本日はバーチャル・アシスタントの開発と運用を支える 3 つの環境についてお話しいたします。
New Watson Assistantが提供する環境とその役割 / 特徴を簡単にご説明します。
- 開発環境
- 対話シナリオを作成する開発者が使用する環境です。
- 対話シナリオをアクションとステップを使って作成します。
- 作成した対話シナリオが正しく動作することをデバッグ機能を活用しながら確認できます。
- 検証環境
- 本番リリース前に、検証者がシステム全体の動作確認テストを実施する環境です。
- 対話シナリオ、ユーザー・インターフェース、外部システム等の接続関係を構成します。
- 検証環境と本番環境は分離されており、サービス利用者であるユーザーからはアクセスできません。
- 本番環境
- サービス利用者であるユーザーがアクセスする本番システムを提供する環境です。
開発環境
New Watson Assistant の管理画面には、開発環境と銘打った具体的な管理画面は存在しませんが、必要な開発ステップをナビゲートするメニュー構成で紹介した Build における Actions が開発環境に相当すると考えて問題ありません。
HOME 画面から Actions をクリックし、Actions 管理画面にアクセスします。
Actions 管理画面では、アクションとセッション変数を使用して対話シナリオの作成が可能です。
個々のアクションをクリックすると、GUI 操作で対話シナリオの作成が可能なアクションエディターが起動します。
検証環境
New Watson Assistant では、ドラフト環境 (Draft environment)という名称で提供されます。
HOME 画面から Environments をクリックすると、ドラフト環境の構成画面にアクセスできます。
プレビュー画面 (プレビューの共有リンクにアクセスした場合に表示される画面イメージ)
本番環境
New Watson Assistant では、ライブ環境 (Live environment)という名称で提供されます。
HOME 画面から Environments をクリックします。
[Live] タブをクリックすると、ライブ環境の構成画面にアクセスできます。
ドラフト環境と画面構成はほぼ同じですが、実体は全くの別物です。
開発環境と検証環境で更新した内容は本番環境に影響はなく、完全に分離されています。
バーチャル・アシスタントの開発イメージ
一例として、各担当者の役割、実施内容、ナビゲート・メニュー、機能、環境をマッピングしてみました。
実施内容の詳細な手順は、別の記事で紹介していきますが、バーチャル・アシスタント開発の全体像を掴む目的でこのチャートを作成しました。
参考情報
公式オンライン・マニュアル: 用語集
公式オンライン・マニュアル: Building your assistant
公式オンライン・マニュアル: Prevewing and Publishing
公式オンライン・マニュアル: Deploying to your website
アクションとステップを使用した対話シナリオの作成
その他