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[Apple]EUのデジタルサービス法(DSA)による「デジタルサービス法のコンプライアンス」の選択について

Last updated at Posted at 2024-03-16

はじめに

3月からApple Store Connectに入るとアラート「デジタルサービス法に基づいて、アカウントに関する情報を提供および確認しなければなりません。これを怠ると、特定の国または地域において、支払いに遅れが生じたり、コンテンツが配信から削除されたりする場合があります」が表示されるようになリマした。

そのため対応方法を備忘録メモします。

1.png

デジタルサービス法(DSA)

2024年2月17日、DSA(Digital Services Act, デジタルサービス法)のEU加盟国内での全面適用が開始。

  • 概要
• DSAはデジタル・サービス・パッケージの一部であり、デジタル・サービスを規制する必要性に対応するため、欧州委員会が2020年12月に提出
した立法構想である。
• DSAは、マーケットプレイス、ソーシャルネットワーク、コンテンツ共有プラットフォーム、アプリストア、オンライン旅行および宿泊プラットフォームなど
のオンライン仲介者およびプラットフォームを規制。
• 主な目的は、オンラインでの違法で有害な活動や偽情報の拡散防止。ユーザーの安全を確保し、基本的権利を保護し、公正でオープンなオ
ンラインプラットフォーム環境を構築する。

引用元(総務省)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000932295.pdf

  • つまり
    オンラインの安全性と透明性を高めてユーザーと企業の責任を明確にすることを目的にした規制です。

Appleは3月のどこかから対応して開発者に二択を迫っている

3.png

デジタルサービス法のコンプライアンス
EU法に関して、トレーダーとノントレーダーのいずれの立場でコンテンツを配信するのかを指定してください

選択肢1

トレーダーのプロバイダアカウントです
EU法に従って、Appleはデベロッパアカウントに関連付けられた確認済みの住所や連絡先情報をApp Storeに公開します。

こちらは個人、法人ともに有料アプリ(EU含む)、アプリ内課金あり(EUを含む)を配信、または今後する予定がある場合はこちらを選択する必要がありそうです。

選択肢2

ノントレーダーのプロバイダアカウントです
EU法に従って、Appleはデベロッパアカウントに関連付けられた確認済みの住所や連絡先情報をApp Storeに公開しません。

こちらは個人、法人ともに有料アプリ(EU除く)、アプリ内課金あり(EU除く)、無料アプリ(EU含む場合もOK)の場合はこちらを選択すれば良さそうです。なので無料アプリであれば広告収入ありに問わずこちらでOK。

「トレーダーのプロバイダアカウントです」の場合

記載の通り、EUにのみ登録した住所や連絡先が公開されます。

トレーダーを選んだ場合に登録を促される情報(ここらが公開されそう)
5.png
日本には関係ないので公開されない。がその気になれば日本からでも確認はできちゃいそう。
法人ならパブリックなので良いが個人の場合は少し懸念があるかな。

どうするか

できることなら個人は特に「トレーダーのプロバイダアカウントです」を選択しない方が無難だと思います。(個人的になので情報公開に懸念がないのであれば良いですが。)EUに配信していてそこからの収益が大きい場合以外は「ノントレーダーのプロバイダアカウントです」を選択したほうがいいです。
そのため条件に合うように有料アプリ、アプリ内課金ありのアプリを配信している場合は全てのアプリをEUから外しましょう。
ヨーロッパを一括で外すチェックボックスがあるので楽です。
6.png
反映に2時間ほどかかるらしいので念の為待ちます。

そして、さいごに「ノントレーダーのプロバイダアカウントです」を選択する。
7.png

そうすると問題ない旨のメッセージが表示されました。
8.png

変更は後からできるのか

今の所その項目が見つからないため(多分)できない?と思います。そのため選択を間違えないようにしましょう。

さいごに

早めにやらないとアプリが削除されるリスクがあるため後回しにしないほうが良いでしょう。

何か間違えてる情報などあればコメントください

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