はじめに
こんにちは、やしまです。
先月の記事(Cursorで使えるAIモデル比較 2026/07)から更新です。
今月はモデルの話だけでなく CursorがSpaceXに買収される という会社そのものの大ニュースがありました。それに絡んでxAIが「SpaceXAI」に改名し、Cursorと共同学習したGrok 4.5を投入してくるなど、業界の勢力図が動いた1ヶ月でした。
モデル面ではClaude Opus 5(Opus 4.8の後継)とGPT-5.6ファミリー(Sol/Terra/Luna)が新登場です。
前提
前回と同じく、CursorでAPIキーを設定せずに使えるモデル(のうち使いそうなもの)をAIに比較してもらいます。
比較するAIには Claude Sonnet 5 を使いました。
それっぽく載せていますが、前回と同様あくまで自分用の参考です。
(とはいえ最近は課金の都合でほぼほぼAutoで使っています;;)
Cursorで使えるAIモデル比較(2026年8月)
Anthropic — Claude
| モデル | コンテキスト | ベンチマーク | 得意領域 | API単価(入力/出力 /1Mトークン) | 特徴・備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| Claude Fable 5 | 1M トークン | CursorBench 66.5%(default) | 超長期エージェント・サイバー/バイオ領域の最高性能 | $10 / $50 | 6/9リリース。Opus 5登場で相対的な優位性は縮小したが、サイバーセキュリティ・自律型生物学分野はMythos級ならではの強さを維持。30日データ保持が必須で、Zero Data Retention非対応 |
| Claude Opus 5 ★ | 1M トークン | CursorBench 66.7%(Fable 5とほぼ同スコア) | 自律型コーディング・複雑なエージェントワークフロー・長期推論 | $5 / $25 | 7/24リリース。Opus 4.8の後継で、価格そのまま・性能はFrontier-Benchで4.8の2倍以上に。Zero Data Retention対応(Fable 5は非対応)で、実質「フリーミアムFable」的な位置づけに |
| Claude Sonnet 5 | 1M トークン | 85.2%(Verified)/ 63.2%(Pro) | 日常コーディング・エージェント処理・コードレビュー | $2 / $10(〜8/31)→ $3 / $15 | 変わらず。導入価格は8月末まで |
| Claude Haiku 4.5 | 200K トークン | — | 補完・分類・高速タスク処理 | $1 / $5 | 変わらず |
OpenAI — GPT-5.6ファミリー
| モデル | コンテキスト | ベンチマーク | 得意領域 | API単価(入力/出力 /1Mトークン) | 特徴・備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| GPT-5.6 Sol ★ | 1.05M トークン | Terminal-Bench 2.1 88.8%(Ultra時91.9%)/ CursorBench Max 67.2% | 最難関コーディング・複雑なエージェントワークフロー | $5 / $30 | 7/9 GA。GPT-5.5後継の新フラッグシップ。272Kトークン超の長文入力では単価が約2倍に上がる点に注意 |
| GPT-5.6 Terra | — | — | 日常開発のバランス型 | $2 / $12(7/30値下げ) | Sol比かなり安価。日常タスクのデフォルト候補 |
| GPT-5.6 Luna | — | — | 最速・最安の反復編集向け | $0.20 / $1.20(7/30値下げ) | Sol比で入力25分の1。高速・高ボリューム向け |
Google — Gemini
| モデル | コンテキスト | ベンチマーク | 得意領域 | API単価(入力/出力 /1Mトークン) | 特徴・備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| Gemini 3.5 Flash ★ | 1M トークン | Terminal-Bench 76.2% | エージェント・マルチステップツール処理・マルチモーダル | $1.50 / $9 | 変わらず |
| Gemini 3.1 Pro | 1M トークン | 80.6%(Verified) | 全リポジトリ解析・長文脈・科学推論 | $2 / $12 | 変わらず。上位の3.5 Proはまだ来ていない(詳細は次章) |
Cursor・その他
| モデル | プロバイダー | コンテキスト | ベンチマーク | 得意領域 | API単価(入力/出力 /1Mトークン) | 特徴・備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Composer 2.5 ★ | Cursor | — | SWE-Bench Multilingual 79.8% | エージェント実行・日常コーディング・高ボリューム処理 | $0.50 / $2.50(スタンダード)/ $3.00 / $15.00(高速) | 変わらず。後継のComposer 3(1.5兆パラメータのフル事前学習)はSpaceXのColossusクラスタで訓練中だが、提供時期は未定 |
| Grok 4.5 | xAI | 500K トークン | インタラクティブ・エージェントコーディング | Terminal-Bench 2.1 83.3% / SWE-bench Pro 64.7% | $2 / $6 | 7/8リリース。Grok Build 0.1の後継で、Cursorと共同学習した初のモデル。CursorBenchで有利な結果が出ているが、学習データに旧Cursorコードベースのスナップショットが混入していた点が指摘されており、Cursor公式もこの点は参考値扱いとしている |
