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AWS Secret-West リージョン提供開始のニュースを見ていろいろと確認してみた

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はじめに

今回の内容はほとんどの方が直接携わることはほとんどないというものですが、AWSを使っている以上知識として入れておいてもいいのかなと思います。

AWS Secret-Westリージョンとは

私がたまたま見つけたAWS公式ブログには以下のように記載されています。

Amazon Web Services (AWS) は、2 つ目のシークレットリージョンである AWS Secret-West の運用開始を発表します。今回のリリースにより、AWS は米国機密セキュリティ分類レベルでミッションクリティカルなワークロードを運用できる 2 つのリージョンを提供するようになりました。AWS Secret-West は、米国西部のユーザーとミッションの近くにクラウドリソースを配置し、遅延の影響を受けやすいワークロードのパフォーマンスを向上させ、運用効率を改善します。さらに、このリージョンでは、マルチリージョンのレジリエンシー機能が提供され、地理的に分離されているため、お客様が米国政府の任務要件を満たすために最適です。

なるほど。
米国政府のGovCloudの関係ね。
でも、二つ目?もう一つあるの?
いろいろと疑問と好奇心が湧いてきます。

さらに以下のようにも記載されています。

セキュリティとコンプライアンスを重視した設計
セキュリティは AWS の最優先事項です。AWS の Secret-West リージョンでは、Intelligence Community Directive (ICD) 要件にセキュリティ準拠するように設計、構築、認定、運用されているデータセンターとネットワークアーキテクチャがお客様にメリットをもたらします。このリージョンは複数のアベイラビリティーゾーンを備えており、ミッションクリティカルなワークロードに必要な高可用性、耐障害性、回復力を提供します。

ミッションワークロードサポート
AWS Secret-West リージョンでは、お客様は次のことが可能になります。
• 地理的分散が強化されたミッションクリティカルなアプリケーションの構築と実行
• 複数のリージョンにわたる機密データの処理と分析
• 強固なディザスタリカバリ戦略の導入
• 米国西部に配置された包括的なコンピューティングとストレージのソリューションを活用
• ICD 503および国防総省 (DoD) のセキュリティ要件ガイド (SRG) インパクトレベル (IL6) で認可されたサービスを利用して、情報コミュニティと国防総省の当局をサポートし、ミッションのニーズに対応する。

米国政府のGovCloudは一般的なAWSのグローバルインフラストラクチャとは異なる独自のネットワークを持っているようで、セキュリティ上も、DR上もガチガチの戦略が練られたものになっているようです。

米国政府やその関係機関とAWSのクラウドを使って協業するときには外部からGovCloudを使うこともできるようです。

同ブログの末尾には以下のように記載されていました。

AWS Secret-West リージョンの詳細と利用開始方法については、お問い合わせください。

「お問い合わせください」がリンクになっており、そこを選択すると以下の画面に遷移しました。

スクリーンショット 2025-12-06 23.11.52.png

必要事項を入力し、送信したら後日審査結果が来る仕組みなんでしょうか。

GovCloudについて

GovCloudについて調べていたらそこについて触れている記事を見つけました。
そこには以下のように記載されていました。

AWSは長年、米国政府向けに専用のクラウドリージョンを提供してきました。2011年にAWS GovCloud(US-West)、2014年に機密業務向けの完全分離型クラウド「AWS Top Secret-East」、2017年にAWS Secret Regionを開始し、2018年以降は2つ目のGovCloudリージョン(US-East)、AWS Top Secret-West、AWS Secret-Westを追加しています。最新のAWS Secret-Westは、2025年10月に開始されたばかりです。同社はリージョンの正確な場所は公開していません。

2014年にリリースされたAWS Top Secret-East、2018年以降にリリースされたAWS Top Secret-West‥普通に名前がヤバいです。

この記事の末尾にはまた気になる文言がありました。

2025年8月には、AWSは米国政府に最大10億ドルのクラウド割引を提供することにも合意しています。

AWSの米国政府に対する力の入れ方がすごいのがよくわかりますね。

終わりに

もとはたまたま見つけたAWS Secret-West リージョン提供開始のニュースから少し掘ってみたというものでした。
こういうことはよくありますよね。

おそらく使うことはないでしょうが、AWSに関する雑学として頭の片隅にでも入れていこうと思いました。

最後に、今回の内容からは少し離れる内容になりますが、先ほど触れた記事の中に気になる文言がありました。

米国以外の国も、AWSを信頼し最も極秘の情報をAWS内に保管しています。英国では2021年に、同国の3つの情報機関が極秘データをAWSでホストしていることが明らかになっています。また、オーストラリア政府とも協力しており、2024年には極秘情報専用のデータセンター構築で13億ドルの契約を獲得し、オーストラリア安全保障情報局(ASIO)やオーストラリア秘密情報部(ASIS)などの職員が、オープンなインターネットを使用せずに共同作業できる環境を構築しています。

米国以外にも英国やオーストラリアがAWSでの独自のクラウドネットワークを持っているとのことでした。
日本には、おそらく、ありません。
作るべきとは思います。

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