はじめに
- 以前の記事「80万円のDGX Sparkを購入したのでセットアップした」で言及したとおり、DGX Spark を購入し、mac mini から NVIDIA Sync を使って接続しようとしたところ、ソケットパス長制限により失敗した。
- なお、ホームディレクトリが長すぎることによるソケットパス長制限の問題は、シンボリックリンク構成の整理によって解決済みだが、本記事では扱わない
- しかし、それでもNVIDIA Syncが「Add Device」で即座にエラーになってしまう。
- ping も SSH も通るのに、NVIDIA Sync だけが失敗するという非常に分かりづらいトラブルだったため、解決までの経緯と対処方法をまとめる。
症状
NVIDIA Sync の Add Device 画面で次のように入力。
- Hostname:
spark-05ae.local
しかし、Add を押すと即座に
"There was a problem adding the device"
というエラーが表示され、登録できない。
一方で、以下はすべて正常に動作。
ping spark-05ae.local
ssh hoshiba@spark-05ae.local
dns-sd -G v4 spark-05ae.local
つまり、
- ネットワーク正常
- mDNS正常
- SSH正常
- IPv6無関係
- パスワード認証も公開鍵認証も成功
という状態。
調査で分かったこと
NVIDIA Sync のログを確認すると、次のエラーが出ていた。
Invalid Argument
Alias "spark-05ae.local" already exists
これはつまり、
- GUI上では未登録に見えるが、内部ではすでに spark-05ae.local が登録済み扱いになっており、それが原因で追加に失敗している
という意味。
原因だった設定ファイル
問題の正体は以下のファイル。
~/Library/Application Support/NVIDIA/Sync/config/ssh_config
中身。
Host spark-05ae.local
Hostname spark-05ae.local
User hoshiba
Port 22
IdentityFile "/Volumes/SSD/Users/Users/hoshiba/Library/Application Support/NVIDIA/Sync/config/nvsync.key"
このエントリが残っていることで、
- GUIでは登録されていないように見える
- 内部的にはすでに登録済み
- 結果として Add Device が必ず失敗する
という状態になっていた。
解決方法
解決方法をまとめると以下の通り。
-
NVIDIA Sync を完全に終了
-
次の
ssh_configファイルを開く
nano ~/Library/Application\ Support/NVIDIA/Sync/config/ssh_config
-
ssh_config内のHost spark-05ae.local のブロックを削除、保存して終了 - NVIDIA Sync を再起動
- GUIから再度 Add Device
今回の教訓
このトラブルは
- .local が悪いわけではない
- IPv6でもない
- SSHでもない
- ネットワークでもない
- NVIDIA Sync の内部状態が壊れていただけ
にもかかわらず、見た目上はネットワークトラブルにしか見えないため、非常にハマりやすい罠だった。
ChatGPTと一緒に2時間ぐらい格闘しちゃった。


