はじめに
こんにちは、やしまです。
先月の記事(Cursorで使えるAIモデル比較 2026/08)から更新です。
今月は先月予告していた通りClaude Fable 5がFable 5.1に世代交代しました。
加えてxAI(SpaceXAI)のGrok 4.6、GoogleのGemini 3.8 Flashと、各社が矢継ぎ早に新モデルを投入してくる1ヶ月でした。
特にGoogleはFlashモデルを3週間おきに出し続けるという異常なペースで、上位のGemini 3.5 Proは事実上お蔵入りになった模様です。
前提
前回と同じく、CursorでAPIキーを設定せずに使えるモデル(のうち使いそうなもの)をAIに比較してもらいます。
比較するAIには Claude Sonnet 5 を使いました。
それっぽく載せていますが、前回と同様あくまで自分用の参考です。
(とはいえ最近は課金の都合でほぼほぼAutoで使っています;;)
Cursorで使えるAIモデル比較(2026年9月)
Anthropic — Claude
| モデル | コンテキスト | CursorBench | 得意領域 | API単価(入力/出力 /1Mトークン) | 特徴・備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| Claude Fable 5.1 ★ | 1M トークン | 73.4%(トップ) | 超長期エージェント・サイバー/バイオ領域の最高性能 | $10 / $50(キャッシュ読込は$0.25に75%値下げ) | 9/1リリース。Fable 5の後継で、単価そのままにキャッシュ読込コストが大幅減。典型的な使い方で約25%、エージェント的な高負荷用途では約45%安くなる試算。裏でMythos 5.1(制限公開)も同時発表 |
| Claude Opus 5 | 1M トークン | 70.0% | 自律型コーディング・複雑なエージェントワークフロー・長期推論 | $5 / $25 | Opus 4.8の後継。Frontier-BenchでOpus 4.8の2倍以上のスコアを記録しており、Zero Data Retentionにも対応(Fable系は非対応)。Fable 5.1に迫るCursorBenchスコアを7割の価格で出せるコスパの良さが魅力 |
| Claude Sonnet 5 | 1M トークン | 61.5% | 日常コーディング・エージェント処理・コードレビュー | $3 / $15 | 導入価格($2/$10)が8/31で終了し、標準料金に |
| Claude Haiku 4.5 | 200K トークン | — | 補完・分類・高速タスク処理 | $1 / $5 | Claudeラインナップの最軽量モデル。低レイテンシ・低コストが売りで、大量の定型タスクを高速に捌く用途に向く |
OpenAI — GPT-5.6ファミリー
| モデル | コンテキスト | CursorBench | 得意領域 | API単価(入力/出力 /1Mトークン) | 特徴・備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| GPT-5.6 Sol | 1.05M トークン | 67.2% | 最難関コーディング・複雑なエージェントワークフロー | $5 / $30 | GPT-5.6ファミリーのフラッグシップ。Terminal-Bench 2.1で88.8%(Ultra時91.9%)。272Kトークン超の長文入力では単価が約2倍に上がる点に注意 |
| GPT-5.6 Terra | — | 64.9% | 日常開発のバランス型 | $2 / $12 | Sol比でかなり安価な中間モデル。日常タスクのデフォルト候補として使いやすい価格帯 |
| GPT-5.6 Luna | — | 61.1% | 最速・最安の反復編集向け | $0.20 / $1.20 | GPT-5.6ファミリーの最安モデル。Sol比で入力単価が25分の1と、高速・高ボリューム処理に振り切った位置づけ |
Google — Gemini
| モデル | コンテキスト | CursorBench | 得意領域 | API単価(入力/出力 /1Mトークン) | 特徴・備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| Gemini 3.8 Flash ★ | 1M トークン | 未掲載(3.7比でさらに改善) | エージェント・マルチステップツール処理・コーディング | $0.75 / $3.75(〜2026/12/31の導入価格) | 9/2リリース。3.6→3.7→3.8とわずか6週間で3世代目という異常なペース。出力の冗長さ削減とエージェント的なロジック強化が主眼 |
| Gemini 3.1 Pro | 1M トークン | — | 全リポジトリ解析・長文脈・科学推論 | $2 / $12 | Gemini系で唯一の「Pro」を冠したモデルとして残っている。上位のGemini 3.5 Proは複数回延期の末、事実上お蔵入りした模様(詳細は次章) |
Cursor・その他
| モデル | プロバイダー | コンテキスト | CursorBench | 得意領域 | API単価(入力/出力 /1Mトークン) | 特徴・備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Grok 4.6 ★ | xAI | 500K トークン | 70.8% | 長期エージェント・インタラクティブ/ビジュアル系タスク | $2 / $6 | 8/12リリース。Grok 4.5後継で価格据え置き。新たにxhigh推論レベルを追加。発売週はCursor・Grok Buildで利用枠2倍キャンペーンあり |
