0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

【SAP未経験向け】フェーズ1:業務理解がすべての土台になる理由

Posted at

はじめに:SAPの“勉強の入口”はシステムじゃない

「SAPってITの勉強だよね?」と思っていた僕に、
先輩のあっちゃんはこう言いました。

「いや、最初にやるのは“業務の理解”。SAPは“会社の仕組み”を扱うからな」

実際に本を読んでみて思ったのは、SAPって“業務プロセスと会計のかたまり”なんだ、ということ。

・売上ってどう立てるの?
・仕入れって何が起きてるの?
・製造ってどこから始まるの?
・企業はどうやって利益を出してるの?

こういった「会社の中のリアルな動き」を知らないと、SAPの画面や用語はただの記号にしか見えません。


なぜフェーズ1から始めるのか?

SAP案件に入ると、突然こういう会話が飛び交います。

  • 「その売上、B/Sに立ってる?」
  • 「在庫評価は標準原価でやってる?」
  • 「この受注、どのプロセスで詰まってる?」

最初は意味不明。でも、それもそのはず。

SAPは「業務×会計」の結晶みたいなもので、その前提知識なしで理解するのは、地図なしで山を登るようなもの。

だから、まずはこのフェーズで“会社の全体像”と“会計の仕組み”をざっくりつかむのが最優先なんです。


このフェーズで読む本

書籍タイトル 目的 向いている読者
📘『増補改訂 財務3表一体理解法』 会計の基礎(B/S・P/L・C/Fのつながり)を視覚的に学ぶ お金の流れが苦手な人
📘『ザ・ゴール』エリヤフ・ゴールドラット著 生産管理の基礎と「ボトルネックをどう改善するか」の視点を養う 製造業や物流に関わるプロセスを知りたい人

このフェーズで押さえておきたい“用語と概念”早見表

SAP用語の理解は「業務用語」と「会計用語」が土台です。
本を読み進める前に、次の表でイメージを持っておくと理解しやすくなります。

用語 意味 関連プロセス
売上 商品やサービスの販売による収益 SD(販売)
仕入 原材料や商品を買うこと MM(購買)
原価 商品を作る/売るのにかかったコスト CO(管理会計)
B/S(貸借対照表) 「今」の財務状況(資産・負債・純資産)を表す FI(財務会計)
P/L(損益計算書) 「期間中の儲け」を示す(売上-費用=利益) FI
C/F(キャッシュフロー) 現金の流れ(収入と支出) FI
マスタデータ 顧客・仕入先・製品などの「定義データ」 全モジュール共通
トランザクションデータ 実際の「取引データ」例:受注・発注・請求 全モジュール共通
ボトルネック 生産や処理の“詰まり”の原因になる工程 PP(生産計画)
スループット 単位時間あたりの処理量。これを最大化したい PP

本を読む前に知っておきたい“視点”

このフェーズの本を読むときに、僕があっちゃんから学んだ視点があります。

① 「会社は“流れ”でできている」と捉える

売上・原価・在庫・キャッシュ。それぞれがバラバラじゃなく、1本の線でつながっています。
SAPも「この流れをデジタル化して管理するもの」と考えると、仕組みの意味がスッと入ります。

② “業務フロー”は動詞で読む

受注する、発注する、入荷する、出荷する――
動詞に注目すると、プロセスの意味がつかみやすいです。
会計処理は“動きの記録”という見方で読むと◎。

③「どの工程で利益が生まれるか」を意識する

すべての業務は、利益につながる“どこかの役割”を持っています。
製造が早くなれば納期短縮、購買単価が下がれば原価減。
この視点があると、会計と業務が結びつきます。


このフェーズの学びが後々“めちゃ効いてくる”話

実際、SAPの画面で「請求伝票」とか「原価センタ」って出てきたときに、

「ああ、これはC/Fに効いてくるやつか」
「P/Lに影響する原価管理なんだな」

と理解できるようになると、周囲との会話のスピードが変わります。
用語の意味だけじゃなく、「その業務が何のためにあるか」まで見えるようになるんです。


おわりに:フェーズ1は“見えない力”を育てるパート

このフェーズで学ぶ内容は、パッと見では“技術”でも“スキル”でもありません。
でも、ここで得た視点があると、次に学ぶSAPの構造やプロジェクトの流れが何倍も理解しやすくなります。

「SAPを学ぶのに、なぜ会計から?」
→ それは“現場の会話”が会計と業務でできているから。

「生産の話が出てくるのはなぜ?」
→ 製造や在庫が業務の根幹だから。

次回からは、本ごとに1冊ずつ、
「どう読むと理解しやすいか」「現場でどこで使うか」
を紹介していきます!

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?