この記事は Wireshark Advent Calendar 2021 第11日目の記事です。
ネットワークスペシャリスト試験受験に備えてコンピュータネットワークをもっと深く理解したいと予てから思っていました。しかし、新人だった頃研修で少しWiresharkを触った経験が有るのと、社外講習会でWiresharkを使ったパケット解析の方法を学ぶ研修に参加した時に操作して以来あまり触れる機会が有りませんでした。そこで2022年春のネットワークスペシャリスト試験に備えるべく、Wiresharkを用いてパケットを解析し、コンピュータネットワークへの理解を深めることにしました。筆者の手元にはWiresharkの書籍が数冊。。。押し入れの肥やしにしてしまうのは勿体ないので、この際活用方法を検討したいと思います。(書籍の画像はAmazon.comより)
1冊目: 実践パケット解析 第3版
チームのリーダーの方がネットワークの再勉強のために買った本として挙げていたのが本書でした。内容としてざっと目を通した感じだとWiresharkを使い熟してパケット解析からコンピュータネットワークの理解を進めようというコンセプトで書かれている書籍です。因みに日本語版は付録としてWiresharkでUSB機器のパケットをキャプチャする方法の解説が掲載されています。
2冊目: パケットキャプチャ入門 第4版
以前Wiresharkを用いたパケット解析技術に関する講習会に参加したときに教材として使った書籍が本書でした。その講習会は本著の著者竹本氏が講師を担当しており、Wiresharkを使って初歩的なパケットキャプチャから、より本番環境に近いパケットデータを使った解析までを実際に手を動かして取り組む講習会でした。また、竹本氏は日本人としては唯一Wiresharkのソースにコミットする権限を持っている技術者でもあり、開発に携わっている方の話が聞ける非常に貴重な体験ともなりました。この書籍は初歩的なWiresharkの使い方に始まり、実践的な内容まで網羅的に解説されている印象です。
3冊目: パケットキャプチャ実践技術 第2版
2冊目に挙げた書籍の続編となる書籍です。HTTPSなど暗号化が施された通信に対してWiresharkを用いてパケット解析を行う方法が丁寧に解説されています。カラーの図版(画面キャプチャー等)も豊富に掲載されており、この本を読了すれば、よりWiresharkによるパケット解析を楽しめるのではないかと思います。
4冊目: パケット無線LAN編
無線LANネットワークのパケット解析に関する書籍です。無線LANのセキュリティにもスポットを当てています。2〜4冊目は同じ著者によるシリーズものですが、全て総ページ数400ページを超える大著です。ここまで読めばWiresharkで出来ることはほぼ網羅されているのではと思える程の情報量です。
まとめ
ネットワークスペシャリスト受験に向けて準備をそろそろ始めようと考えています。手始めに面白そうな所からと考えていた時にWiresharkを使い熟せたら色々出来そうだなとの考えから、今回のまとめ記事を執筆しました。ネットワークスペシャリスト試験までに全て読了したいなと思っています。