W %h:%p windows
      
    • 方法2 WSLからWindows機のIPアドレスを調べる方法 (その1, その2) を用いて一行で書く。

      Host target-server
          HostName your.target.server.co.jp
          User username_on_target
          Port 22
          # WSL直ならこちらでもOK
          # ProxyCommand ssh -W %h:%p username_on_windows@$(ip route | grep 'default via' | grep -Eo '[0-9]{1,3}\.[0-9]{1,3}\.[0-9]{1,3}\.[0-9]{1,3}')
          # WSL直でも、さらにdockerコンテナの中に入っても使えた↓
          ProxyCommand ssh -W %h:%p username_on_windows@$(cat /etc/resolv.conf | grep 'nameserver' | grep -Eo '[0-9]{1,3}\.[0-9]{1,3}\.[0-9]{1,3}\.[0-9]{1,3}')
      

http/httpsも通せるようにする

たまたま自分は不要だったので試してないが、以下のどちらかの方法で到達できると思われる。

  • ssh -Lを用いた静的ポートフォワーディング。接続先が数個だけで、URLが変わっても特に困らないケースなら
  • windowsにsquidもインストールし、各ツールからhttps_proxy等の環境変数を設定して使う。

以下、うまく行かなかった方法

WSLが直接VPN接続する

  • 使っていたVPNクライアントはpulse secureだったので、同じ方式に対応しているlinuxクライアントがあればWSL2側が自力でVPN接続できるのでは?と思ったがうまくいかなかった

多段sshの代わりにsocksプロキシを使う

  • 多段sshやsquidの代わりにssh -D 1080 windowstsocksによってsocksプロキシ経由でVPN先につなげればどのプロトコルも1つの方法で接続できて便利と思ったが、うまく行かなかった。tsocks curlやtsocks wgetを試しても通常と変化がなかった。
  • tsocksではなくcurlのオプションで動かすのも試すべきだったがやってない: https://gihyo.jp/admin/serial/01/ubuntu-recipe/0617?page=2
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