1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

Watson Assistant を no code low code で遊んでみるAdvent Calendar 2022

Day 19

New Watson Assistant と LINE をつなぐ Part 3

Last updated at Posted at 2022-12-19

image.png

前回の記事では、シンプルなテキストが表示されただけで、選択肢のボタンがありませんでした。
やはり、LINE ボットですので、選択肢のボタンも表示して欲しいですね。
そこで今回は、New Watson Assistant の選択肢のボタン表示を LINE ボットでも対応してみます。

(以前の記事からの抜粋)
image.png

ポイントは 3 つです。

  1. New Watson Assistant からの出力 (JSON形式)を debug ノードで確認する。
  2. 選択肢ボタンの場所 (JSON上の構造) を確認する。
  3. 使用したい LINE メーセージの形式に合わせて、JSON 形式のメッセージを出力する。

それでは、順番に見ていきます。

New Watson Assistant からの出力 (JSON形式)を debug ノードで確認する。

debug ノード を方眼紙の上にドラッグしてください。そして、assitant V2 ノードと線で繋ぎます。
終わりましたら、忘れずにデプロイをクリックします。
image.png
debug ノード をダブルクリックし、[msgオブジェクト全体] を選択しますs。完了とデプロイ**をクリックします。
image.png

選択肢ボタンの場所 (JSON上の構造) を確認する。

LINE アプリから、「ピザの注文」と入力してみてください。
メッセージ欄の debug アイコンをクリックすると、debug ノードが受け取ったメッセージが表示されます。
表示されたら、msg オブジェクト を全て展開してみてください。特に矢印の部分に注目します。
image.png
[前回(https://qiita.com/yanagih/items/804bb3d26cc7146ce7a7)は、① のテキストだけを抜き出して出力していたため、選択肢のボタンが表示されませんでした。

この部分です。(抜粋します)
image.png

それでは、選択肢のボタンはどのように出力されていたかというと、実は ② の部分になります。
要するに、② の部分を LINE のテンプレート形式で出力すれば良いわけです。

LINE がサポートするリッチコンテンツに対応させる

LINE がサポートする表示形式を調べてみます。
公式サイトに詳しく書かれています。
私が以前使ったことがある、LINE BOT Designer の開発はもう終了していて、今後は Flex Message が主流になっていきそうで、これまでより一段と表現力が上がっていることがわかります。
とはいえ、今回はここまでの表現力を必要とはしておりませんので、従来からサポートされているボタン・テンプレートを使用します。
ボタン・テンプレートの構造イメージはこんな感じです。

ボタン・テンプレートの構造(ピザの種類を選択させる例)
{
    "type": "template",
    "altText": "this is a buttons template",
    "template": {
        "type": "buttons",
        "title": "ピザの注文",
        "text": "ピザの種類を教えて",
        "actions": [
            {
                "type": "message",
                "label": "マルゲリータ",
                "text": "マルゲリータ"
            },
            {
                "type": "message",
                "label": "シーフード",
                "text": "シーフード"
            },
            {
                "type": "message",
                "label": "ペパロニ",
                "text": "ペパロニ"
            }
        ]
    }
}

New Watson Assistant が出力する選択肢ボタンの構造(② の構造)から、情報を抜き出して、ボタン・テンプレートを構成し、出力してやれば良いことがわかります。

(再度抜粋)
image.png

それでは実装

function ノードをドラッグします。使わない change ノード にデータが流れないように、線を削除してください。
image.png

Javascriptを使い、使用したい LINE メーセージの形式に合わせて、JSON 形式のメッセージを出力する。

function ノード をダブルクリックします。こちらのコードをコピペしてください。(ちょっとコードの量が多いように見えますが、まだまだ、low code ですね)

javascript: 選択肢ボタンに対応するためのコード
if (msg.payload.output.generic[0] && msg.payload.output.generic[1]) {
    let actions = [];
    for (const elem of msg.payload.output.generic[1].options) {
        const button = {
            "type": "message",
            "label": elem.label,
            "text": elem.value.input.text
        };
        actions.push(button);
    }
    msg.payload = {
        "type": "template",
        "altText": "this is a buttons template",
        "template": {
            "type": "buttons",
            "title": "ピザの注文",
            "text": msg.payload.output.generic[0].text,
            "actions": actions
        }
    };
} else {
    msg.payload = {
        "type": "text",
        "text": msg.payload.output.generic[0].text
    };
}

return msg;

※ エラー処理等、最低限必要な内容のコードであることをご了承ください。

(コピペ後のイメージ)
image.png

(ノードのイメージ)
image.png

必要な作業は以上です。

LINE アプリから試してみましょう。こんな感じで表示されることを確認してください。
ずいぶん LINE アプリのようになりましたね :grinning:

image.png

いかがでしたでしょうか?

意外と簡単だった!、難しかった? でしょうか。

今回のポイントを振り返ります。

  1. New Watson Assistant からの出力 (JSON形式)を debug ノードで確認する。
  2. 選択肢ボタンの場所 (JSON上の構造) を確認する。
  3. Javascriptを使い、使用したい LINE メーセージの形式に合わせて、JSON 形式のメッセージを出力する。

Node-RED が提供する function ノードで使える言語は Javascript のみです。他の環境で実装する場合は、その環境がサポートする言語を使用してください。

使用したい LINE メッセージの形式が変わっても、対応のさせ方は基本的に同じです。
興味のある方は LINE 公式サイトを見ながらチャレンジしてみてください。

前回の記事 / 前々回の記事

参考情報

参照したリファレンス

参考にしたコード / 記事

関連する Qiita Advent Calendar 2022 の記事

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?