Vercelのデプロイで表示される3つのドメインの違いを解説
はじめに
初心者エンジニアのyabuです。
今回、ポートフォリオサイトをVercelにデプロイする際に疑問に思ったことがありました。
これです。
Domainsの欄に3つのURLが表示されていますが、すべて同じサイトにアクセスできます。
portfolio-site-delta-two.vercel.app
portfolio-site-git-master-yabus-projects-9834b47a.vercel.app
portfolio-site-5lxoy54w7-yabus-projects-9834b47a.vercel.app
この3つは何が違うのでしょうか?
3つのドメインの役割
1. プロダクションドメイン (Production Domain)
portfolio-site-delta-two.vercel.app
これは本番環境用のメインドメインです。
- 常に最新の本番環境(mainブランチやmasterブランチ)を指します
- ユーザーに公開するのはこのURLです
- デプロイのたびに自動的に更新されます
- カスタムドメインを設定している場合は、このドメインに紐付けられます
2. ブランチドメイン (Branch Domain)
portfolio-site-git-master-yabus-projects-9834b47a.vercel.app
これは特定のGitブランチに紐付いたドメインです。
-
git-masterの部分がブランチ名を表しています - このブランチの最新状態を常に反映します
- 開発ブランチや機能ブランチごとに異なるURLが生成されます
- ブランチベースでのプレビューや確認に便利です
3. デプロイメント固有ドメイン (Unique Deployment Domain)
portfolio-site-5lxoy54w7-yabus-projects-9834b47a.vercel.app
これはその特定のデプロイに対して一意に割り当てられたドメインです。
-
5lxoy54w7の部分はデプロイメントごとにユニークなIDです - 一度デプロイされたら、その内容は永久に変わりません
- 過去のバージョンに確実にアクセスできます
- ロールバックや特定バージョンの確認に使用します
使い方
プロダクションドメインを使う場合
- ユーザーに共有するとき
- SNSやポートフォリオに掲載するとき
ブランチドメインを使う場合
- 開発中の機能を確認してもらうとき
- ブランチごとの動作確認をするとき
- チームメンバーとプレビューを共有するとき
デプロイメント固有ドメインを使う場合
- 特定のバージョンを固定して参照したいとき
- バグ報告時に問題が発生したバージョンを特定するとき など
まとめ
Vercelが3つのドメインを提供する理由は、開発フローの異なる段階で柔軟にアクセスできるようにするためです。
- プロダクションドメイン: 常に最新の本番環境
- ブランチドメイン: ブランチごとのプレビュー
- デプロイメント固有ドメイン: 変更されない特定バージョン
この仕組みのおかげで、デプロイ履歴の管理やロールバックが簡単に行えます。
