はじめに
A5:SQL Mk-2(通称 A5SQL)は、
無料で使える国産の高機能SQLクライアント です。
• SQLを書く
• 結果を見る
• テーブル構造を確認する
• ER図を自動生成する
といった作業が直感的にでき、現場でも非常に人気があります。
この記事では、A5SQL の 基本的な使い方・実務で役立つ機能 をまとめます。
⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻
1 A5SQLとは?
A5SQL(A5:SQL Mk-2)は Windows用のSQLツールです。
特徴:
• 主要なDBに接続できる(MySQL / Postgres / Oracle / SQLServer / SQLite etc)
• ER図を自動生成
• オートコンプリート(入力補完)
• SQLスニペット登録
• Excelライクなデータ編集
• 完全無料
⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻
2 DB接続の手順
① 画面左の「データベース」を右クリック
「データベース接続の追加」を選ぶ。
② DB種別を選択
例:MySQLを選択。
③ 接続情報を入力
• ホスト名:localhost
• ポート:3306
• ユーザー名:root
• パスワード
• データベース名
④ 「接続テスト」→「OK」
成功すれば接続完了!
⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻
3 SQLを実行する方法
基本操作
1. ** Ctrl + N ** で新しいSQLウィンドウを開く
2. SQLを書く
3. F5 or Ctrl + Enter で実行
□実行例
SELECT id, name, age
FROM users
WHERE age >= 20
ORDER BY age DESC;
→エラーがなければ結果が下に表示される。
⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻
4 テーブルを確認する(構造)
左側の「データベース」ツリーでテーブル名をクリックすると:
• カラム一覧
• 型
• 主キー
• 外部キー
などがすぐ見れるため、ER図を開かなくても構造把握が楽です。
⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻
5 ER図を自動生成(超便利)
① 「データベース → 自動ER図作成」
② 対象のスキーマを選択
③ 「作成」を押すとER図が自動でできる!
ポイント:
• 物理名・論理名の切り替え可能
• PNGで出力可能
• 右クリックで配置変更できる
A5SQLの最強機能の1つです。
⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻
6 入力補完(オートコンプリート)
SQLウィンドウでテーブル名やカラム名を途中まで打つと…
use…
user…
users…
のように候補が出てきます。
特にJOINや長いカラム名があるプロジェクトでは超高速化できます。
⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻
7 SQLテンプレート(スニペット)登録
よく使うSQLを登録可能。
登録例:SELECTテンプレ
SELECT *
FROM テーブル名
WHERE id = 1;
右クリック →「SQLスニペットに登録」
→ 以降ワンクリックで呼び出せる。
⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻
8 Excelライクなデータ編集
結果画面で右クリック →
「結果をクリップボード」 や 「Excel 形式で保存」 ができる。
簡単なデータ加工なら、わざわざExcelを開く必要すらない。
⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻
9 よく使うショートカットまとめ
・SQLの実行
Ctrl + Enter
・新規SQLウィンドウ
Ctrl + N
・SQLの整形
Ctrl + Q
・コメントアウト
Ctrl + K
・コメントアウトの解除
Ctrl + Shift + K
・テーブル名、テーブルカラムの入力保管 ★便利!
Ctrl + Space:
・値を指定、もしくは条件を指定してテーブルを開く
Ctrl + G
・SQL保存
Ctrl + S
・コメントアウト
Ctrl + /
・検索
Ctrl + F
・体裁の自動整備
Ctrl + Q
⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻
10 実務で役立つA5SQLテクニック
✔ SQLの履歴機能
過去に実行したSQLを一覧で見られる。
再実行も簡単。
✔ テーブルデータの直接編集(権限があれば)
Excelみたいに値を変更 → 「保存」で反映される。
✔ CSV/Excel → DBへインポート
GUIでカラムを割り当てるだけ。
⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻
~おわりに~
A5SQLは無料なのに機能が非常に豊富で、
SQL初心者〜実務者まで全員におすすめできるツールです。