Microsoft Teams、皆さん利用していますでしょうか?
個人的には「コレが無いと仕事にならん!」ぐらいの依存具合です。んがー、その Teams さんですが、たまによく調子が悪くなったりします。そんな時の対処方法をいくつかメモしておきます。
この記事は Microsoft 365 Advent Calendar 2024 に参加しています。
はじめに
当記事は 2024/12/07 時点の Microsoft 365 環境をもとに作成しています。お手元の環境バージョンや、今後の更新などで変更になる可能性があります。必ず最新の公式情報、および自身の環境を確認するようにしてください。加えて、歴史の断片として記録を残す目的もあるため、当記事へ今後の更新を反映するものではありません。記事作成時点の情報である点を予めご了承ください。
また、当方はヘルプデスクでもサポート担当でもございませんので、ご質問をいただいても対処できるとは限りません。基本的に応答する可能性が非常に低いです。ホントにお困りの際は、然るべきサポート窓口へお問い合わせください。この記事は「サポート等に頼る、その前に自分自身で何とかなったら嬉しいですよね」という意図の記事になります。
Teams トラブルシューティング アレコレ
さて本題です。Teams さんがご機嫌ナナメの時に試してみる対処方法をいくつか記載していきます。
ご機嫌ナナメの例
例えば・・・
- チャット欄に記入できない
- Teams 会議に参加できない
- チームのアイコンや、メンバーのアイコン画像が表示されない
- テナントが切り替えられない
- 動作が重たかったり、頻繁にクラッシュ?して落ちる
などなど・・・。
そんな「あれ?なんか調子悪そう」というタイミングで試してみる対処法を思いつく限りあげていきます。
Teams クライアント、Webブラウザー版 共通
クライアントでも、ブラウザー版でも発生する可能性がある問題と、その対処方法です。
チャット欄に記入できない
たまによく「今まで入力できていたチャット欄にキー入力が反映されない!」という症状が発生します。この場合の対処方法は「別のアプリ(例えば、テキストエディター)で入力した後に、Teams に戻って入力してみる」です。
わざわざ、Teams や OS を再起動せずとも、この方法で改善する場面が多々ありますので、1度お試しください。なお、症状が発生する原因は不明です。突然発生するので、う~んってなります😇
Teams 会議に参加できない
Teams クライアントで参加できない場合、Webブラウザー版で参加できるか?をチェックしてください。Webブラウザー版の場合は、逆にクライアントアプリでの参加をチェックしましょう。
どちらかで参加できると期待したいです。両方ダメな時は、OS 自体、あるいはネットワーク的な問題である可能性が高いので、OS 再起動が選択肢になるでしょう。それでもダメな場合は、別のデバイスで乗り越えてください、しかない印象です。
後述するキャッシュクリアで改善する場合もありますが、Teams会議に参加できないタイミングでその選択肢がとれるか?は状況次第だと思います。状況的に「まずは会議に参加する」ことを優先して、発生している問題を参加者へ共有したうえで対処いただくのが精神衛生上もよろしいかなと当方は考えてます。こういう時こそ慌てない、ですね。
Teams クライアント版
クライアント版で何かしら調子が悪い時の対処方法です。
Teams クライアントの再起動
そう、再起動は全てを解決する。
かもしれない。おそらく大半の方は実施しているであろう、再起動はお試しください。これで改善すれば、他の手間がかかりがちな対応をせずに済みます。
Teams クライアントは最新ですか?
最新でも調子悪い時は悪いんですけどね。Teams クライアントは定期的に自動更新されているハズです。いつからか、Teams クライアントの上部に「更新」というボタンが表示されるようになりました。このボタンを押すと、Teams クライアントが再起動する可能性が非常に高いので余裕があるタイミングで実施しましょう。
Teams クライアントのキャッシュクリア
おおむね、この方法で状況が改善するパターンが多い、というのが経験則です。
個人的には「方法 2: ファイルを削除する」から試して、それでもダメなら「方法 1: アプリをリセットする」の順番で実施しています。ここは各々のご判断にお任せします。
上記、公式情報にもありますが、Teams クライアントのリセットやキャッシュクリアを実行すると、仮想背景の設定、マイクやスピーカー設定、音量設定などが初期状態に戻る可能性が非常に高いです。再設定を実施しなければならない、という点お忘れなきよう。
最後の望み「再インストール」
何やってもダメ!って時は再インストールですね。その際、前述のキャッシュクリアもあわせて実行しておくと改善する可能性が高い印象です。
Teams ブラウザー版
ブラウザー版の Teams で何かしらアレな時です。
サポート対象のブラウザーですか?
