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AWS Certified Database - Specialty 合格体験記

Last updated at Posted at 2022-01-02

はじめに

とあるクラウドベンダーでソリューションアーキテクトをしているy-sugichanです。

2021年11月に、AWS認定データベース試験に合格したので、勉強法などを残しておきたいと思います。

過去の記事はこちら。
AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル 合格体験記
AWS認定DevOpsエンジニア – プロフェッショナル 合格体験記

今回も、みなさまのご参考になれば幸いです。

まずは結果から

スコア:832(750で合格)
▶想定よりも悪くて落ち込みました・・・

試験結果詳細:以下のとおりです。

セクション スコア  再学習の必要あり 十分な知識を有する
分野 1:ワークロード固有のデータベース設計 22%
分野 2:展開および移行 18%
分野 3:管理および運用 15%
分野 4:ポリシーと標準の自動化 11%
分野 5:監視およびトラブルシューティング 18%
分野 6:データベースセキュリティ 18%

点数が伸び悩みましたが、ひとまずコンピテンシーは満たしており何よりです(汗)

私について(再掲

  • エンジニア歴13年
    • 主にWEBアプリ開発を経験
  • AWSの実務は3年以上5年未満くらい
    • サーバーレスやElasticBeanstalksなどでの開発メイン。GlueやAthenaとかも使ってました。
    • CloudFormationのテンプレートも書いてたり(今は中々機会が・・・
    • 家ではAlexaスキルを作って遊んだりもしてました(Lambda+DynamoDB)
  • AWS SAA/SAP/DOP/SCS を取得済み。
  • 2021年9月から現職です。

取ろうと思った動機

担当する業務でデータベース移行案件が多くなりそうということもあり、各データベースの特性やメリットなどを改めて学習し、資格という形で残しておきたいと思ったからです。
あと、攻略本が出たというもの大きな理由の一つです(小声

取得してみて

しばらく実務で触れていなかったAmazon RDS(Amazon Auroraではない)について復習できました。
Auroraでは、クォーラムモデルの採用、リードレプリカの役割の違いなど、RDSとは異なる箇所が多くあります。EBSも明示的にアタッチしませんし、ストレージをあらかじめプロビジョニングしておく必要がありません。エンドポイントの考え方も違います。より便利に使いやすく進歩しており、個人的にはそれに慣れてしまったがゆえに、RDSではこうだったな…と思い返すところが多々ありました。
しかしDBエンジンの制約によってRDSを選択することもまだ多いため、その部分を改めて学べたことは非常に有意義でした。

また、様々な移行方式について学び、考えることができたのも期待どおりでした。
データ容量、回線などの背景、利用するサービス(AWS SCT/AWS DMSなど)、Auroraリードレプリカを利用した移行などの各種手法、これらを体系的に学習できたのも、自分の中でストックが増えてありがたいところでした。

NoSQLについてはどの程度の期待値を持つかによりますが、問題として「この場合、どれをPKにしてどれをSKにするか」程度は出てくるので、DynamoDBの設計におけるベストプラクティスを学んでおく必要がある、という点では実務に役立つと思います。その他のNoSQLについては…難しいですよね!(遠い目

勉強期間と教材

勉強期間

2021年10月ごろから合間を見て勉強し、受験日は11月最終週でした。
これまでと違いコツコツと勉強しながら、試験前の2週間は頭をデータベース一色にしたイメージです。

合計時間は体感50時間くらいでしょうか。
DOPのときもそうでしたが、SAPの知識や実務経験がある領域、という前提になります。
合格するだけなら、もっと短時間でいけるかもしれません。

教材

【書籍】

こちらはAWSにおけるデータベース全体を勉強するのに最適な一冊でした。もちろん最新情報は公式ドキュメントを見ることが何よりですが、図を用いて非常にわかりやすく説明してくれています。試験対策としてだけではなく、AWSのデータベースサービスについて理解したい方にもおすすめです。
ただ、試験当日の問題で、巻末の模擬試験と似ていた問題は1割程度だったので、そこは受けた日によるのかなと…

【公式】

  • 公式ページ
    • こちらの公式ページをまずは見てみましょう。ページ下部に「試験の準備」という欄がありますが、非常に充実してわかりやすくなりました。特に試験ガイドをよーく読むと、どんなことが問われるのかよくわかります。付録欄には試験対象サービスと範囲外のサービスも記載されていますので、一読しましょう。
  • AWS Skill Builder
    • AWS認定の取得にあたって、公式から提供されるAWSトレーニングポータルがリニューアルされました。登録すると、なんと模擬試験が無料で解けます!ありがとうございます…登録はこちらから。他の認定についても模擬試験がありますよー!
  • Black Belt
    • 恒例のAWS サービス別資料のYou Tubeリンクが非常に便利です。前述した試験ガイドに記載されているデータベースについては、繰り返し見ることをおすすめします!ただしAmazon RDS/Auroraは少し情報が古いので、ドキュメントと書籍で補足したほうが良いかと。
  • AWS Well-Architected
    • 毎回触れていますが、まだ読まれていない方はAWS Well-Architectedの5つの柱を一読しましょう。問題で何を聞かれているのか?を理解できるため、遠回りなようで捗ります。
  • 各サービス公式ドキュメント
    • これも毎回触れていますが、実務でもお世話になる公式ドキュメントに必ず答えがあります。Black Beltのお供にフル活用しましょう。また、よくある質問は必ず目を通しておくことをおすすめします。

勉強方法

こちらはAWS SAP/DOPと変わらない流れでOKでした。
AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル 合格体験記 勉強方法
DOPには書籍がないため、SAPのときが近いでしょうか。ただし比較的新しい認定ということもあり、合格体験記が少ないため、そこだけ注意です。
あとはデータベースという範囲に絞られているため、余裕がある&実務に活かしたい方は実際に手を動かしてみることをおすすめします。理解度が段違いです。

当日について

簡単なふりかえりです。

  • SQL Server関連の問題が10問〜出て心が挫けそうになった
    • こればかりは問題セットの運がありますが、Aurora関連が全然出てきませんでした…アップデートの多いサービスは正誤判定しづらいから問題として出ないのかなと思ったり。
  • SAP/DOPよりは解きやすいです
    • 圧倒的長文で厳しい戦いを強いられるSAPなどに比べると、瞬発力で解ける問題が多いため救いがあります。180分で65問しかないため、時間も余ります。私は90分くらいで終わりそうなペースだったので、途中でペースダウンしてゆっくり解きました。
    • これはSCSもそうだったので、Specialtyは全般的にそうなのかも?
  • 日本語訳がキレイ
    • 今回は英語に切り替えた問題がありませんでした。

アンケート回答後、受かったとは思いましたが前述したSQL Server関連に自信がなかったため、スコアだけが気がかりでした。そして案の定、思ったより悪かったのが心残りです(泣)

最後に

専門性を高めるために非常に有意義な勉強ができました。各データベースの特性を知ることで、開発時に選択の幅を広げることが可能です。既存システムのOracle移行案件に携わるエンタープライズ領域のエンジニアの方は、移行について学ぶことで得られることも多いかと。クラウドネイティブな組織にとってもDynamoDBの特性やAmazon Auroraの機能を細かく知ることは、アプリ開発の幅を広げることに役立つことと思います。
ぜひみなさんに取得をおすすめしたい資格です!

以上、お読みいただきありがとうございました!

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