概要
Sysprep済みのマスターイメージ(例: install.wim)をキャプチャした後に
「ショートカット1個消し忘れた!」や「スタートアップ修正したい!」ということ、ありませんか?
ありますよね?私はあります
それなのに一から作り直さなきゃいけないとかだるい!まじでいやだ!
ということで
本記事では、既にSysprep・キャプチャ済みのWIMファイルをDISMコマンドで直接編集する方法をまとめています。
WinPEや再キャプチャ環境を作り直さず、手軽に修正可能です。
🚨 注意点
- 編集は軽微なファイル操作や設定修正に留めましょう。
- レジストリ編集やサービス構成変更は慎重に。
- WIMファイルのバックアップを必ず取ってから作業してください。
✅ 免責事項
本記事は社内展開用・自己メモを兼ねたものであり、
環境差による動作不良やデータ損失については責任を負いかねます。
実施は自己責任でお願いいたします。
🧩 前提
- すでに
*.wimファイルが存在している(例:E:\insatall.wim) - 編集環境は 管理者権限のWindows PC
- DISM(Deployment Image Servicing and Management)が使用可能
1️⃣ WIMをマウントする
まずは作業ディレクトリを用意し、マウントします。
mkdir D:\Mount
dism /Mount-Wim /WimFile:"E:\install.wim" /Index:1 /MountDir:D:\Mount /ReadWrite
Index は対象イメージの番号です。1つしか含まれていない場合は基本「1」でOK。
普通に手でフォルダ作るとかでも大丈夫。
2️⃣ マウント状態を確認する
dism /Get-MountedWimInfo
状態が「OK」ならマウント成功です。
例(出力):
マウント ディレクトリ: D:\Mount
イメージ ファイル: E:\install.wim
イメージ インデックス: 1
読み取り/書き込みでマウント: はい
状態: OK
3️⃣ イメージ内容を直接編集する
D:\Mount は仮想的に展開されたWindowsイメージです。
通常のフォルダのように開いて、ファイル削除・追加・レジストリ編集が可能です。
-
スタートアップのショートカット削除:
D:\Mount\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup不要なショートカットを削除します。
-
既定ユーザーの設定変更:
D:\Mount\Users\Default\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu既定ユーザーへ配布される設定を直接編集可能です。
4️⃣ 編集を反映してアンマウント
編集が完了したら、変更を保存してアンマウントします。
dism /Unmount-Wim /MountDir:D:\Mount /Commit
もし途中で問題があった場合は、保存せず破棄できます:
dism /Unmount-Wim /MountDir:D:\Mount /Discard
5️⃣ 忘れずにロック解除
再マウント時に「既に読み取り/書き込みアクセスでマウントされています」と出る場合は、
状態を確認・強制解除します。
dism /Cleanup-Wim
6️⃣ 編集後のWIMを再利用
修正済みのWIMは、そのまま展開に利用可能です。
dism /Apply-Image /ImageFile:"E:\install.wim" /Index:1 /ApplyDir:N:\