はじめに
HD-2D版「ドラゴンクエストⅠ&Ⅱ」の発売(2025年10月31日)が近くなってきました。最近、ゲームパッド(abxylute C6)を購入したこともあり、久しぶりに「ドラゴンクエストⅢ」を動かそうとしたところ Ver 1.2.0.0アップデートにて、ファイルをアップロード中の 1%で停止してしまいます。
Whiskyは開発を終了したこともあり期待できないため、Sikarugirを試してみました。
Sikarugir→Steam→ドラゴンクエストⅢのインストールをしていきます。
【2025/10/31追記】
今のところSteam版「ドラゴンクエストⅠ&Ⅱ」のプレイボタンをクリックしても画面も表示されず終了してしまいます。
Crossoverでは動作したとの報告あり、Parallels Desktopは描画がダメとのこと。
Sikarugir とは
WineskinServer → Kegworks → Sikarugir(2025/08/12) に名前が変更されています。
※プロジェクト名Kegworksは、商標権者との法的な問題を回避する目的で、Sikarugirに変更されたようです。
MacでWindows版Steamを使用する方法(無料のWineskinServer)
環境
- MacBook Pro M4
- Sequoia 15.6.1(2025/09/08)
※Mac版Steamはインストール済み、かつSteamアカウント作成済みです。
Homebrewのインストール
筆者の場合、M4 Macを昨年11月に購入したものの、最近までIntel Macを使い続けていたため、Homebrewのインストールすらしていませんでした。
Homebrewはターミナルからcurlコマンドでインストールする事ができます。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
Sikarugirの導入と設定
Sikarugirのインストール
brew upgrade
brew install --cask --no-quarantine Sikarugir-App/sikarugir/sikarugir
コマンドを実行すると最終的にアプリケーションフォルダに「Sikarugir Creator.app」が出来ます。
==> Downloading https://github.com/Sikarugir-App/Creator/releases/download/v1.0/
==> Downloading from https://release-assets.githubusercontent.com/github-product
######################################################################### 100.0%
==> Installing Cask sikarugir
Warning: macOS's Gatekeeper has been disabled for this Cask
==> Moving App 'Creator.app' to '/Applications/Sikarugir Creator.app'
🍺 sikarugir was successfully installed!
==> No outdated dependents to upgrade!
エンジンの導入
アプリケーションフォルダに「Sikarugir Creator.app」をダブルクリックします。
下記の画面が起動するので、「+」ボタンをクリックします。
今回は「WS12WineCSikarugir10.0_1」を選択しました。
WS12WineCSikarugir10.0_1は、Gcenx氏によってコンパイルされたWine10を使用
WS12WineCX24.0.7_5は、CodeWeavers社によってコンパイルされたWine9を使用
| CX Version | Wine Version |
|---|---|
| CX 23 | Wine 8.0.1 |
| CX 24 | Wine 9.0 |
| CX 25 | Wine 10.0 |
ラッパーの導入
Wrapper versionのところの「update」ボタンをクリックして、「Template-1.0.1」ラッパーをインストールします。
ラッパーの作成
「Create New Blank Wrapper」をクリックし、好きな名前を設定( SteamWindows.app とか)し「OK」ボタンをクリックすればラッパーの作成が開始されます。

作成完了

作成が終わり「view folder in Finder」をクリックすれば、設定した名前のWineSkinラッパーアプリが「/Users/ユーザー名/アプリケーション/Sikarugir/」の下に生成されます。
Steamをインストール
「SteamWindows.app」の右クリックメニューで「パッケージの内容を表示」をクリックします。
パッケージの内容が表示されたら、「Configure」をダブルクリックします。

Toolsタブを選択して「Winetricks」ボタンをクリックします。

検索に「steam」を入力して、一覧から「steam」にチェックを付け「Run」ボタンをクリックしてインストールします。

フォントのインストール
Wineは標準では普通のWindowsが標準搭載しているライブラリ、フォント類がかなり抜けています。そのため、フォントを導入します。
検索に「cjkfonts」を入力して、一覧から「cjkfonts」にチェックを付け「Run」ボタンをクリックしてインストールします。
今回は「cjkfonts」にしましたが、他に「fakejapanese_ipamona」があります。

アイコンの変更
アイコンの変更は別にしなくても良いです。
前提として、先にMac版のSteamをインストールしている状態になります。
Configure画面の右下にある Iconの「Browse」ボタンをクリックします。

アプリケーションの「Steam.app」の右クリックメニューで「パッケージの内容を表示」をクリックします。
ContentのResourceにある「Steam.icns」を選択して「Choose」ボタンをクリックします。

アイコンが変わります。

Steam起動
Configrationタブを選択し、「Browse」ボタンをクリックします。
Steam 実行ファイル「C:\Program Files (x86)¥Steam¥Steam.exe」を指定する

そのままConfigure画面にて、「Test Run」ボタンをクリックします。

ドラクエ起動
14.7 GBをダウンロードするのに、筆者の環境では3時間以上かかりました。
あまりに長かったので途中で寝落ちして、起きたら終わってました。

画面が真っ黒の対応
前回セーブした教会から再開すると画面が真っ黒なんですね。メニューやセリフなどは表示されるのですが...
ネットで「steam 画面 真っ黒」や「steam Black screen」で調べて対応してみても何も変わらず、ここまでかと思っていました。
D3DMetalにチェック
Direct 3D to Metal translation layer - (D3DMetal)にチェックを付ける。
DXVKのインストール
以前、WineskinServerのSteamで「遊戯王マスターデュエル」を動かした時は DXVKをインストールしたので、同じようにしました。
DXVKは以下のように「Custom」にチェックを付け、「dxvk_macos.verb」を入力し「Run」ボタンをクリックしてインストールします。
遊戯王マスターデュエルを起動
ドラクエ以外はどうなのかと遊戯王マスターデュエルを起動すると問題ありませんでした。

画面の真っ黒が解消
再度、ドラクエを起動すると、なんと画面の真っ黒が解消されたのです。
遊戯王マスターデュエルを起動したことで何かしらのスイッチが入ったんだと思います。
ゲームパッドの有効化
ようやく「ドラゴンクエストⅢ」がまともにプレイできるようになりました。
あとは、ゲームパッド(abxylute C6)をせっかく購入したので、これが使えるようになればいいだけです。
ゲームパッドを接続しただけではSteamでは動作しないことが分かったが、どうしたらいいのか?
ゲームパッドは正しく動作するかは、下記サイトで検証することができました。
https://hardwaretester.com/gamepad

Steam設定のコンロトーラにて「XboxコントローラーのSteam入力を有効にする」がオフになっていたので、オンに変更したところゲームパッドが使えるようになりました。

最後に
これでようやくゲームパッドを使って「ドラゴンクエストⅢ」をプレイすることが出来ます。
「ドラゴンクエストⅠ&Ⅱ」も動くと思われます。
Rosetta 2の廃止
Rosetta 2はAppleシリコンMacでIntel製アプリを動かすための互換機能ですが、macOS 27(「macOS Tahoe」)からRosetta 2の機能が段階的に縮小され、2026年秋に提供が終了します。macOS 28以降は完全にサポートが終了なんですよね。
Wine を使用して Windowsソフトを動かせるのは、Arm用にコンパイルされたものだけになりそうです。
ちなみに、CrossOver(Wine の商用版)はすでに ARM Windows アプリの実行サポートを進めており、内部的に x86→ARM の変換を QEMU のように組み合わせて実現する方向です。ただし現状はパフォーマンスが落ちるとのこと。














