概要
筆者は大学時代は電気電子工学専攻で、電験三種にも合格しているため、筆記試験は免除で、実技試験に合格するだけで、電気工事士の免許が取得出来ます。よって、以前から取りたいと思いつつ、中々時間が取れず、挑戦できていませんでしたが、思い切って受験してみました。今日は試験日当日のため、詳細な内容は1ヶ月後の合否結果が出てからまとめるとして、本記事では受験しての感想を忘れないうちにまとめておこうと思います。
試験対策について
市販の実技対策の書籍を購入して対策を進めていましたが、書籍に掲載されている写真や動画だけで一発アウトの欠陥の判断に迷うことに気付き、試験1週間前に対策講習会をやっている電気系資格のスクールの講習会に参加し、筆者の施工が欠陥事項に該当するかのチェックをプロの目で確認して貰いました。その後、候補問題全13題を追加で2周したので結局練習としては3周したことになります。プロの目で細かいアドバイスを貰った上で、時間を意識して問題に取り組む練習をしたお陰で、どの問題が出題されても余裕を持って完成させることが出来る様になって試験当日を迎えることが出来ました。
工具について
基本的な工具セットはHOZANなどのメーカーから販売されていますが、それに加えて工具箱に備えておくと便利な物は以下の5点です。
合格マルチツール
HOZANの合格シリーズのマルチツールです。先端はマイナスドライバーの形状になっており、スイッチやコンセント、引掛シーリングからケーブルを取り除く時に使用出来ます。また、逆側はウォーターポンプフライヤーの代用となるだけでなく、ねじ無しコネクタのナットが締めやすい構造になっています。とても便利な工具です。
合格クリップ
圧着を行う時にケーブルを仮留めするために使うクリップです。圧着は失敗したり、間違ったケーブル同士を圧着してしまうと修正に時間を要すため、一旦仮留めしてから圧着していました。このクリップはケーブルが動かない様に出来るので、大変重宝しました。
フリクションボール4色
複線図を描くために購入しました。非接地側ケーブル(黒)、接地側ケーブル(青)、3線ケーブルの赤線(赤)、アース線(緑)を網羅出来るため、複線図をスムーズに描くことが出来ます。また、間違えた時に消せるのもうっかり屋には優しい仕様。
油性サインペン(黒)
試験日当日は使用しませんでしたが、候補問題によっては、ケーブルが混雑し、どのケーブルとどのケーブルが接続されるか、ジョイントボックス内で見辛い場合も多々有ります。その時に、ケーブルを探して時間ロスしないように、油性のサインペンで印を付けておくと間違わずに済みます。
手袋
ケーブルの加工中に怪我をすることが多々有るとのことで、怪我予防のために購入しました。筆者は手荒れが酷いので直接工具のグリップを握ると力を入れ辛いこともあり、そちらで重宝しました。ただ、注意が必要なのはケーブルを束ねる時に、手袋の布まで挟んでしまい、やり辛いことが有る点です。。。
当日出題された問題
日程や会場で出題される問題が違うそうですが、筆者の受験した神奈川の会場では候補問題7番が出題されました。参加した講習会では受験者泣かせ?な問題とのことですが、回路の仕組みさえ理解出来れば作業量が少なく、取り組みやすい回路だと(筆者は個人的に)思っています。前日に気になる問題を最後の確認で見直した中にこの問題も含まれていました。これはラッキー7なるか!?加えて、ケーブルの曲がりが少ない影響か、圧着に手こずらず作業出来たため、10分程時間を残して完成させられました。
試験室の様子
年齢層は小学生ぐらいの受験者〜年配の受験者まで幅広い年齢層の受験者が受験していました。少数ですが、女性の受験者も居ました。私が受験した受験室は40分で完成させられている受験者がほとんどでしたが、中には完成出来ていない受験者も居て、試験官が試験終了を告げても作業を継続しようと度々試み、試験官が何度も注意していました。加えて当該受験者を失格に出来ないかと試験官が相談している会話が聞こえてきました。。。
色々な資格試験を受験してきましたが、こんなのは始めて見る光景です。
まとめ
受験当日の記憶が残っているうちに感想をまとめておこうと筆を執りました。より詳細な内容の記事は来年1月の結果発表の日に投稿しようと思います。致命的な施工ミスをしていない限りは大丈夫だと思っています。