★ = 各プロバイダーの推奨主力モデル
API単価はトークンベース(Cursor経由では異なる場合あり)
CursorBench・SWE-bench・Terminal-Benchはそれぞれ別物なので単純比較注意
出典: Cursor公式・各種ベンチマーク(2026年8月5日時点)
前回からの主な変更点
前回(2026年7月版)との差分をまとめておきます。今月は会社レベルの動きも含めて情報量が多いです。
- CursorがSpaceXに買収:6/16にSEC 8-Kで開示。約$60Bの全株式取引で、2026年Q3クローズ予定。xAIも「SpaceXAI」に改称し、この統合戦略の最初の目に見える成果が後述のGrok 4.5。
- Claude Opus 5 が新登場:7/24リリース。Opus 4.8の後継で価格は据え置き($5/$25)ながらFrontier-Benchで4.8の2倍以上のスコア。CursorBenchではFable 5とほぼ同等(66.7% vs 66.5%)まで迫り、しかもZero Data Retention対応というのが実務上大きい。
- Claude Opus 4.8 は削除:Opus 5が後継として登場したため表から除外。
- GPT-5.6ファミリー(Sol/Terra/Luna)が新登場:7/9にGAし、Cursorにも同日追加。旧来のGPT-5.5・GPT-5.4・GPT-5.3 Codexはこの3階層に整理・置き換えられた形。7/30にはTerra・Lunaが値下げされている。
- Grok Build 0.1 → Grok 4.5:7/8リリース。xAI初のCursorとの共同学習モデルで、$2/$6という破格の価格ながらOpus級を標榜。
今後の注目(まだCursorには来ていないもの)
- Gemini 3.5 Pro:5/19のGoogle I/Oで発表されたきり、6月・7月と複数回リリース延期を繰り返し、8/5時点でもまだ一般提供されていません。2MトークンのコンテキストウィンドウとDeep Think推論モードが目玉と言われていますが、正式なベンチマークやコンテキスト仕様すら未確定の状態です。プレディクションマーケットでは8月初旬の到達に高い確率が付いていましたが、これもまた延期される可能性があります。
- Composer 3:Cursorの開発者イベント「Compile」(6/16)で、SpaceXのColossusクラスタ上で1.5兆パラメータからフル事前学習中と発表されました。既存のKimi K2.5ベースのComposer 2系とは異なり、Cursor完全自社開発のモデルになる見込みです。提供は早くても2026年後半とのことで、まだ先の話です。
選び方のポイント
- 超長期・超複雑なエージェント作業、特にサイバーセキュリティ関連 → Claude Fable 5(Mythos級ならではの強みが残る領域)
- 難しい設計・自律型マルチステップの第一候補 → Claude Opus 5(Fable 5に迫る性能をOpus価格・ZDR対応で)
- 最難関コーディング・複雑エージェント → GPT-5.6 Sol(Terminal-Bench・CursorBenchともにトップ級)
- 日常コーディングのデフォルト → Composer 2.5、GPT-5.6 Terra、Claude Sonnet 5あたりのコスパ勢
- コスト優先・高ボリューム → GPT-5.6 Luna、Gemini 3.5 Flash、Grok 4.5
個人的に使うモデル
今月も正直ベースで書いておきます。相変わらず課金の都合でAutoが主力ですが、選ぶとしたらという整理です。
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普段のコーディングアシスト:(理想は)Composer 2.5、(現実は)Auto
- 変わらず。Opus 5がZDR対応でコスト据え置きなのは魅力的だけど、日常使いにはオーバースペックな気もする
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変更が多そうなときのコーディングアシスト:Claude Opus 5
- Sonnet 5やGPT-5.6 Solも気になるけど、まずは勝手知ったるOpus系列の後継から試してみたい
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Fable 5について
- 先月から進捗ゼロ。個人アプリ構想は変わらず机上のまま。Proプランと課金枠が別になってしまったので、このままフェードアウトの予感。
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簡単そうな修正・ルーティン作業:Auto
- 変わらず。一番出番が多い立場は揺るがない
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ソースをある程度まとめて聞きたいとき
- Claude Sonnet 5を信頼しているのは変わらず
終わりに
今月はモデルの話以前に「Cursorという会社そのものがSpaceXに買収される」というニュースがあって、なんだか浮足立った1ヶ月でした。Grok 4.5がCursorと共同学習という組み合わせも、この買収を踏まえると納得感があります。
Opus 5がFable 5にほぼ並ぶ性能で登場してきたのも地味に大きな話で、来月はもうFable 5自体が表から消えてしまうかもしれないなと思いつつ書いています。
内容についての文句は受け付けていませんが、アドバイスや表に追加した方が良さそうな項目などは受け付けていますので気軽に言ってください。
ではでは。