はじめに
恵方巻きアプリを作ってみた記事を書いたところ、案外と多くの方に読んでいただけたので、今回は別のアプリについて、内容やダウンロード数、収益について書いてみたいと思います。個人開発者やこれから何かアプリを作ってリリースしてみたいと思っている方の参考になればと思います。
紹介するアプリ
今回紹介したいアプリは、視力回復アプリです。
iOSアプリは1年以上前にリリースしていて、今年の9月末にAndroid版もリリースしました。
iOS版
Android版
作った理由
ある程度の人気があるジャンルで、作りやすそうなものを探していたところ、視力回復アプリというものがあることを知りました。結構同じようなアプリがリリースされているのですが、スマホの使い過ぎによるスマホ老眼などが注目されていたりしたので、まだまだ需要はありそうだなと感じたのと、視力回復用の画像を作ることが出来れば案外と簡単に実装できそうなので、視力回復アプリを作ることにしました。
(※ちなみに実際に視力が回復するのかは不明な少し怪しい分野のアプリです。。。)
アプリの内容
依頼していないのですが、ありがたいことにメディアサイトに載せて頂いたので、こちらにいい感じにアプリの内容を書いて頂いています。
クイズ形式
メインの機能はランダム・ドット・ステレオグラムを使用したクイズ形式のものです。ランダム・ドット・ステレオグラムとは一見何も意味のないドットの画像だが、うまく焦点を合わせると立体が浮かび上がってくる画像のことです。
3択で正解の文字を当てると、次の問題が解放されます。
画像の立体視
2枚の画像を並べて表示し、うまく焦点を合わせることで3Dにみえるようになるものです。ぱくたそのフリー画像から猫などの画像を使用させていただきました。
ステレオグラムの作成
視力回復アプリの一番のポイントとなるのが、クイズ用のランダム・ドット・ステレオグラム画像を用意することです。
自分でロジックを作って作成することもできるのでしょうが、難しそうですし、時間もかかりそうなので、作成ツールを使用することにしました。
いくつかステレオグラム作成のツールがあるみたいですが、一番良いと思ったのは、「MagicEye.js」というサイトです。ソースもGithubに公開されています。
テキストや画像からステレオグラムを作成でき、画像として保存できる優れものです。
今回はこのサイトを使用して、何の文字が書かれているかを当てるクイズ用の画像を作成するために、テキストでステレオグラムを作成させていただきました。
参考
http://www.kondo3d.com/stereo/why-3d/why-3d-j.html
http://www.cs.sfu.ca/CourseCentral/414/li/material/refs/SIRDS-Computer-94.pdf
実装内容
データ量があまり多くないアプリなので、サーバーに置いてある画像や正解・不正解のデータは、jsonファイルに書き、それを直接叩いて取得しています。
アプリの実装は、サムネイル画像を一覧表示し、画像タップで詳細ページへ遷移する形です。iOSはswift、Androidはkotlinで実装しています。
レビュー依頼
iOS限定ですが、個人開発のアプリで絶対入れた方が良いのが、SKStoreReviewControllerを使用したレビュー依頼です。iOS10.3以降で使用出来るもので、StoreKitをimportし、requestReviewメソッドを表示したい場所で呼ぶだけです。
import StoreKit
~
if #available(iOS 10.3, *) {
SKStoreReviewController.requestReview()
}
SKStoreReviewControllerを使用することで、AppStoreに移動せずに、コメントも不要で、星のみのレビューをしてもらえるので、レビュー数が大幅に増えます。今回のアプリも2年ほどで250件のレビューをして頂けました。コメント付きが10件にも満たないので、ほとんどがSKStoreReviewController経由とみられます。
また、評価が4.1なので、概ね高評価をつけていただけるので、おすすめです。
参考
ダウンロード数
iOS
iOS版のダウンロード数は2年ほどで20,000近いダウンロード数になりました。
Android
Android版はまだ2ヶ月程度ですが、100程度とかなり低調です。。。
収益
アプリは無料で、nendとAdmobの広告を使用して収益を得ています。
Androidの収益はまだありませんが、iOSは2年で10万円ほどになりました。
平均で1ヶ月だいたい5000円前後なので、1日1本ジュースを買えるくらいです
まとめ
プロモーション的なことは一切していないのですが、iOSに関しては自然流入(AppStoreの検索がメイン?)である程度のダウンロード数があり、結構多くの人に使ってもらえたかなという印象です。Android版は全然ダウンロードされないので、外国の方向けにローカライズしてみようかなと考えてます。。。