💬 免責事項
本記事は社内キッティング・検証目的での利用を想定しています。
環境差により挙動が異なる場合がありますので、実施は自己責任でお願いいたします
でかすぎんだろ…………(wimが)
社内キッティングや展開作業でよくある(あるのか?)「WIMがデカすぎてUSBに入らない」問題のメモです。
WinPEを入れてブートしたいけど、install.wim が 4GB を超えて FAT32 に入らない!というときの対処法。
⚠️ 背景
Windows用のUSBメディアは多くが FAT32形式 で作成されます。
しかしFAT32では 1ファイル4GB制限 があるため、
Sysprep後のマスターをキャプチャした install.wim が5〜8GBになると入りません。
かつて社内ではPEとマスターは別のUSBを用いて展開されていましたが、
私はものぐさなので、USB一本で作業したいんじゃ~~~~!!!となったため。
💡 解決方法
1. DISMで分割(推奨)
.wim を複数の .swm ファイルに分割して保存します。
これが最も安全・確実で、WinPEからもそのまま展開可能です。
# 例:6GBのinstall.wimを3.8GB単位で分割
dism /Split-Image /ImageFile:E:\install.wim /SWMFile:E:\install.swm /FileSize:3800
完了後、USB内には次のようなファイルができます:
- install.swm
- install2.swm
- install3.swm
WinPEでの展開コマンドは以下。
dism /Apply-Image /ImageFile:D:\install.swm /SWMFile:D:\install*.swm /Index:1 /ApplyDir:C:\
これコマンド打ってから結構かかるので焦らず待ってね。
2. USBをNTFSまたはexFATで再フォーマット
FAT32制限を回避する方法ですが、UEFIブート非対応になる場合があります。
古い機種では起動できないことがあるため、実務では非推奨。
3. 2パーティション構成(上級者向け)
- FAT32(2〜4GB):WinPE起動領域
- NTFS:install.wim保存領域
UEFIブート対応の新機種であれば動作します。
⏱ 所要時間の目安
| WIMサイズ | USB3.0メモリ | 外付けSSD |
|---|---|---|
| 6GB | 約5〜10分 | 約3〜5分 |
| 10GB | 約15分前後 | 約8分 |
処理中はCPUとI/O負荷が高くなるので、他の作業は控えめに。
🧠 ちょっとしたコツ
- 一度分割したSWMを使い回す → 毎回split不要
- 分割作業はローカル→USBコピーが早い
-
/Compactオプション付きで展開 → 若干高速化
✅ まとめ
| 方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| Split(推奨) | 互換性高い/WinPE対応 | 時間がかかる |
| NTFSフォーマット | 分割不要 | UEFI不可の恐れ |
| 2パーティション | 両立できる | 上級者向け設定 |
こういうのってIntune導入したら使わなくなんのかな?
うちの会社は金ないからIntune導入はあっても最後の方になりそうだな
おしまい