| Grok 4.5 | xAI | 500K トークン | 66.7% | インタラクティブ・エージェントコーディング | $2 / $6 | xAI初のCursor共同学習モデル。7/8リリースで、Grok 4.6が出た後もCursor上に選択肢として残っている |
| Composer 2.5 | Cursor | — | 56.1% | エージェント実行・日常コーディング・高ボリューム処理 | $0.50 / $2.50(スタンダード)/ $3.00 / $15.00(高速) | Cursor自社の対話型コーディングモデル。Kimi K2.5ベースで、日常のエージェント実行や高ボリューム処理に強い |
★ = 各プロバイダーの推奨主力モデル
API単価はトークンベース(Cursor経由では異なる場合あり)
CursorBenchのスコアはCursor公式ドキュメント・BenchLM集計に基づく(2026年9月2日時点)
出典: Cursor公式・各種ベンチマーク(2026年9月3日時点)
前回からの主な変更点
前回(2026年8月版)との差分をまとめておきます。
- Claude Fable 5 → Fable 5.1:9/1リリース。単価は$10/$50で据え置きだが、キャッシュ読込が$1→$0.25と75%値下げ。CursorBenchで73.4%とトップに返り咲いた。
- Claude Opus 4.8 は表から完全に消滅:CursorBenchランキングにはまだ62.3%で載っているが、Opus 5があるため実質的に選ぶ理由はなくなった。
- Claude Sonnet 5 の導入価格が終了:$2/$10 → $3/$15の標準料金に。
- Grok 4.6 が新登場:8/12リリース。Grok 4.5と同価格だが、xhigh推論レベルが追加され、CursorBenchでも66.7% → 70.8%に伸びた。Grok 4.5もCursorには残っているので選択肢としては併存。
- Gemini 3.5 Flash → 3.6 → 3.7 → 3.8 Flash:7/21・8/13・9/2と3週間おきにリリースが続く異常なペース。価格は3.7以降$0.75/$3.75の導入価格で据え置き。
- Gemini 3.5 Pro は事実上お蔵入り:詳細は次章。
今後の注目(まだCursorには来ていないもの)
- Gemini 3.5 Pro(お蔵入りの可能性):5月のGoogle I/Oで発表されて以来、6月・7月と延期を重ねた末、報道によると社内で開発が棚上げされ、次の上位Proモデルは「Gemini 4.0」まで持ち越しになる可能性が高いようです。Google自身はFlash系モデルのハイペースな改良(3.6→3.7→3.8)で対抗している形で、実質的に「大きなPro」より「速いFlash」路線にシフトした印象です。
- Composer 3:SpaceXのColossusクラスタで1.5兆パラメータからフル事前学習中という話は先月から変わらず。提供時期はまだ見えていません。
選び方のポイント
- 超長期・超複雑なエージェント作業、特にサイバーセキュリティ関連 → Claude Fable 5.1(CursorBenchトップ。キャッシュコストが下がったのも地味に嬉しい)
- 難しい設計・自律型マルチステップの、コスパ重視の第一候補 → Claude Opus 5(Fable 5.1の7割の価格でスコアも大きくは劣らない)
- 最難関コーディング・複雑エージェント → GPT-5.6 Sol、または勢いのあるGrok 4.6
- 日常コーディングのデフォルト → Composer 2.5、GPT-5.6 Terra、Claude Sonnet 5あたりのコスパ勢
- コスト優先・高ボリューム → GPT-5.6 Luna、Gemini 3.8 Flash(値段そのままで性能改善)
個人的に使うモデル
今月も正直ベースで書いておきます。
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普段使いの主力:Claude Sonnet 5
- コーディングからソースをまとめて聞くようなタスクまで、結局これを一番使っている。日常づかいにちょうどいいバランス
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簡単な修正・ルーティン作業:Auto
- 課金の都合もあり、軽いタスクはAutoに任せることが多い。Gemini 3.8 Flashが安くて速そうなので、今度明示的に切り替えて試してみたいと思っている
-
変更が多そうなとき:Claude Opus 5
- Fable 5.1も気になるけど、値段差を考えるとまずはOpus 5で様子を見る派
-
Fable 5について
- Fable 5自体がもう5.1に置き換わってしまい、個人アプリ構想は完全に「言うだけ番長」状態のまま世代交代を1回スルーしてしまった。さすがにこれは反省している
終わりに
今月はモデルの動きそのものが激しく、特にGoogleのFlashモデル3週間おきリリースには正直ついていけていません。GeminiのPro系が事実上お蔵入りしたらしいという話も、良くも悪くも今の業界の速度感を象徴している気がします。
Fable 5.1の登場でFable 5自体が過去のものになってしまい、「そのうちFable 5で個人アプリを」という宣言も気づけば賞味期限切れ気味です。来月こそは何か手を動かした報告ができるように、少し本気で時間を作りたいと思います(本当に)。
内容についての文句は受け付けていませんが、アドバイスや表に追加した方が良さそうな項目などは受け付けていますので気軽に言ってください。
ではでは。