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Python で Google Spreadsheets (など)の無人操作

Last updated at Posted at 2020-03-28

TL; DR

  • Google Spreadsheets の表を Python プログラムを使って無人操作する方法を書きました。
  • 公式 Quick Start は人間が介在する OAuth2 のやり方だけど、ようはこれの無人版です。
  • サービスアカウントというものを作って、それに必要な権限を与え、そのアカウントの秘密鍵を使ってアクセスします。

スプレッドシートの準備

これは何も特別なことはありません。Google Drive に適当なシートを作成して、ファイルの ID だけ控えておいてください。

プロジェクトとサービスアカウント

各種ドキュメントを操作するには当然権限が必要です。プログラムから操作する場合は、大雑把に行って2とおりの権限獲得の手法があります。

  • 一時的に人間の許可を得て、その人間のアカウントで操作
  • 権限を与えられた 機械ようのアカウント で操作

ざっくり言うと前者はインタラクティヴなソフトで使う方法で、後者は自動化システムで使う方法です。今回は後者の方法を使います。ここで「機械ようのアカウント」を サービスアカウントと言います。つまり、まずはサービスアカウントを作り、必要な権限を与える必要がります。だいたい以下の手順です。

  1. GCPのコンソール に行って、プロジェクトを作ります。
  2. GCPの左上のハンバーガーメニュー > IAMと管理 > サービスアカウント > サービスアカウントを作成
  3. 入力は必須項目だけで良いと思います。name@project.iam.gserviceaccount.com というアカウントができます。
  4. アカウントを作ると秘密鍵 (private key) をダウンロードできると思います。JSON形式でダウンロードしてください。
  5. このアカウントに対して、操作したいファイル(スプレッドシート)の操作権限を与えてください(=共有してください)。与え方は通常の人間向けの権限操作といっしょです。
  6. ハンバーガーメニュー > APIとサービス > ダッシュボード > +APIとサービスを有効化 と進み、Google Sheets API を有効化してください。

パッケージのインストール

たぶんこれだけでいいはず。

$ pip3 install google-api-python-client google-auth-oauthlib oauth2client

コード

シートの A1 セルに test と書き込むコードです。たったこれだけ!

from googleapiclient.discovery import build
from oauth2client.service_account import ServiceAccountCredentials

PRIVKEY_FILE = "projectname-*********.json"  # ダウンロードした秘密鍵
SPREADSHEET_ID = "********"                  # シートのファイルのID
SCOPE = ["https://www.googleapis.com/auth/spreadsheets"]

creds = ServiceAccountCredentials.from_json_keyfile_name(PRIVKEY_FILE, SCOPE)
service = build("sheets", "v4", credentials=creds)
sheet = service.spreadsheets()

result = sheet.values().update(
    spreadsheetId=SPREADSHEET_ID,
    range="a1",
    valueInputOption="RAW", # USER_ENTERED とすると式を式として入力できる(例: "=sum(a1:a100)")
    body={"values": [["test"]]}).execute()

おわりに

Ruby でも同じくらい簡単にできました。

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