ドローン二等(無人航空機操縦者技能証明)の実技試験では、
「飛行前点検」「口頭試問」「実技操作」 の3つを正確にこなす必要があります。
しかし実際の試験では、
どこを指差すのか
何を読み上げればいいのか
どの順番で操作するのか
口頭試問で何を聞かれるのか
試験官がどこを見ているのか
といった細かい部分でつまずきやすいのが現実です。
この記事では、試験でそのまま使えるレベルで
飛行前点検 → 口頭試問 → 実技操作 → 試験官の評価ポイント
までを体系的にまとめました。
これから受験する人が この記事だけで準備を完結できる ことを目指しています。
目次
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試験当日の流れ(全体像)
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飛行前点検(読み上げ例つき)
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口頭試問(模範回答)
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特定飛行の知識まとめ
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実技操作(読み上げ例つき)
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試験官が実際に見ているポイント
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まとめ
1. 試験当日の流れ(全体像)
受験者が最も混乱しやすいのが「当日の流れ」。
まずは全体像を把握しておくと安心です。
受付・説明
機体準備
飛行前点検(指差し確認+読み上げ)
口頭試問
実技(自動制御系統 → 推進系統)
飛行後点検(発熱・ゴミ付着)
結果説明
この記事はこの流れに沿って解説します。
2. 飛行前点検(読み上げ例つき)
試験官は 内容だけでなくテンポも評価 しています。
1項目あたり 3〜5秒
指差し → 目視 → 読み上げ
声は「体育館で先生に返事するくらい」
① 機体全般(ネジ・コネクタ)
全ネジを指差し確認(緩み・欠損なし)
コネクタ部の外観確認(異常なし)
読み上げ例:
「機体全般、異常ありません」
② プロペラ(外観・損傷・歪み)
ここは落ちる人が多い。
特に 裏面を見るときにフレームに当てると減点。
プロペラを軽くつまみ、フレームに干渉しない角度で裏面確認
指で軽く回し、抵抗・異音なし
読み上げ例:
「プロペラ、異常ありません」
③ フレーム
フレーム位置を指差し、表裏の破損・変形なし
読み上げ例:
「フレーム、異常ありません」
④ 操縦装置(スティック・スイッチ)
外観破損なし
スティック全方向+軽く弾いてセンター復帰確認
電源以外のボタンを全て押して動作確認
読み上げ例:
「操縦装置、異常ありません」
⑤ バッテリー(外観・膨張・充電)
スリットから反対側が見える=膨張していない証拠。
外観汚れ・破損なし
スリットから光が通ることを確認
コネクタ部異常なし
充電量確認
読み上げ例:
「バッテリー、異常ありません」
⑥ 機体識別番号
機体上部の識別番号を指差し
剥がれ・擦れなし
読み上げ例:
「機体識別番号、異常ありません」
⑦ 電源系統
バッテリー装着
プロポ電源 ON(短押し→長押し)
画面表示・残量確認
機体電源 ON
読み上げ例:
「電源系統、異常ありません」
⑧ 通信系統
ここは誤解しやすい。
試験用プロポは 2.7GHz帯 → HD表示
機体は 5.4GHz帯 → FHD表示
→ HDでも正常
プロポが機体を認識 →「Go」
カメラ映像が表示される
アイコン確認(衛星数・電波強度・HD/FHD)
読み上げ例:
「通信系統、異常ありません」
⑨ リモートID
試験用プロポはリモートID表示に対応していない。
表示されないのが正常。
プロポを指差し
読み上げ例:
「リモートID、異常ありません」
⑩ 灯火
色は機体によって違う。
重要なのは点灯/点滅の違い。
前:点灯
後:点滅
読み上げ例:
「灯火、異常ありません」
⑪ カメラ
手を振って映像同期確認
レンズ汚れなし
ジンバル初期化動作(上下左右に動く)を確認
読み上げ例:
「カメラ、異常ありません」
⑫ 推進系統(実技で実施)
後述。
⑬ 自動制御系統(実技で実施)
後述。
⑭ 発熱(飛行後)
モーター・バッテリーの異常発熱なし
読み上げ例:
「発熱、異常ありません」
⑮ ゴミ付着(飛行後)
プロペラ・フレームに草・砂・糸など付着なし
読み上げ例:
「ゴミ付着、異常ありません」
3. 口頭試問(模範回答)
■ 飛行区域と状況
「飛行区域に問題ありません。30m未満に第三者物件があります。」
■ 航空法違反の有無
「違反ありません。技能証明は未取得です。
30m以内の第三者物件については、立入管理措置と補助者配置により飛行可能としています。
目視外飛行についても立入管理措置と補助者配置、カメラ映像の手元確認により許可を得ています。」
■ 体調
「万全です。」
■ 天候
「現地の天候・風速・周辺状況を確認し、問題ありません。
風速が5m/sを超えた場合は直ちに中止します。」
4. 特定飛行の知識まとめ
■ 特定飛行となる空域
空港・周辺12km(特定空港は24km)
DID(人口集中地区)
地表・水面から150m以上
災害現場(緊急用務空域)
■ 特定飛行となる飛行方法
夜間
目視外
人・物件30m未満
催し場所上空
危険物輸送
物件投下
■ 事故(報告義務)
人の死傷(重症以上)
第三者物件損壊
機体紛失・墜落
航空機との接触
■ 重大インシデント
機体制御不能(操縦ミス除く)
飛行中の発火
航空機との接近
5. 実技操作(読み上げ例つき)
■ 飛行前安全確認
声は大きめに。
「右よし、左よし、前よし、後ろよし、
上よし(鳥・航空機なし)、
下よし(着陸地点・操縦地点異常なし)、
安全確認よし。」
■ ドローン起動
試験官の指示後:
「ドローン起動します」
スティックを内側下(V字)
「ドローン起動しました」
■ 自動制御系統確認
ここは 指を完全に離す動作を大げさに。
試験官はここをよく見ている。
「上昇します」
1.5mまで上昇 →「上昇しました」
親指を完全に離し、2秒ホバリング
「自動制御系統、異常ありません」
■ 推進系統確認
「上方向、異常なし」
「右旋回します」→右旋回→「右旋回、異常なし」
「左旋回します」→左旋回→「左旋回、異常なし」
「前進します」→「前進、異常なし」
「後退します」→「後退、異常なし」
「右方向移動します」→「右方向、異常なし」
「左方向移動します」→「左方向、異常なし」
「着陸します」
着陸後、スティック両下でプロペラ完全停止
「着陸・停止、異常なし」
「推進系統、異常ありません」
6. 試験官が実際に見ているポイント
ここを理解している受験者は強い。
① 安全意識
声の大きさ
指差しの確実性
周囲確認の丁寧さ
② 手順の正確性
順番を間違えない
読み上げが明確
③ 機体の扱い
プロペラを無理に曲げない
機体を丁寧に扱う
④ 落ち着き
焦らない
動作が一定のテンポ
⑤ 自動制御系統の理解
指を離す動作が明確
ホバリングが安定
⑥ プロペラ完全停止
ここで落ちる人が多い。
7. まとめ
この記事では、ドローン二等の実技試験に必要な
飛行前点検
口頭試問
実技操作
特定飛行の知識
試験官が見ているポイント
をすべて網羅しました。
試験は 「順番を守る」「声を出す」「丁寧に扱う」 の3つが最重要です。
この記事をベースに、自分用の読み上げ台本を作るとさらに安定します。