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【プログラマー必見!】コマンドラインで音楽を聞く♪(Spotify)

Last updated at Posted at 2021-07-14

#はじめに

 プログラマーの皆さん,いかがお過ごしでしょうか?
プログラマーは,いかに快適にコーディングするかを自然に考えるのではないでしょうか(笑).
また,日頃ターミナルで長い時間を過ごす方に,ターミナルで音楽を操作する方法を備忘録かねて,ご紹介したいと思います.
以下のGIFのように,Terminalで格好良くSpotifyが操作できます!
75177190-91d4ab00-572d-11ea-80bd-c5e28c7b17ad.gif
GIF(https://github.com/Rigellute/spotify-tui)

日本語の記事がなかったので,なるべく細かく書きたいと思います.

#メリット
・ブラウザやアプリと比較して軽量らしい(未調査)
・Terminalから離れずに選曲ができる

メリットは,いろいろありますが,やはりプログラマーの方だと,
音楽を操作するためだけに,キーボードのホームポジションから手を離したくないと思うのではないでしょうか.
そんな方にはぴったりだと思います.

環境

・M1 MacBook (Big Sur version 11.4)
・Spotify プレミアムアカウント(無料プランでは試していません.)

#インストール
まずは,Homebrewでspotifydとspotify-tuiをインストールします.

brew install spotifyd
brew install spotify-tui

spotifydは,音楽を再生(ストリーミング)するための根本的な機能を持っており,
spotify-tuiは,ターミナルで操作するための機能を持っています.
つまり,spotify-tuiを使って,spotifydを操作していきます.

spotifydの設定

spotifydで音楽を再生する設定をしていきます.
ホームディレクトリの.configの中に,spotifydの設定ファイルを格納するフォルダとファイルを作っていきます.

mkdir -p ~/.config/spotifyd
emacs -nw ~/.config/spotifyd/spotifyd.conf

##spotifyd.conf
spotifyd.confを以下のように編集していきます.
usenameなどの文字列は,ダブルクォーテーション(")かシングルクォーテーション(')で囲ってあげないとエラーが出ますので注意してください.(参考記事では,文字列のまま書いている場合もある.)
各設定の,詳細は参考記事において,細かくコメントアウトに記載されています.

spotifyd.conf
[global]
username = "username"

use_keyring = true

backend = "portaudio"

volume_controller = "softvol" 

device_name = "MyMac"
device_type = "computer"

# The audio bitrate. 96, 160 or 320 kbit/s
bitrate = 320

cache_path = "/Users/username/.cache/spotifyd"
no_audio_cache = false

volume_normalisation = true
normalisation_pregain = -10

confファイルの重要なところのみを解説します.


###username = "username"
usernameはspotifyのユーザー名です.

これは,spotifyのアカウントの詳細で確認できます.
(プロフィールにあるユーザー名を記入します.)
私の場合は乱数みたいなユーザー名でした.
id.jpg


###use_keyring = true
これは,MacのKeychainを使って,

パスワード認証を有効にするという設定です.
この設定ファイルにpassword = 'pass'というように,パスワードを書くこともできますが,ファイルに直接パスワードを書くのは危険なので,キーチェインを使い自動で認証させます.
MacのKeychainにspotifyのユーザー名とパスワードを記憶させます.

security add-generic-password -s spotifyd -D rust-keyring -a username -w password

Keychain Accessで登録されていることを確認してください.
keychain.jpg


###device_name = "MyMac"
device_nameは,spotifyで表示され,再生する機器を選択するために表示されるデバイス名です.


###cache_path = "/Users/username/.cache/spotifyd"
cache_pathはストリーミングの際のキャッシュの保存先で,
no_audio_cacheはキャッシュを保存するかどうかです.
(no_audio_cacheなので,falseでキャッシュを残してくれます.)

##spotifyd起動

動作テストを,以下のコマンドで実施します.

spotifyd --no-demon

Authenticated as "xxx" !出力が出たら,テスト成功です.

