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SenchaTouch2 Ext.Menu

Last updated at Posted at 2013-12-21

近年のWebサイト開発では、かつてガラケーサイト開発がそうだったように、スマートフォン開発、タブレット開発が一般化してきました。「○○のような感じで」「○○のアプリにあるような」 こんな話しを要件定義の段階でよく耳にすることも増えました。スマートフォン開発では、画面をシンプルかつ、ユーザーにわかりやすい設計にすることが大事ですが、Webアプリを含め、多くのアプリが生まれた中で、ある程度ユーザーが認識してきた操作、というのもあります。左右のスワイプで、画像送りをしたり、画面上部でさらに下にひっぱることで、その画面全体の更新がかかる、など。 そうした意味でボタンの意味にも、共通の意識が芽生えてきました。その1つがメニューボタンです。menuicon.png
例えばこのようなボタンを見た時みなさんは、「メニューボタンだな」と認識できる人は多いのではないでしょうか。
「○○のような」という話しで言えば、「facebookアプリのような」メニューボタンです。

そして、このボタンをタップした時に、どのようにメニューが表示されるのか。
これも想像できる人は多いはずです。
先述のfacebookアプリでは、タップした時にメイン画面が右にスライドされるとともに、左からメニューがスライドしてきます。

Sencha Touch2.3.xでは、このようなメニューを簡単に実装できる機能が実装されました。
その名もExt.Menu

2.3.0がリリースされてからしばらくは、APIドキュメントにも記載されていなかったこの機能でしたが、
最近になって、記載されるようになりました。

使い方については、サンプルにあるKitchen Sink にExt.Menuのサンプルがあるので、
まずはこちらを見ていただくのが良いと思います。
Kitchen Sink ExampleのメニューにあるUserInterfaceから、さらに一番下にMenusがあるので、そこで確認ができます。

Ext.Viewport.toggleMenu(‘left’);などで、メニューを切り替えることができます。
そのためには、Ext.Viewport.setMenu()により、メニューを定義する必要があります。

Ext.Menuでは、このようなスライドメニューを簡単に作成できるようになりました。
しかし、みなさんが作るアプリケーションは、こんなに単純ではないかもしれません。

例えば、スライドで表示した画面が、メニューボタンだけとは限りません。

次のようなコードで、右のスライドメニューの中に、xtype:datepickerfieldがあったとしましょう。

Ext.define('MyApp.view.MyContainer', {
    extend: 'Ext.Container',
    alias: 'widget.my_container',
    requires: [
        'MyApp.view.MyTitleBar',
        'Ext.Menu'
    ],
    config: {
        html: 'example',
        items: [
            {
                xtype: 'mytitlebar'
            }
        ]
    },
    initialize: function() {
        this.callParent();
        var me = this;
        Ext.Viewport.setMenu(
            Ext.create('Ext.Menu', {
                width: 300,
                items:[
                    {
                        xtype: 'button',
                        text: 'Close',
                        handler: function () {
                            Ext.Viewport.hideMenu('left');
                        }
                    }
                ]
            }),
            {
                side: 'left',
                reveal: true
            }
        );
        Ext.Viewport.setMenu(
            Ext.create('Ext.Menu', {
                width: 300,
                items: [
                    {
                        xtype: 'textfield',
                        label: 'text'
                    },
                    {
                        xtype: 'datepickerfield',
                        label: 'date'
                    }
                ]
            }),
            {
                side: 'right',
                reveal: true
            }
        );
    }
});

すると、画面は下記のようになります。

menu1.png

右の歯車のアイコンをタップすると、下図になります。
menu2.png

ここに、datepickerfieldの箇所をタップすると、datepickerが現れるわけですが、、
menu3.png

このようにずれてしまいます。赤いしかくで囲った部分ですね。
こうなると、2つの対策を考えます。

  • datepickerの位置を無理やりずらす
  • Ext.Menuを諦める

datepickerの位置をずらす、という方法ですが、きっとやってできないことはないでしょうけど、
汎用性を考えると、ここはExt.Menuを使わずに、似たような動きをする作りにしてみます。
冗長な部分もあるかもしれませんが、あしからず・・・

