Realmはカスケードデリートができないので、自分で削除する必要がある。
自分はこうした、という話。

環境

RealmSwift 2.4.1で確認しています。

参考モデル

BrandとShopがある
Brand 1:n Shop の関係
Brandを削除する際はShopも削除されてほしい

Brand.swift

class Brand:Object {
    dynamic var id = ""
    dynamic var name = ""
    let meals = LinkingObjects(fromType: Shop.self, property: "group")
}

Shop.swift

class Shop:Object {
    dynamic var id = ""
    dynamic var name = ""
    dynamic var brand: Brand?
}

とりあえず消す書き方

let realm = try! Realm()
let brand = try! Realm().objects(Brand.self).first

realm.begin()
realm.delete(brand.shops)
realm.delete(brand)
try! realm.commitWrite()

この、とりあえず消す書き方をしていると辛くなるときが来る。

辛くなる兆候

各所でとりあえず消す書き方をしている
モデルが複雑になるときがきた
- 子要素の子要素になるモデルが作られた

とりあえずの箇所 * 子要素の数だけ手間が増えてしまう。
プロジェクト内一括置換でまぁ対処できるけどdeleteの順序とかルール化しないと漏れが発生すると思う。

プロトコルを定義して実装させる

protocol DeletableChildren {
    func deleteChildren(from realm:Realm)
}

Brand.swift

// 実装を加筆
extension Brand: DeletableChildren {
    func deleteChildren(from realm: Realm) {
        realm.delete(self.shops)
    }
}

実装後の消し方

一応。

let realm = try! Realm()
let brand = try! Realm().objects(Brand.self).first

realm.begin()
brand.deleteChildren(from: realm)
realm.delete(brand)
try! realm.commitWrite()

何が嬉しい

子要素が増えても編集箇所を1箇所で済ませられる
モデルに子要素削除を実装したことで、削除しなきゃならない子要素を見逃しにくくなった

まぁ、変更箇所は少ない方が良いし、兆候に気づいたら先手打ちたくなるよね。

参考URL

2017-02-15現在、カスケードデリート審議中の模様。
https://github.com/realm/realm-cocoa/issues/1186