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NSSOLAdvent Calendar 2020

Day 15

イロレーティングで映画のスコアを再計算してみた

Last updated at Posted at 2020-12-17

きっかけ

自分はふだん映画を観た際に、その映画のスコアをFilmarksでつけています。
しかし、明確な基準がなくスコアをつけていることや、観た直後では比較的高くスコアをつけてしまっている傾向がある様で、時間が経ってからこれまでの映画のスコアを振り返ってみると映画同士の好みと齟齬が発生していました。そこで、何か基準を設けて再評価(リスコア)ができないかと思い立ち、試してみました。

どうやって再評価するか?

再評価をするにしても、全然知見があるわけではありません。
ですが、たまたま昔観た映画『ソーシャルネットワーク』の中で、Facemashというクラスメイトを比較しスコアリングしていた際にイロレーティングというものが使われていたということを知っていたため、こちらを用いようと思います。(あれはよろしくないけども、レーティング方法は拝借しよう)

このイロレーティングは囲碁やチェスのレーティングに用いられるものだそうです

やってみた結果

まずは、Filmarksの自分のページから頑張って映画名と現在のスコアを持ってきます。
(私がFilmarksで記録をつけている映画は120件程度なので、HTMLから文字列抽出で取ってきました。)

イロレーティングを適用するために、各映画のペアのどちらがより好みかというデータを集める必要があります。
120件から任意のペアを持ってきて ${}_{120}C_2 = 7140 $ 通りの判定を行うのは現実的ではないので、今回は現時点のスコアが4.0以上のものを対象として実施してみました。
この件数が28件だったので、$378$ 通りの評価をぽちぽちと...

判定は、この様な感じで実際には28×28のマスを埋めました。
(以下のデータは評価した中でもより好みだと判定された回数が多いものを抽出)
判定例

全通りの判定結果に基づいて、イロレーティングを適用してみた結果が以下です。

結果

う〜ん、概ねあっている様な感じがしますが...
判定例の結果をみると、『TENET テネット』よりも『インターステラー』の方が高くなるはずなので何かおかしい感じがします。

上記の結果はイロレーティングを適用させる順番が左上から右下に順に適用しているためあまり良くないようです。(最終的なレートが高くなる相手と最初の方で比較された場合、レート更新で得られる値は本来よりも低くなってしまうので)

そのため、ランダムな順番で全組み合わせを5回適用する形で回し直してみました。

結果 ※映画のスコアは自分の独断と偏見です。

うん、自分の感覚とあっている気がする!
しかし、これまでつけていたスコアとの乖離がひどいですね...定期的に見直していきたいところです。

最後に

今回は映画のスコアリングにイロレーティングを用いましたが、チェス・囲碁の様に5番勝負などの結果を用いてレーティングを変化させることが前提であるので、この様な用い方が正しい訳ではないかと思います。(時間が取れずに調べきれていないですが。)
映画のペアの好みを判定する際に、判断が難しいものがあったりしたので、0-1の判定ではなく5段階評価でどちらが好きかというデータを集めて適用してみるとより良い結果になるのかと考えています。

※レーティングの説明などかなり省略しているので、時間がある時に追記しようと思います。

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