AIエージェントという言葉は毎日のように目にするのに、自分の業務に入れるとしたら何をどう作ればいいのか、できあがったものをどう評価すればいいのかが分からない。ここが曖昧なままだと、試作を作って終わりになり、現場の業務には使われない。『現場で活用するためのAIエージェント実践入門』は、仕組みの理解から開発、現場での評価と活用までを3つの部に分けて整理した本だ。
第1部で、定義と構成を押さえる
第1部は「AIエージェントを知る」で、概要の章ではAIエージェントの定義や性質、活用例が説明され、続く構成の章でその中身を見ていく。言葉の意味をそろえてから先へ進めるので、チーム内で話をするときの共通の足場になる。
第2部は、ヘルプデスク担当者の支援を題材に作る
第2部は「AIエージェントを作る」で、開発準備のあと、ヘルプデスク担当者を支援するエージェントを題材に実際の作り方を扱う。業務の一場面に絞った題材なので、自分の現場のどの作業に置き換えられるかを考えながら読み進められる。
第3部で、評価と活用、各社の取り組みへ進む
第3部は「AIエージェントを現場で使う」で、評価の章、活用の章、各社のAIエージェントの実用化に向けた取り組みの章が並ぶ。作ったあとの評価と運用まで含まれているのが、この本の大きな特徴だ。
読んでおきたい理由
- 第1部を読むと、AIエージェントと単なる対話型AIの違いを自分の言葉で説明できる
- 構成の章が、自社の業務をどの部品に分けて考えればよいかの手がかりになる
- ヘルプデスクを題材にした章を、問い合わせ対応など別の業務に置き換えて検討できる
- 評価の章が、導入の可否を判断する基準づくりの下敷きになる
- 各社の取り組みの章が、社内で導入を提案するときの事例として使える
まとめ
作ることと同じくらい、評価して現場に定着させることが重要になる。まずは自分の業務の中から、AIエージェントに任せられそうな作業を1つ選んで、本書の第2部と見比べてみてほしい。