はじめに
先日、AWS Community Day Hong Kong 2026に登壇してきました。
初めての海外登壇で、しかも全部英語。準備から当日までいろいろありましたが、行ってよかったと心から思えるイベントだったので、振り返りをまとめておきます。
AWS Community Dayとは
AWS Community Dayは、世界各地のAWSユーザーコミュニティが主体となって企画・運営するカンファレンスです。登壇者もスタッフも基本的にコミュニティのメンバーで、AWSのイベントでありながら「ユーザーによる、ユーザーのためのイベント」という色が強いのが特徴です。
香港回の主催は AWS User Group Hong Kong です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント | AWS Community Day Hong Kong 2026 |
| 開催日 | 2026年10月24日(土) |
| 会場 | IVE(Lee Wai Lee)/MTR 調景嶺(Tiu Keng Leng)駅 |
| 主催 | AWS User Group Hong Kong |
| 構成 | 講堂のキーノート+3部屋の並行セッション+ハンズオン(Lab) |
| 言語 | 広東語・北京語・英語(セッションごとに異なる) |
セッションの言語がセッションごとに広東語・北京語・英語と分かれていたのは、香港ならではですね。
会場のIVE(Lee Wai Lee)は、香港の職業教育機関であるVTC(Vocational Training Council)が運営するキャンパスです。日本でいうと、専門学校に近いイメージでしょうか。
MTRの調景嶺駅を出てすぐなので、アクセスもかなり良かったです。
なぜ登壇しようと思ったのか
動機はシンプルで、面白そうだったからです。
日本のコミュニティにも、海外のCommunity Dayに足を運んでいる方はいます。その話を聞いていたので、私も「機会があれば行ってみたいなー」くらいには考えていました。
そんなとき、Community BuilderのSlackに開催の告知とCfP募集のメッセージが流れてきたんですよね。
せっかくだし、出すだけ出してみるか。
それくらいの軽い気持ちで応募したのを覚えています。正直、採択されるとは一ミリも思っていませんでした。
初の海外登壇がいきなりオール英語・30分・Lv400だった
採択されたセッションはこんな感じです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| セッション | Filter What the LLM Reads: RAG Governance with AgentCore Gateway |
| 枠 | 16:20〜(LW001) |
| 言語 | 資料も発表もすべて英語 |
| 時間 | 30分 |
| レベル | Level 400(Expert) |
アジェンダを見ると、Level 400のセッションは私の枠を含めて3本しかありませんでした。
初の海外登壇でこれは正直きついな...と思いながらの準備でした。
とはいえ、話す内容そのものは業務や日々の検証で積み重ねてきたものだったので、中身についての心配はほとんどありませんでした。そのため準備は英語でどう表現して、どう伝えるかに絞って進めました。
日本語版の資料も公開しているので、内容が気になる方はこちらもどうぞ。
海外登壇で得たもの、学んだこと
世界がまた一段広がった
いちばん大きかったのは、初めてJAWS-UGなどのコミュニティに参加したときの、あの感覚をもう一度味わえたことです。
日本だけでなく、海外にもコミュニティという形で熱意を持って活動している人たちがこんなにいるんだと。自分の世界がまた一段広がった気がします。
まだまだ成長できるし、しなきゃいけない
現地にはAWS HeroやCommunity Builderの方たちもたくさんいました。
技術的な深さでも、発表の完成度でも、上には上がいると肌で感じました。悔しさもありますが、それ以上にまだまだ伸びしろがあると思えたのが収穫です。
自分にとっての安全圏に逃げない
今回、日本のコミュニティから英語が堪能な方が一緒に来て、応援してくれていました。
これは本当に心強かったです。ただ、その方の隣にいれば安心できるし、会話に困ることもないんですよね。
でも、それでは日本のイベントに参加しているのとあまり変わりません。
なので、懇親会も含めて話してみたい人がいたら自分から声をかけにいくことを意識していました。現地の参加者、Community BuilderやHero、そして登壇を聞いてくれた方たち。おかげで、たくさんの人と話すことができました。
登壇者であると同時に、私も一人の参加者です。せっかく海を越えて来たのなら、できるだけ多くの人と話して帰りたい。
これは海外に限らず、普段のコミュニティでも意識していることです。それを英語の環境でも実践できたのはよう経験になりました。
言語の壁を越えて、Builderたちはつながる
前の話ともつながりますが、英語に不安がなかったと言えば嘘になります。むしろ不安はありました。
ネイティブのような流暢な英語は話せませんし、聞き取れずに聞き返すこともあります。
でも、AWS Community Dayに集まっているのは技術に情熱を持ったビルダーたち(のはず)です。
AWSのサービス名やアーキテクチャの話は、国が違ってもそのまま通じます。「AgentCore触ってる?」「Gatewayどう使ってる?」「さっきの登壇の構成詳しく教えて?」と話題さえ見つかれば、文法が多少怪しくても会話は弾んでいきます。
拙い英語でも、話したい共通のトピックさえあれば、会話は自然と成り立ちます。
言葉の上手さより、何を話したいかと、熱意がより重要だと認識することができました。
次もチャンスがあれば行きたい
次の機会があれば、またチャレンジしたいです。
もっと成長した姿をアジアのコミュニティに見せられるように、日々の業務も含めて励んでいきます。
さいごに
海外登壇というと、英語が得意な人や実績のある人だけのものに見えるかもしれません。
ただ実際は、Slackで流れてきたCfPに「出すだけ出すか」と応募したところから始まっています。
英語に自信がなくても、いつもの安全圏から一歩飛び出してみませんか。
そして、自分が熱意を持って取り組んでいる技術の話を、そのまま持っていくだけでいいんです。
それだけで、海の向こうにも同じ熱量のビルダーたちがいて、ちゃんとつながれます。
この記事を読んで、海外のコミュニティイベントに少しでも興味を持った方がいれば、まずはCfPを出してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。
参考



