9
5

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

Power BI勉強帳:ワークスペース作成権限と新しいワークスペース

Last updated at Posted at 2019-05-19

Power BIサービスで、「ワークスペースを作成しようとしたら、権限がなくてできなかった」という場合があります。

そういうとき、テナント管理者(多くの場合、社内の情シス部門かと思います)に、ワークスペース作成権限を振ってもらうか、あるいは代わりにワークスペースを作成してもらう必要があります。

しかし、テナント管理者がPower BIの機能に必ず明るいわけではなく、公式の説明も該当箇所がややわかりづらかいと思ったので、書いておきます。

####公式情報はこちら
管理ポータルでの Power BI の管理
https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-bi/service-admin-portal

##Power BI管理ポータル
Power BIのテナント管理(その組織内での様々な設定)は、「Power BI管理ポータル」で行うことができます。ワークスペースの作成権限も、ここで設定します。

####Power BI管理ポータルへのアクセス権限
Office 365 のグローバル管理者か、「Power BI 管理者ロール」に割り当てられたユーザーがアクセスできます。

####Power BI管理ポータルへのアクセス方法
Power BIサービスの右上のアイコンをクリックし、「管理ポータル」を選択すると、Power BI管理ポータル画面が開きます。

image.png

##ワークスペースの作成権限を設定する箇所
管理ポータルの中の、「テナント設定」>「ワークスペースの設定」の項にあります。

image.png

####選択肢

  • 組織全体…その組織全員に権限を与える(Proライセンス付与の方)
  • 特定のセキュリティグループ…指定したセキュリティグループに含まれるユーザーに権限を与える
  • 特定のセキュリティグループを除く…指定したセキュリティグループに含まれないユーザーに権限を与える

テナント管理者へお願いする選択肢としては、

  1. Proライセンス持っている人全員が自由にワークスペースを作成できるようにしてもらう
  2. 特定のユーザーのみワークスペースを作成できるようにしてもらう
  3. 情シス部門が都度ワークスペースを作成し、その編集権限をユーザーに振ってもらう
  4. Power BI管理ポータルの権限を振ってもらう(ご自身が社内のPower BI利用を統括される場合)

ということになるかと思います。

##ワークスペースについての注意点
ワークスペースには、新しいワークスペースとクラシックなワークスペースの2種類があり、できることが違うので注意が必要です。
新しいワークスペースは現在進行中で進化していて、日本語と英語で公式情報の内容が異なります。(英語の方が新しく、現在の仕様と合っているようです)

日本語
https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-bi/service-new-workspaces
英語
https://docs.microsoft.com/en-us/power-bi/service-create-the-new-workspaces

この記事を書いている現在は、すでに新しい方がデフォルトになっているようです。

image.png

###Office365グループに関する違い
新しいワークスペースは、Office365グループを自動的に作成しませんが、クラシックなワークスペースは、自動的にOffice365グループを作成します。
どちらを使うかで、テナント管理者とのお話し合いも変わってくるかと思います。

###機能の違い
クラシックなワークスペースに存在した機能のうち、新しいワークスペースではまだ対応していないものがいくつかあり、順次実装されていっているようです。

日本語と英語の公式情報で説明に差があるのですが、英語の方が現状に合っていると思われます。例えば、「利用状況の指標」(レポートへのアクセス情報の取得)は、私の使用環境では使えるようになっていました。

状況が刻々かわるので、使いたい機能が使えるかは、事前にテストしてみた方が無難と思われます。

9
5
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
9
5

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?