まずは、app.js

app.js
Ext.application({
    views: [
        'Main',
        'MyContainer',
        'MyTitleBar',
        'MyMenu'
    ],
    name: 'MyApp',

    launch: function() {

        Ext.create('MyApp.view.Main', {fullscreen: true});
    }

});

Main.jsは次のようにします。

Main.js
Ext.define('MyApp.view.Main', {
    extend: 'Ext.Container',
    xtype: 'main',
    requires: [
        'MyApp.view.MyTitleBar',
        'MyApp.view.MyMenu'
    ],
    config: {
        items: [
            {xtype: 'my_container'},
            {xtype: 'my_menu'}
        ]
    }
});

xtype: ‘my_container’はメインの表示となるものです。

MyContainer.js
Ext.define('MyApp.view.MyContainer', {
    extend: 'Ext.Container',
    alias: 'widget.my_container',

    requires: [
        'MyApp.view.MyTitleBar',
        'MyApp.view.MyMenu'
    ],

    config: {
        html: '<div style="height:768px; background: #eee;">example</div>',
        items: [
            {
                xtype: 'my_titlebar'
            }
        ]
    }
});

次にxtype: ‘my_menu’。スライドして出てくる部分です。datepickerfieldだけつけてあります。

MyMenu.js
Ext.define('MyApp.view.MyMenu', {
    extend: 'Ext.form.Panel',
    alias: 'widget.my_menu',
    config: {
        width: '300px',
        height: '100%',
        hidden: true,
        right: '0',
        top: '0',
        scrollable: false,
        items: [
            {
                xtype: 'datepickerfield',
                label: '日付',
                name: 'Date',
                labelWidth: '35%',
                value: new Date(),
                dateFormat: 'Y/m/d',
                picker: {
                    slotOrder: ['year', 'month', 'day']
                }
            }
        ]
    }

});

xtype: ‘my_titlebar’は次のようにしました。

MyTitleBar.js
Ext.define('MyApp.view.MyTitleBar', {
    extend: 'Ext.TitleBar',
    alias: 'widget.my_titlebar',

    config: {
        docked: 'top',
        title: 'MenuSample',
        items: [
            {
                xtype: 'button',
                align: 'right',
                handler: function(button, e) {
                    var menu = Ext.Viewport.down('my_menu’),
                        container = Ext.Viewport.down('my_container');
                    if (menu.isHidden()) {
                        menu.setZIndex(-1);
                        container.setStyle({
                            '-webkit-transition-property': 'translate',
                            '-webkit-transition-duration': '0.3s',
                            '-webkit-transition-timing-function': 'linear'
                        });

                        menu.show();
                        container.translate(-300, 0);
                        Ext.defer(function () {
                            menu.setZIndex(0);
                        }, 300);
                    } else {
                        menu.setZIndex(-1);
                        container.translate(0, 0);
                        Ext.defer(function () {
                            menu.hide();
                        }, 300);
                    }
                },
                iconCls: 'settings'
            }
        ]
    }
});

注目すべきは、このMyTitleBar.jsにある、handlerの中です。
メニュー部分と、コンテナー部分をそれぞれ取得しています。
ここでは、タップされるたびに、コンテナーに対してsetStyleしてしまっていますが、
どこか初期化部分や、CSS自体に設定してしまっても良いと思います。
そのsetStyleの中身ですが、

'-webkit-transition-property': 'translate',
'-webkit-transition-duration': '0.3s',
'-webkit-transition-timing-function': 'linear'

こうすることで、Ext.Menuにあったような、スライドを表現することができます。
(実は、Ext.Menuも中をみると、同じようなことをやっています。)
ちなみにleftの値を少しずつずらす方法だと、重たすぎます。
その上で、

container.translate(-300, 0);

とすることで、300px分、コンテナー左にスライドします。
その直前にメニューをshowしておけば、その後ろにメニューが存在するように見えるというわけです。

スタイルなどは、全然調整していないので不格好ではありますが、
menu4.png

ギアアイコンをタップすることで、左にスライドし、
menu5.png

datepickerfieldをタップしても、ちゃんと、はみ出さず表示します。
menu6.png

Ext.Menuは便利なコンポーネントですが、適材適所で使っていきたいですね。

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