上記のコマンドを実行したまま,ブラウザやスマホアプリで再生可能なデバイスを確認すると,
先ほど設定したdevice_nameが出てると思います.

device.jpg

今回設定した,デバイスを選択して,音楽が再生されたら成功です.

###自動起動の設定
最後に,spotifyd自動起動するように設定をします.

/Library/LaunchDaemons/rustlang.spotifyd.plist
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
    <dict>
        <key>Label</key>
        <string>rustlang.spotifyd</string>
        <key>ProgramArguments</key>
        <array>
            <string>/usr/local/bin/spotifyd</string>
            <string>--config-path=/Users/user/.config/spotifyd/spotifyd.conf</string>
            <string>--no-daemon</string>
        </array>
        <key>user</key>
        <string>user</string>
        <key>KeepAlive</key>
        <true/>
        <key>ThrottleInterval</key>
        <integer>30</integer>
    </dict>
</plist>

設定ファイルを読み込んで,自動起動するように設定します.

sudo launchctl load /Library/LaunchDaemons/rustlang.spotifyd.plist
sudo launchctl start /Library/LaunchDaemons/rustlang.spotifyd.plist

これで,spotifydの設定は完了です.

spotify-tuiの設定と起動

最後に,ターミナルで曲を操作するspotify-tuiですが,
設定は,初めての起動時に認証をするのみです.

##認証の設定
https://developer.spotify.com/dashboard/applications

まず,上記のURLにアクセスしてspotifyにログインします.

  1. create an appでappを作成したのち,App nameとApp descriptionを聞かれるので,
    適当に設定します.
  2. 作成後,表示されているClient IDとSHOW CLIENT SECRETを押して表示されたClient Secretをメモしていきます.
  3. 作成したappでedit settingのRedirect URIsに以下のURLを記入します.
http://localhost:8888/callback

##起動
ターミナルに戻って,インストール後,sptコマンドでspotify-tuiを起動できます.

[user@localhost ~]$ spt

   _________  ____  / /_(_) __/_  __      / /___  __(_)
  / ___/ __ \/ __ \/ __/ / /_/ / / /_____/ __/ / / / / 
 (__  ) /_/ / /_/ / /_/ / __/ /_/ /_____/ /_/ /_/ / /  
/____/ .___/\____/\__/_/_/  \__, /      \__/\__,_/_/   
    /_/                    /____/                      

Config will be saved to /Users/user/.config/spotify-tui/client.yml

How to get setup:

  1. Go to the Spotify dashboard - https://developer.spotify.com/dashboard/applications
  2. Click `Create a Client ID` and create an app
  3. Now click `Edit Settings`
  4. Add `http://localhost:8888/callback` to the Redirect URIs
  5. You are now ready to authenticate with Spotify!

Enter your Client ID: 
xxxx

Enter your Client Secret:
xxxx

Enter port of redirect uri (default 8888): 
(そのままEnter)

Enter your Client ID:と,アカウント情報が求められるので入力します.
認証しspotify-tuiのアスキーアートが出たら,成功です!

##基本的な操作
基本的な操作をするためのキーバインドは以下のようになっています

Key 操作
? ヘルプの表示 (ESCで抜ける)
q tuiを抜ける
d デバイスの選択
v イコライザーの表示
上に移動
下に移動
左に移動
右に移動

キーバインドの詳細は,?(shift+'?')で,一覧を表示することができます.
また,再生可能なデバイスは,dで表示でき,選択できます.
Macで再生するために,先ほど設定した,device_nameが表示されているので,選択しEnterで決定します.

まとめ

これで,キーボードのホームポジションから手を離さなくて済むのではないでしょうか!
そして,spotify-tuiはtmuxやScreenを張っておくと,バックグラウンドで動かしておけるので便利です.

でも,たまには,モニターから手と目を話して休んでください..(笑)
それでは,良いコーディングライフを♪

#参考記事

[](

\ \



Label
homebrew.mxcl.spotifyd
KeepAlive

ThrottleInterval
30
ProgramArguments

/opt/homebrew/opt/spotifyd/bin/spotifyd
--no-daemon
--backend
portaudio



)

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