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Sysprepまでの道のり

Last updated at Posted at 2025-10-24

Sysprepまでの道のり(Windows 11 24H2対応)

毎回忘れるので、自分用&社内引き継ぎ用のメモです。
この記事はSysprepに必要なアイテムのPEの作成・応答ファイルの作成をスキップしています。
(個人的にはこの二つが難所だからね。インターネットに用意してくれてる人のを使わせてもらってます)


⚠️ 免責事項

  • 本手順は社内キッティング用途を想定しています。
  • WinPE環境 内気なもんたくん(coolvitto 氏)の「CoolPE 11 24H2 (WinPE)」 を使用させていただいてます(本当に助かってますありがとう)
    PEは自分で用意したものや好きなものを使用してください。
  • このやり方は先輩から受け継いだ秘伝のたれ的なものです。間違っている部分も多分あります。
  • 実行は自己責任でお願いします。

🧰 マスター作成・展開に必要なもの

SysprepとDISMを使ってマスターイメージを運用する際に必要な基本3点セットです。

種別 用途 補足
🧩 WinPE 展開・マスター抽出に使う軽量ブート環境 USB起動可能なPE環境(例:もんたPE)。ネットワーク・DISM・Explorer++搭載。
📜 応答ファイル(unattend.xml) 一般化(Sysprep)時に使用 C:\Windows\System32\Sysprep\unattend.xml に配置。セットアップ自動化・OOBE設定など。
💽 マスターイメージ 展開元となるWindows本体 Sysprep後にWinPEでキャプチャ(例:master.wim)。他端末へ展開して初期化済み状態に復元。

💡つまり、ざっくりとした手順は
マスター用のPCをキッテイングする
→ 一般化する
→ WinPEでキャプチャ/展開
この3つ。


🧩 1. クリーンインストール

  1. LAN接続オンで起動
    • 設定 → 更新とセキュリティ → ライセンス認証
      「Windows はデジタルライセンスによってライセンス認証されています」を確認。
  2. 念のためプロダクトキーを確認してメモ
    MediaCreationTool(例:22H2版)をローカルにコピー・実行、「引き継ぐものを変更」→「何もしない」でクリーンインストール。

🚫 2. 起動直後(LANケーブル抜いた状態)

  • LANケーブルは抜いたまま。
  • Administratorアカウントは有効化しない!
    → これをやるとSysprepがほぼ確実に失敗します。

⚙️ 3. Sysprep失敗を防ぐ前準備

3.1 復元ポイントを有効化

  • スタート →「復元ポイントの作成」を検索。
  • 「構成」を押して有効化、ディスク使用量は5%推奨。

3.2 BitLockerをオフにする

(ONにしていなくても念のため)

manage-bde -off C:

進行状況は「BitLockerの管理」で確認 →「無効です」になっていればOK。

3.3 ストアアプリの英語化回避

  • 「タスクスケジューラ」を起動
  • 以下のタスクを右クリック→無効化
Microsoft\Windows\AppxDeploymentClient
タスク名:Pre-staged app cleanup

3.4 グループポリシーの一時変更

(LANケーブルは抜いたまま)

Win + R → gpedit.msc

ストア関連

コンピューターの構成 → 管理用テンプレート → Windowsコンポーネント → クラウドコンテンツ
Microsoft コンシューマー エクスペリエンスを無効にする → 有効

コンピューターの構成 → 管理用テンプレート → Windowsコンポーネント → ストア
「Microsoft Store 内のプライベートストアのみを表示する」以外を全て有効

Cortana無効化

コンピューターの構成 → 管理用テンプレート → Windowsコンポーネント → 検索
Cortanaを許可する → 無効

Defender無効化

コンピューターの構成 → 管理用テンプレート → Windowsコンポーネント → Microsoftウイルス対策
Windows Defender ウイルス対策を無効にする → 有効

ファイアウォール無効化

コンピューターの構成 → 管理用テンプレート → ネットワーク → ネットワーク接続 → Windows Defender ファイアウォール
ドメイン/標準プロファイル → ネットワーク接続をすべて保護する → 無効

通知センター無効化

ユーザーの構成 → 管理用テンプレート → タスクバーと[スタート]メニュー
通知とアクションセンターを削除する → 有効

設定後:

gpupdate /force

→ 再起動。


🌐 4. キッティング準備

  • LANケーブルを挿す。
  • Windows Updateをすべて当てる。
  • ドライバ・業務アプリ・各種ツールをセットアップ。
  • SKYSEAなど管理系ツールを入れる場合は、キャプチャ除外対象を確認。

🔁 5. 設定戻し

  • グループポリシー設定をすべて未構成に戻す。
  • 再度
gpupdate /force
  • LANケーブルを抜く。

🪟 6. 応答ファイル準備

応答ファイル(例:unattend.xml)を以下に配置:

C:\Windows\System32\Sysprep\

※ファイル名は変更しないこと(unattend.xmlのまま)


🚀 7. Sysprep実行

管理者としてコマンドプロンプトを開き:

cd %WINDIR%\System32\Sysprep
sysprep.exe

以下を選択:

  • 「OOBE(初期設定状態に戻す)」
  • 「一般化する(Generalize)」
  • 「シャットダウン」

完了後、自動シャットダウン。


💾 8. マスターキャプチャ

Sysprep完了後、LANケーブルを抜いた状態でPE起動。

8.1 PE起動

  • PEが入っているUSBを挿して起動。
  • ネットワーク・Explorer++・DISM GUI などが使える。

8.2 DISMでキャプチャ

コマンドプロンプトを開き保存先USBまたはNASパスへ:

dism /capture-image /imagefile:"D:\master.wim" /capturedir:C:\ /name:"Win11_Master_24H2"

完了メッセージ:

The operation completed successfully.

8.3 確認

dism /get-imageinfo /imagefile:"D:\master.wim"

→ 正常に情報が表示されればOK。


✅ 9. 展開時(参考)

WinPEからこんな感じで実行:

dism /apply-image /imagefile:"D:\master.wim" /index:1 /applydir:C:\
bcdboot C:\Windows

✍️ あとがき

Windowsは毎回仕様が変わるので、「動いた設定を残す」のが一番の防御。
特にグループポリシーとストアまわりはバージョンごとに微妙に違うので、都度確認を。

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