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Adobe Campaign Classic カスタムレポートの作成サンプル

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はじめに

Adobe Campaignには多くの標準搭載されたレポートがあります。
これらレポートは、Campaignコンソールだけでなく、Webブラウザからも見ることができますし、EXCELやPDFとしてダウンロードすることも可能です。
さらに、Adobe Campaignには自分でレポートを作成する機能もついています。
標準搭載されたレポートと同様に表やグラフを組み込めるので、作りこめばそん色ないクオリティのものが作れます。

レポートの作成方法について、詳しくは下記ページを参照ください。
https://experienceleague.adobe.com/docs/campaign-classic/using/reporting/creating-new-reports/creating-a-new-report.html?lang=ja

Adobe Campaign上で必要なレポートを用意できれば、レポーティングをAdobe Campaignだけで完結させることも可能です。
そこで今回は、カスタムレポート作成の入門編として、チュートリアル形式で簡単なレポートを作成してみたいと思います。

今回作成するレポートについて

標準搭載されたレポートでは、Welcomeメールのような繰り返しキャンペーンにおける、月ごとの配信数や失敗数を確認できるものがありません。
そこで今回は、キャンペーン毎に、月単位で配信のメッセージ数・成功数・エラー数を表示するレポートを作成してみます。
※Adobe Campaignバージョン7.2.2(build 9349)で実施

完成イメージ

002414.jpg
※グラフはサンプルとして出しています。今回のチュートリアルに含まれません。

レポートの新規作成

まずはレポートを新規で作成してみます。
レポートへは「管理>設定>レポート」でアクセスできます。
mojikyo45_640-2.gif
新規作成をクリックすると、まずレポートタイプを選択する画面が出ます。今回は新しいレポートを作成しますので、「テンプレートから新しいレポートを作成」を選択します。
mojikyo45_640-2.gif
任意のラベルを設定し、スキーマにはキャンペーン(nms:operation)を指定して保存します。
mojikyo45_640-2.gif

表示設定

レポートができたらまず表示設定の選択タイプを変更します。
今回は特定のキャンペーンの月ごとのデータを表示するレポートを作成しますので、選択タイプは「単一選択」以外チェックを外します。
mojikyo45_640-2.gif

  • 単一選択:特定のキャンペーンや配信などの「レポート」タブからアクセス可能になります。
  • 複数選択:複数のエンティティが選択されたときにアクセスされます。
  • グローバル:ホームの「レポート」タブにからアクセス可能になります。

パレットに配置

続いてパレットに必要なアクティビティを追加していきます。
必要なアクティビティは開始、クエリ、ページです。
mojikyo45_640-2.gif

クエリの編集

続いてクエリアクティビティを編集し、必要なデータを取得するようにしていきます。

クエリアクティビティをダブルクリックして編集ウィンドウを開き、「ソース」を配信(nms:delivery)に変更します。
mojikyo45_640-2.gif

続いて「クエリを編集...」をクリックし、年/月でデータをグループ化して取得するフィルターを設定していきます。
「抽出するデータ」ダイアログにて下の表を参考に式を追加していきましょう。

ラベル グループ エイリアス これは何?
コンタクト日 の月 Year([scheduling/@contactDate])+"/"+Month([scheduling/@contactDate]) はい @month 配信のコンタクト日(配信日)をyyyy/mmフォーマットで取得
sum(処理済み) sum([indicators/@processed]) いいえ @processed 送信するメッセージ数の合計
sum(成功) sum([indicators/@success]) いいえ @success 配信成功数の合計
sum(エラー) sum([indicators/@error]) いいえ @error 配信エラー数の合計
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レポートに使用しているデータについて
成功数やエラー数などのレポートに使用しているデータは、配信(delivery)の指標(indicators)から取得しています。指標(indicators)の項目には、集計された配信の統計情報が、デフォルトでは一時間ごとに、格納されます。
上記で使用している項目だけでなく、配信のクリック数やオプトアウト数等も取得することができますので、是非ご活用ください。
mojikyo45_640-2.gif

「次へ」をクリックすると並び替えダイアログに移行します。月の昇順で並べたいので「コンタクト日の月」のみ並び替えにチェックを付けて「次へ」をクリックします。
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続いてターゲットを定義するためのフィルター設定を行います。
下の表を参考に式を追加します。

演算子 これは何?
[operation/@id] 次と等しい $(@_selection) @_selectionにはキャンペーンのIDが入ります。※1
かつ @state 次と等しい 完了 配信が完了しているデータのみ取得します。
かつ @FCP 次と等しい いいえ 配達確認は除外します。

※1 今回冒頭のレポート設定で、スキーマを「キャンペーン (nms:operation)」に設定しているため、@_selectionには対象キャンペーンのPrimary Key(@id)が入ります。
そこで、ここでは@_selectionを「配信のキャンペーンのID」と紐づけ、対象キャンペーンに属する配信を抽出するようにしています。

002465.jpg

以上でクエリの設定は完了です。

ページの設定

続いてレポートに表示される表を作成します。

テーブルの追加

ページアクティビティをダブルクリックして開き、表アイコンから「グループ化されたリスト」を追加します。
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テーブルがソースとするデータの設定

次に、追加したテーブルの「テーブルデータ Xpath...」をクリックし、テーブルがクエリアクティビティのデータをソースとするよう変更します。
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テーブルのデータ設定

続いて、データタブに移動します。
ここではレポートに表示する表を作っていきます。
一番上のセルをクリックし「編集」→「式...」と選択します。
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このセルには項目名を表示するので、ラベルに「月」とだけ入力して「OK」をクリックして閉じます。
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続いて上から2つ目のセルをクリックし、同じように「編集」→「式...」と選択します。
このセルには月の値を出したいので、式に@monthが入るようダイアログから選択します。
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これで最初の列が完成しました。

続いて、テーブルにカラム追加していきましょう。
テーブルの「1」をクリックすると列を追加する選択肢が出ますので、残りの配信数、成功数、失敗数を出すための列を3つ追加しましょう。
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列を追加したら、一列目と同じ要領で各項目名、項目値を設定していきます。
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詳細設定でクラスを設定

詳細設定タブでテーブルのクラスやスタイルを設定可能です。
ここではクラスに「グループを含むテーブル」を選択してみましょう。
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以上でレポートの作成は完了です!

レポートのテスト

レポートを公開する前に、プレビューで表示を確認してみましょう。
プレビュータブに移動し、「選択」をクリック→キャンペーンを選択すると、レポートが生成されます。
002425.jpg

赤枠のURLをWebブラウザで開くと、Webブラウザでもレポートを見ることができます。

レポートの公開

レポートが完成したので、最後にレポートを公開しましょう。
エクスプローラーでレポートを選択し、「公開(P)」ボタンをクリックします。
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公開ダイアログが表示されますので、「開始」をクリックします。
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公開が完了すると、キャンペーンのダッシュボードからレポートを選択可能になります。
002429.jpg

以上でレポートの公開が完了です!

おわりに

私たちのチームでは技術のエキスパートを随時募集しています。
カスタマーサクセス部門の紹介や職種のご紹介をしていますので、下記のページもぜひご覧ください!
https://blog.adobe.com/jp/publish/2021/06/21/corp-adobe-life-talent-interview-11.html#gs.bvoc16

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