最近は遭遇した経験ありませんが、その昔は「ブラウザーの更新してません」といった方に出会いましたねぇ。
Windows Update ちゃんと実施して、Edge、ないし最新の Chrome をご利用いただくのが比較的安全だと思います。
ブラウザーの再起動
そう、再起動は全てを解決する。
かもしれない。(2回目なので、以降省略)
ブラウザーの画面でスーパーリロード「Ctrl+F5」
”ブラウザーのキャッシュを無視してページの再読み込み” = スーパーリロード と呼称されています。大半のブラウザーが「Ctrl+F5」ショートカットキーで実行可能です。これで状況が改善すれば、以降の手間がかかる対処をせずとも済みます。
なお、Edge は「Shift+F5」でも「現在のページを再読み込みして、キャッシュの内容を無視する」そうですが、当方はめったに使いませんw Ctrl+F5 が体にしみこんでいる😇
ブラウザーキャッシュのクリア
Teams に限らず、Webアプリケーションで調子が悪いときの基本にして奥義ですね。これで改善しない場合は、クラウドサービス側の問題か、PC 上のその他アプリや設定が影響している可能性があります。
・Edge ブラウザーキャッシュの削除方法
削除対象を選択可能ですが、下記2点は必ず削除しちゃってください。
- 「Cookie およびその他のサイト データ」
- 「キャッシュされた画像とファイル」
よくわからないヒトは初期状態のまま削除して問題ありません。なお、保存していたパスワード情報などもリセット可能なので、思わず全部チェックして削除してしまった場合は、やり直しになる点ご注意くださいませ。
・Google Chrome ブラウザーキャッシュの削除方法
炎の狐は、個人的な宗教上の都合で未使用なので割愛です。
なお、キャッシュクリア後はブラウザー自体の再起動も個人的には推奨しています。再起動後に再認証などを求められる場合があります。ご利用の環境、設定に依存しますのでお手元の状況に応じてご対応ください。
Office ファイルが Teams・SharePoint Online から直接開けない
Teams クライアントでも、ブラウザー版でも発生した経験があります。OS を再起動しても改善しない場合は次の手段をお試しください。
Office のキャッシュをクリアする
Excel や Word クライアントアプリもキャッシュを保持しています。そのキャッシュが何かしらの要因で破損などしている場合、クラウドから直接ファイル起動ができない経験をしています。なので、いっそ消してしまえ!という方法です。
Microsoft 365 からインストールした場合は下記のディレクトリーにあるファイル、フォルダーをすべて削除です。
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Office\16.0\Wef\
%userprofile%\AppData\Local\Packages\Microsoft.Win32WebViewHost_cw5n1h2txyewy\AC\#!123\INetCache\
Windows キー+ R で「ファイル名を指定して実行」からエクスプローラー起動して処理してください。なお、Excel や Word、PowerPoint を長期間利用していると比較的大量のキャッシュファイルが保存されている可能性が高いです。削除に時間を要しますのでご注意ください。
結び
Teams のトラブルシューティングについて記載のある公式 Learn(Docs)もあります。いくつか引用しておりますが、当記事に記載がない状況であればご確認いただくのが良いかもしれません。
業務利用はもちろん、Microsoft 系のオンラインイベントやユーザーコミュニティーイベントに参加・運営する際に必須の Teams さん。調子悪くなるとホントにダメな子になっちゃうので、困っちゃいますよね。そんな”困った!”という状況が、この記事のテクニックで 1つでも改善できれば幸いです。
合言葉は「安定性はよ!」ですね。
それでは、皆さま。素晴らしい Microsoft 365 & Power Platform Life を!